「自社の企業キャラクターを、もっと親しまれる存在に育てたい」。そう考えて成功例を見ても、大企業の話ばかりで、自社にどう当てはめればよいのか分からず手が止まってしまいますよね。キャラクターをぬいぐるみやグッズにする案も、費用に見合うのかを、上司や社内にどう説明すればよいか迷うものです。

そこで本記事では、業種別の企業キャラクターの成功例と、そこから見えてくる自社でも真似できる型を紹介します。有名な例を、自社の規模に置き換えて考えられるはずです。

あわせて、キャラクターをぬいぐるみにする使い道と費用、作る前に確かめたい権利も同じ流れで解説します。

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企業キャラクターが会社にもたらす効果

企業キャラクターは、会社や商品の名前を覚えてもらい、親しみと興味を持ってもらう「顔」の役割を持ちます。タレントの起用と違い、同じ姿で何十年も使い続けられるのも強みです。

会社や商品の顔として名前を覚えてもらえる

企業キャラクターとは、会社や商品・サービスを表すために、その会社が作って使うキャラクターのことです。広告やパッケージ、店頭で繰り返し目にふれるうちに、キャラクターと一緒に会社や商品の名前も覚えてもらえます。

たとえば不二家のペコちゃんは、1950年に店頭人形としてデビューしました。日本リサーチセンターが2025年7月に全国の15〜79歳の1,200人へ行った訪問調査では、「ペコちゃん、ポコちゃん」の名前を知っている人が89%にのぼります。

親しみと興味を生む2つの効果

キャラクターには、会社に親しみを持ってもらう効果と、商品やサービスへの興味を引き出す効果があります。創作品モール「あるる」を運営するシステムリサーチが2026年5月に15〜44歳の女性250人へ行ったインターネットのアンケートでは、企業の公式キャラクターに好意がある人は37.2%でした。

好意がある人に印象の変化を聞くと、「親しみを感じた」が48.4%、「商品やサービスに興味を持ちやすくなった」が29.0%です。会社の説明だけでは届きにくい人にも、キャラクターなら入口を作れるでしょう。

有名人の起用と違い長く同じ顔で使える

タレントを広告に起用すると、契約の期間が終われば使えなくなりますし、本人の話題に会社のイメージが左右されることもあります。自社のキャラクターなら、同じ姿のまま何年でも使い続けられるのが利点です。

ペコちゃんは、70年以上も不二家の顔を務めてきました。ただし、JR東日本は「Suicaのペンギン」が2027年3月末でSuicaのキャラクターを卒業すると発表していて、長く親しまれたキャラクターでも役目を終えることはあります。後任の新しいキャラクターは、2026年11月18日に発表するとしています。

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業種別に見る企業キャラクターの成功例

企業キャラクターの成功例は、菓子・食品、金融、暮らしのインフラ、通信や交通など、業種を問いません。多くの例は、商品やサービスの特徴や会社らしさを見た目や設定に入れ、毎日の接点で目にふれるように育てています。

菓子・食品メーカーの長く愛されるキャラクター

不二家のペコちゃんは、「永遠の6歳」という年齢を、1958年に客から答えを募った懸賞キャンペーンで決めました。森永製菓のキョロちゃんは1967年にチョコボールの前身の商品のパッケージに初登場し、今も箱の取り出し口が「くちばし」になっています。

日清食品のひよこちゃんがチキンラーメンのパッケージとCMに登場したのは、1991年です。公式オンラインストアでは、大小2つのサイズのぬいぐるみも販売しています。

銀行・保険など金融のキャラクター

三井住友銀行は、若い人に親しみを持ってもらうことを狙って、かわうそのキャラクター「ミドすけ」を2014年10月に導入しました。SNSやノベルティ、着ぐるみ、期間限定のカフェなどで使われ、日本経済新聞社の読者投票企画(2025年)では1位と報じられています。

地域の会社では、東京都北区の瀧野川信用金庫が創立85周年の2024年に、役職員と家族から集めた53案の中からカワウソの「たきカワくん」を選びました。保険では、アフラックのアヒルのキャラクターが、日本で2003年からCMに登場しています。

ガス・空調・住まいなど暮らしのキャラクター

東京ガスのパッチョは2006年に登場し、顔は漢字の「火」で、体はガスの炎の色です。CMや電車内の広告のほか、会員向けのポイントの名前や毎年のカレンダーにも使われ、大きさの違うぬいぐるみも作られています。

ダイキン工業のぴちょんくんは、1999年にエアコンのCMで、湿度を表す水滴に目と口を付けた姿でデビューしました。不動産情報のSUUMOでは、マスコットのスーモがCMからイベント、ゲームセンターの景品のぬいぐるみへと活躍の場を広げています。

