ぬいぐるみOEMは何個から?小ロットの単価・納期と頼み方
「自社のキャラクターをぬいぐるみにしたいけれど、ぬいぐるみOEMは何個から頼めて、いくらかかるのだろう」。初めて担当を任されると、イベントの日に間に合うのか、社内にどう説明すればよいのか、心配ごとが次々に浮かびますよね。会社によって最小ロットも納期もばらばらで、相場がつかみにくいことも迷いを深めます。
そこで本記事では、小ロットでぬいぐるみOEMを頼むときの最小ロットと単価、納期の目安を、総額の計算のしかたとあわせてまとめました。予算と日程を数字で示せるので、社内の確認も進めやすくなるはずです。
あわせて、依頼前に用意するものや工場の選び方、配る前に確かめたい安全基準と著作権も同じ流れで紹介します。
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ぬいぐるみOEMの仕組みとオーダーメイドとの違い
ぬいぐるみOEMは、自社のキャラクターを自社の商品として、ぬいぐるみの工場にまとめて作ってもらう頼み方です。1点ずつ作るオーダーメイドとは、同じものを数十個以上そろえて量産する点が違います。
自社キャラクターを工場で量産してもらう仕組み
OEMは、発注する会社の名前で売ったり配ったりする商品を、ほかの会社の工場に作ってもらう仕組みです。消費者庁も、OEMを「自社で生産した製品に相手先企業の商標をつけて供給する生産形態」と説明しています。
ぬいぐるみの場合は、発注する側がキャラクターの絵とサイズ、数量を伝えます。工場側は、型紙づくりから試作、量産、検品までを受け持つのが一般的な分担です。自社に縫う設備がなくても、キャラクターのぬいぐるみを自社の名前で出せるのが、OEMのいちばんの利点といえます。
ODMとの違いは設計を担う側にある
ODMは、商品の企画や設計まで工場側が担い、それを発注する会社のブランドで売る形です。OEMが「発注する側が中身を決めて作ってもらう」形なのに対して、ODMは「工場が考えた商品に自社の名前を付ける」形に近いと考えると分かりやすいでしょう。
ぬいぐるみでは、発注する側の絵をもとに工場が型紙を起こすので、設計の一部は工場が受け持ちます。それでもキャラクターの姿を決めるのは発注する側のため、業界ではこの形もまとめて「OEM」と呼んでいます。2つの違いをくわしく知りたい方は、ODM・OEMの違いとメリット・デメリットもあわせて読んでみてくださいね。
オーダーメイドとの違いは同じものを量産する点
オーダーメイドは、1点から数点を注文ごとに作る頼み方で、作家や専門店が手作業で仕上げることが多いのが特徴です。OEMは同じ形・同じ色のぬいぐるみをまとめて作るので、型紙や試作にかかる手間を数量で分けられ、1個あたりの値段を下げられます。
社員や来場者に配る、店頭で売るなど、同じものを数十個以上そろえたい場面ならOEMが向いています。家族への贈り物のように1点ものがほしい場面なら、オーダーメイドの作り方から考えるのが近道です。
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小ロットのぬいぐるみOEMは100個からが目安
ぬいぐるみOEMの最小ロット、つまり1回に注文できるいちばん少ない数は会社ごとに違います。小ロットに対応する会社では100〜300個ほどから受けるところが多く、500個からの会社もあります。RONECTの最低ロットは100個からです。
会社によって数十個から数千個まで幅がある
最小ロットは会社ごとに大きく違います。50個の試作から受ける会社がある一方で、高さ20cmほどのぬいぐるみなら2,000個から、という会社も珍しくありません。
数千個からの会社は、大量生産のラインで作るため少ない数を受けておらず、最初の打ち合わせから納品まで半年以上かかることもあります。いっぽう小ロットに対応する会社は100〜300個ほどから受けるので、ノベルティや記念品のように数百個で足りる注文にぴったりです。問い合わせの前に作りたい数を決めておくと、どちらの規模の会社に頼むべきかがはっきりします。
最小ロットは型紙と段取りの手間から決まる
最小ロットがあるのは、作る数に関係なくかかる準備の手間があるからです。ぬいぐるみは、キャラクターの絵から型紙を起こし、試作をくり返して形を決め、生地の裁断と縫製の段取りを組んでから量産に入ります。
この準備は10個でも1,000個でもほぼ同じだけかかるため、数が少なすぎると1個あたりの負担が大きくなってしまいます。生地や目のパーツなどの材料も、ある程度まとまった量で仕入れるのがふつうです。そこで工場は「この数からなら受けられる」という線を決めています。