通信・ネット通販・交通のキャラクター

通信やネット通販、交通の会社は、サービスの顔としてキャラクターを作り、ぬいぐるみなどのグッズにも広げています。

会社キャラクター登場ぬいぐるみ・グッズ
NTTドコモポインコ兄弟2015年キャンペーンの景品にぬいぐるみ
楽天グループお買いものパンダ2013年ぬいぐるみキーホルダーを販売
JR東日本Suicaのペンギン2001年ぬいぐるみなどを販売
日本郵便ぽすくま2012年切手と一緒にグッズを販売

お買いものパンダは「楽天市場」のLINEスタンプとして生まれ、のちにぬいぐるみキーホルダーなどのグッズになりました。ぽすくまは2012年のグリーティング切手から登場し、切手の発行に合わせてストラップなどのグッズも売り出されました。

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成功例に共通する自社でも真似できる型

成功している企業キャラクターには、形がシンプル、会社らしい性格や設定がある、いろいろな場所で何度も目にふれるという3つの共通点があります。どれも、大企業でなくても始められる工夫です。

形がシンプルでグッズにしやすい

ぴちょんくんの水滴の形や、パッチョの「火」の字の顔のように、成功例の多くは、ひと目で覚えられるシンプルな形をしています。前出のあるるの調査でも、好意がある人が好きになったきっかけは「見た目がかわいい」が59.1%で最多でした。

線や色の少ない形は、刺繍やぬいぐるみにも起こしやすいのが利点です。新しく絵を描かなくても、ネオファースト生命保険(現在の第一ネオ生命保険)のように、社名ロゴのマークをキャラクターに育てた例もあります。

会社らしい性格と設定がある

人気のキャラクターには、会社や商品とつながる性格や設定があります。ひよこちゃんには「明るくて、前向きだけど少し天然」という性格や、「世界中のみんなの大好物がチキンラーメンになること」という夢まで、公式サイトで紹介されているほどです。

あるるの調査でも、もっと知りたくなる情報は「キャラクターらしい商品・サービス紹介」が36.6%、「性格や好きなものなどのプロフィール」が33.3%でした。ただし、SNS運用を支援するコムニコは、金融やインフラでは砕けすぎた運用がブランドを傷つけることもあると指摘しています。

SNS・店頭・グッズで何度も目にふれる

成功例は、SNSやCMだけでなく、店頭や配布物、グッズなど実物の接点もそろえています。あるるの調査で好意がある人に関わった経験を聞くと、「グッズを見た」29.0%が「SNS投稿を見た」24.7%を上回り、「バッグやポーチにつけるなど持ち歩いた」も21.5%ありました。

従業員20名の兵庫県の建設会社、神田組は2026年にキャラクター「しゅご丸」を作り、展示会や名刺、工事の足場、社用車まで接点にしています。小さな会社でも、身の回りの物にキャラクターを載せることから始めるとよいでしょう。

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企業キャラクターをぬいぐるみにする使い道

企業キャラクターのぬいぐるみには、配るノベルティ、贈る記念品、売るグッズの3つの使い道があります。目的によって向く大きさと作る数が違うので、先に決めておきましょう。

展示会や店頭で配るノベルティ

展示会やイベント、店頭で配るなら、カバンに付けて持ち歩けるマスコットキーホルダーの大きさがおすすめです。

配る場は店頭だけではありません。ダイキン工業は2026年秋、会員サイトにログインしてアンケートに答えた会員から抽選で、ぴちょんくんのぬいぐるみを贈るキャンペーンを行いました。

米国で販促品業界向けの情報サービスを手がけるASI社が、2026年4月に発表した北米と欧州の約5,000人への調査では、販促品をくれた会社を覚えている人が85%でした。業界の会社による調査なので割り引いて見る必要はありますが、形のある物は会社を思い出すきっかけになります。

なお、商品の購入や来店を条件に配る場合は、景品表示法で景品の金額に上限があります。子どもの手に渡るかもしれないときは、無料で配る場合でも食品衛生法のおもちゃの決まりの対象になるので、対象年齢の表示や素材を制作会社と確かめておきましょう。

周年や記念日に社員や取引先へ贈る記念品

創立の周年や新しい事業の節目は、キャラクターをぬいぐるみにする良いきっかけです。瀧野川信用金庫のたきカワくんやネオファースト生命保険のキャラクターのように、周年をきっかけにキャラクターそのものを作る会社もあります。お披露目に合わせてぬいぐるみを作れば、そのまま社員や取引先への記念品にもなるでしょう。

配ったり売ったりせず、広報の顔として使うのも一案です。1929年創業の木製玩具メーカー、ニチガンは2026年、公式キャラクターのニチワンくんを非売品のぬいぐるみにして、広報活動や売り場への訪問に連れていき、その様子をSNSで発信しています。

ファンに向けて販売するキャラクターグッズ

キャラクターにファンが付いてきたら、ぬいぐるみを商品として売る使い道もあります。ファミリーマートのファミッペは、2019年にスマホ決済「ファミペイ」とともに登場し、レジ袋やおしぼりに描かれてきたキャラクターです。