数量が増えるほど1個あたりの単価は下がる
同じぬいぐるみでも、注文する数が多いほど1個あたりの値段は安くなります。型紙や試作にかかるお金を多くの個数で分けられるうえ、生地の仕入れや縫製もまとめて効率よく進められるからです。
RONECTでも、最低ロットは100個からで、500個から価格が安くなると案内しています。配る人数がまだ決まっていなければ、100個と500個のように2つの数量で見積もりを取ると、まとめて作ったときの差を比べられます。
100個に満たない数で作りたいときの選択肢
100個に満たない数でも、50個ほどから受ける会社があるので、まずは数量を伝えて相談してみるのが近道です。それより少ない数なら、1点から受ける作家や専門店のオーダーメイドを考えましょう。ただし手作業が中心になるので、1個あたりの値段はOEMより高くなりがちです。
近い時期に配る予定のある行事を足して、数をまとめる方法もあります。たとえば周年の記念品とイベントの景品を同じデザインにすれば、100個に届く場合もあります。
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ぬいぐるみOEMの単価と総額の目安
100個を作る場合、高さ8〜15cmのマスコットサイズなら、1個1,000〜1,800円ほどがRONECTの参考料金です。総額は「単価×数量」にサンプル代や送料を足して考えます。
100個注文時のサイズ別の単価
単価は、ぬいぐるみの大きさでもっとも大きく変わります。RONECTがぬいぐるみの価格表やストラップ・キーホルダーのページで公開している、100個を注文した場合の1個あたりの参考料金は次のとおりです。
| 高さ | 1個あたりの参考料金 |
|---|---|
| 8〜15cm | 1,000〜1,800円 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 |
| 40cm | 3,000〜4,000円 |
| 80cm | 15,000円〜 |
料金は仕様や数量、作りの細かさで変わり、海外で作るため為替によって動く場合もあります。RONECTの参考価格の例には、高さ約8cm・ポリエステル製・100個からで1個約1,000円のものもあり、同じ大きさでも仕様しだいで値段に差が出るのです。
本体の単価のほかにかかる費用
単価×数量のほかに、サンプル代と送料がかかると見込んでおきましょう。RONECTではサンプル代として20,000〜30,000円が別にかかり、納期の都合で配送費が別になる場合もあるので注意してください。
海外の工場で作って輸入する場合、ぬいぐるみの関税は無税ですが、輸入の際には消費税と地方消費税が合わせて10%かかります。このほか、ブランド名を入れた布タグや1個ずつの袋詰めを付けると、その分の費用が加わります。依頼先が輸入まで行う場合も含めて、税や送料、付属品がどこまで金額に含まれているかを1行ずつ確かめるのがおすすめです。
総額は単価と数量にサンプル代を足して出す
総額のおおよその目安は「1個の単価×数量+サンプル代+送料」で出せます。たとえば高さ8〜15cmのぬいぐるみを100個作るなら、1,000〜1,800円×100個で10万〜18万円です。これにサンプル代の2万〜3万円を足すと12万〜21万円ほどになり、さらに送料などが加わります。参考料金が税込みか税抜きかも見積もりで確かめ、税抜きなら消費税10%として、この例では1.2万〜2.1万円ほどを足して考えます。
社内で予算を通すときは、この計算式と、前提にしたサイズ・数量・サンプル代をそのまま書いておきましょう。見積もりが出たときに、どこで差が出たのかを説明しやすくなります。
単価を左右するサイズと刺しゅうの量
同じ数量でも、ぬいぐるみの作りが細かいほど単価は上がります。色の違う生地を何枚も縫い合わせるデザインや、顔の刺しゅうが多いデザイン、服や小物などのパーツが多いデザインは、手間が増えるので高くなりがちです。
予算を抑えたいときは、キャラクターらしさに欠かせない部分を残したうえで、細かい模様やパーツを減らせないか相談してみてください。グラデーションのようなあいまいな色合いも布では再現が難しいため、はっきりした色に置きかえると作りやすくなります。費用の考え方は、オリジナルぬいぐるみの価格相場の記事もあわせて読んでみてください。
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ぬいぐるみOEMの依頼から納品までの流れ
ぬいぐるみOEMは、絵と数量を伝えて見積もりを取り、サンプルで形を決めてから量産に入ります。RONECTの場合、依頼から納品までは約2〜3か月が目安なので、期日のあるイベントや周年に使うなら3か月ほど前には相談を始めると安心です。
依頼前に用意したい三方向の絵と数量
相談の前に次のものをそろえておくと、見積もりが早く、正確になります。
- キャラクターの絵(正面・横・後ろ)
- 作りたい大きさ(高さ何cmか)
- 作りたい数量
- 届けてほしい日
- 配るか売るかと、渡す相手の年齢
絵は正面だけでなく、横と後ろの姿もあるのが理想です。工場が立体に起こしたときのずれが減るためです。RONECTも、前・後ろ・側面の写真またはデザイン画をもとに作ると案内しています。絵が正面の1枚しかない場合でも、RONECTのようにデザイナーがいる会社なら、絵を起こすところから相談可能です。RONECTでは、AIを使った完成イメージ画像も無料で作れるので、実物に近い姿を見ながら社内で相談を進められます。
サンプルは約2週間で作り修正して仕上げる
見積もりに納得したら、量産の前にサンプル、つまり試作品を作り、色や形、大きさをイメージと照らし合わせます。絵どおりの姿を布と綿で再現するのは簡単ではないため、修正をくり返しながら仕上げていくのがふつうです。RONECTでは、中国の提携工場でサンプルを作るのに約2週間かかり、修正の回数に応じて日数が加わります。
サンプルでは、顔のパーツの位置、生地の色、全体の大きさ、縫い目の4点を確かめましょう。気になるところをまとめて伝えると、修正の回数を減らせます。ここで決めた見本が量産の基準になるので、社内で確認する人も先に決めておくとよいでしょう。
量産と検品には約30〜40日かかる
サンプルが決まると量産に入り、RONECTでは量産に約30〜40日かかります。できあがったぬいぐるみは、現地のスタッフか第三者の検品会社が不良品がないかを確かめ、輸入の手続きから国内の指定先への納品までRONECTが受け持つ流れです。
| 工程 | 期間の目安 |
|---|---|
| サンプルの制作 | 約2週間 |
| 量産と検品 | 約30〜40日 |
| 依頼から納品まで | 約2〜3か月 |
期間は、仕様や修正の回数、数量、輸送の状況によって前後するので注意してください。検品には、全数を見る方法と、一部を抜き取って調べる方法があります。どちらで行うか、不良が見つかったときに作り直すのか値引きするのかは、発注前に取り決めておきましょう。
相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。
小ロットに強いOEM工場の選び方
100〜500個ほどで作るなら、小ロットを受けられ、日本語での相談と検品まで任せられる会社を選ぶと進めやすくなります。見積もりは、同じ条件をそろえて比べましょう。
海外の工場と国内の工場の違い
海外の工場は、小ロットでも1個あたりの値段を抑えやすいのが強みです。生産先は中国が中心で、国連の貿易統計では、2025年に日本が輸入した、ゲーム類などを除くおもちゃの金額のうち、約8割を中国からの輸入が占めていました。
その分、海外で作ると輸送や通関の日数がかかり、為替によって値段が動くこともあります。国内の工場はやり取りや現物の確認がしやすい反面、布を縫う製品はもともと海外での生産が多い分野です。経済産業省の資料でも、2022年に国内で売られた衣料品のうち、数量で98.5%が輸入品でした。予算を優先するなら海外、少しずつ確かめながら作りたいなら国内と考えると、選びやすくなります。
日本語で相談でき検品まで任せられる工場
海外の工場に頼むなら、日本語で相談でき、品質の確認まで引き受けてくれる会社を選ぶと安心です。工場と直接やり取りすると、外国語での細かな指示や、届いた品に不良があったときの対応を自分で行うことになるからです。
RONECTでは、中国語の得意な日本人スタッフが中国の工場と直接やり取りするので、仲介の手数料がかかりません。検品も、現地のスタッフか第三者の検品会社が担当します。輸入の手続きや国内への納品までまとめて任せられるので、国内の会社に頼む感覚で進められるのも安心な点です。依頼先を比べるときは、窓口の担当者が誰か、検品を誰がどの方法で行うかを聞いてみてください。中国の工場で作るときの注意点は、ぬいぐるみを中国から輸入する方法でも紹介しています。
同じ条件でそろえると見積もりを比べやすい