同社は、「ファミマオンライン」限定で販売したファミッペのぬいぐるみが6,000個以上売れたと発表しています。さらに購入者にアンケートを取り、「次に欲しいもの」の1位を第2弾のグッズとして商品化しました。

売る場合は、売れ残ったときの在庫の扱いも先に考えておきましょう。

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キャラクターのぬいぐるみの費用と準備

RONECTの参考料金では、高さ8〜15cmのぬいぐるみを100個作ると1個1,000〜1,800円ほどです。作り始める前に、キャラクターの権利が自社にあるかも確かめておきましょう。

大きさごとの1個あたりの値段の目安

ぬいぐるみの値段は、大きさで大きく変わります。RONECTがぬいぐるみの価格表で公開している、100個を注文した場合の1個あたりの参考料金は次のとおりです。

高さ1個あたりの参考料金
8〜15cm1,500〜1,800円
20〜30cm2,000〜3,000円
40cm3,000〜4,000円
80cm15,000円〜

同じページには、高さ約8cm・100個からで1個約1,000円という参考例もあります。本体のほかにサンプル代が20,000〜30,000円かかり、配送費が別になる場合もあるので、見積もりで確かめてください。

作る数と納品までの期間の決め方

RONECTの最低ロットは100個からで、500個からは価格が安くなります。初めてなら、最低ロットの100個から見積もり、反応を見てから追加を考えるのが無理のない進め方です。

期間は、サンプル制作に約2週間、量産に約30〜40日かかり、相談から納品まで全体で約2〜3か月が目安です。周年の式典や展示会で使うなら、遅くとも3か月前、修正や輸送の遅れも見込むなら4か月ほど前には相談を始めましょう。

平らな絵をぬいぐるみの形に起こすときの注意

キャラクターの絵は正面から描かれていることが多く、ぬいぐるみにするには横や後ろの姿も決める必要があります。耳やしっぽの付き方、頭と体の大きさの比べ方で、印象は大きく変わるものです。

グラデーションやまだらな模様は布では再現しにくく、細かすぎるパーツは簡単な形にすることになります。サンプルの段階で、どこを省いても「らしさ」が残るかを社内で確かめておくと安心です。

キャラクターの権利が自社にあるかを確かめる

外部のデザイナーに作ってもらったキャラクターは、ぬいぐるみにする前に契約書を確かめます。文化庁の著作権テキストでは、契約で「著作権法第27条及び第28条の権利を含む」と書いていないと、絵を立体にするなどの権利は作った側に残ると推定されると説明しています。

実際に2026年1月、大阪地裁は、地方のガス会社の50周年記念キャラクターについて、立体にするなどの権利は制作会社側に残ると判断しました。著作者人格権は譲れないため、形を変えてよい範囲も作者と話し合っておきましょう。他社のキャラクターに似せたぬいぐるみは作れません。

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RONECTでキャラクターのぬいぐるみを作る場合

株式会社RONECTでは、企業キャラクターのぬいぐるみやマスコットキーホルダーを100個から制作しています。完成イメージの作成からサンプル、量産、国内への納品まで、まとめて任せられるのが特長です。

完成イメージをAIで無料で作れる

RONECTでは、AIを使った完成イメージ画像の作成を無料で行っています。キャラクターの絵しかない段階でも、ぬいぐるみになった姿を、サンプルを作る前に確かめられます。

社内の会議で「こんな形になります」と画像を見せられるので、社内で説明するときの材料にもなりますよね。なお、AIの画像は完成イメージのため、実際の製品とは形や色が異なる場合があります。

大きさや生地・刺繍まで相談できる

サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージなど、細かな仕様も相談の対象です。デザインや予算を伝えると、作り方と費用のバランスを考えた仕様を提案してもらえます。

ノベルティ用のキーホルダーにするか、記念品や販売用の大きめのぬいぐるみにするかなど、使い道に合う大きさや仕様も、予算と合わせて気軽に相談してみてください。

日本人の担当者が工場とのやり取りを受け持つ

RONECTでは、中国語に対応できる日本人の担当者が、中国の提携工場と直接やり取りしています。中間の業者を通さないため余分な費用を抑えられ、キャラクターの細かな修正の希望も中国語で工場に伝えられます。

サンプルの修正から量産、検品、輸入、日本国内の指定先への納品まで一括で対応するので、海外の工場と自分で交渉する必要はありません。相談と見積もりは無料です。

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まとめ

成功している企業キャラクターは、形がシンプルで、会社らしい性格があり、SNSや店頭、グッズで何度も目にふれています。ぬいぐるみは配る・贈る・売るの3つに使え、高さ8〜15cmを100個なら1個1,000〜1,800円ほどが目安です。

まずはキャラクターの権利が自社にあるかを確かめ、使い道と作る数を決めて見積もりを取ってみましょう。

株式会社RONECTでは、AIによる完成イメージ画像の作成から国内への納品まで、日本人の担当者がぬいぐるみ制作をサポートしています。お気軽にご相談ください。

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