見積もりは、複数の会社に同じ条件を伝えて取ると、値段や納期の違いがはっきりします。条件がばらばらだと、安く見えた会社がサンプル代や送料を別にしていた、ということが起こりがちです。届いた見積もりは、次の項目で比べましょう。
- 1個の単価と総額
- サンプル代と修正できる回数
- 送料と税が含まれているか
- サンプルと量産の納期
- 検品の方法と不良品の扱い
発注先が決まったら、発注する側と受ける側の名前、発注した日、品名・数量・仕様、納期、納品場所、代金、支払日を書面に残します。検品をするなら、検査を終える日も決めておきましょう。取適法の対象になる取引では、これらを書面や電子メールで示すことが義務とされています。
相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。
ぬいぐるみを配る前に確かめる安全基準と著作権
子どもが触る可能性があるぬいぐるみは、対象年齢によって守る決まりが変わり、子ども向けなら無料で配る場合も対象になります。キャラクターは、自社のものか、権利者の許可があるものだけが対象です。
子ども向けは対象年齢で決まりが変わる
ぬいぐるみの安全面の決まりは、対象年齢によって次のように分かれます。
- 3歳未満向けは子供PSCマークの表示が必要
- 6歳未満向けは食品衛生法のおもちゃの規格が対象
- 14歳未満向けはSTマークを任意で取得できる
3歳未満向けのおもちゃは、2025年12月25日から、国への届出や安全基準への適合の確認、子供PSCマークの表示が義務になりました。6歳未満の子が遊ぶ布製のぬいぐるみは、食品衛生法でおもちゃとしての規格の対象です。STマークは、日本玩具協会の安全基準に合ったおもちゃに付けられる任意のマークです。対象年齢は表示だけでなく形や広告、配り方からも判断されるので、渡す相手の年齢は最初にOEM会社へ伝えておきましょう。
子ども向けなら無料のノベルティも規制の対象になる
子ども向けのぬいぐるみは、無料で配るノベルティでも安全面の決まりから外れません。6歳未満の子が遊ぶぬいぐるみを不特定多数に配る場合は、無料でも食品衛生法の「販売」に含まれると、2009年の厚生労働省のQ&Aが示しています。いっぽう、大人向けに作り、対象年齢をはっきり示したものは原則として対象外です。
また製造物責任法では、OEMで自社のブランドを付けたぬいぐるみで事故が起きた場合、発注した会社も責任を負う対象になりえます。商品を買った人にもれなく配るなら、景品表示法で景品の上限も決まっています。取引の金額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引の金額の10分の2までです。配る場面と相手を決めたうえで、必要な表示や検査をOEM会社と相談しておくと安心です。
他人のキャラクターは許可なくぬいぐるみにできない
アニメのキャラクターなど、他人が権利を持つキャラクターを、許可なくぬいぐるみにすることはできません。イラストを立体のぬいぐるみにすることは、著作権法でいう複製や翻案にあたります。複製はそのまま形にすること、翻案は形を変えて作ることで、どちらも無断で行うと権利の侵害になりえます。実在の人物の姿をぬいぐるみにして配ったり売ったりするのも、肖像権やパブリシティ権を侵害するおそれがあるため、本人や所属先の許可が必要です。
気をつけたいのは、自社のキャラクターを外部のデザイナーに作ってもらった場合です。著作権法では、著作権を譲り受ける契約に、作品の形を変える第27条と、形を変えた作品を使う第28条の権利が書かれていないと、その権利はデザイナー側に残ると推定されます。量産後のトラブルを防ぐためにも、発注の前に契約書を確かめておきましょう。くわしくは、ぬいぐるみを作るときの著作権の記事も読んでみてください。
相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。
まとめ
ぬいぐるみOEMは、小ロットに対応する会社なら100個ほどから頼め、100個なら高さ8〜15cmで1個1,000〜1,800円ほどがRONECTの参考料金です。総額は単価と数量にサンプル代や送料を足して考え、依頼から納品までは2〜3か月ほどを見込んでおきましょう。
まずはキャラクターの絵と、作りたい大きさ・数量・届けてほしい日をそろえて、見積もりを依頼してみてください。
株式会社RONECTでは、ぬいぐるみの小ロットOEMを100個から承っています。デザインの相談から、お気軽にお問い合わせください。
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