「周年記念品の担当になったけれど、社員にも取引先にも喜ばれる品はあるのだろうか」。前回と同じタンブラーやボールペンでは物足りない一方、予算や税金の扱い、記念日までの日数を考えると、何から決めればよいのか迷いますよね。社内の承認を通すための根拠もほしいところです。

そこで本記事では、周年記念品を選ぶ前に決めることと、社員・取引先・お客さまなど相手別の定番を紹介します。向く相手・よい点・注意点で比べられるので、上司や経営層にも選んだ理由を説明しやすくなるはずです。

あわせて、会社のキャラクターや周年ロゴをぬいぐるみにする方法、税務の扱い、のしと添えるメッセージも同じ流れで解説します。

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周年記念品を選ぶ前に決める3つのこと

周年記念品は、品物を探す前に「周年事業の目的と配る相手」「1人あたりの予算と配る数」「記念日から逆算した時期」の3つを決めると、選ぶ基準がはっきりします。記念品は周年事業の一部なので、目的に合わない品は印象に残りにくいからです。

周年事業の目的と配る相手

周年記念品を選ぶ前に、周年を通して誰に何を伝えたいのかを決めておきましょう。宣伝会議のメディア「AdverTimes」の記事も、記念式典や記念誌のような個別の施策から考え始めると「一貫性のない周年事業になりがち」だとして、まず目的を定めるよう勧めています。

配る相手は、社員とその家族、取引先、お客さまや来場者、学校なら在校生や地域の方などです。広報コンサルタントの仲村明子氏は、社外の人にとって他社の周年は「無関係」なので、相手にとってのメリットを考えることが大切だと指摘しています。

1人あたりの予算と配る数

予算は「1人あたりの単価×配る数」で考えると、社内で説明しやすくなります。2020〜2026年に東京都の企業が出した記念品の発注の募集3件には、取引先向けの記念品を1個1,000〜2,000円・150〜300個で探す例や、相手を限らずに2,000個を1個3,000円以内で探す例がありました。

配る数は、社員ならOB・OGまで含めるか、取引先なら担当者だけか会社ごとかで大きく変わります。帝国データバンクが2025年11月時点の企業データを集計したところ、2026年に10年刻みの節目を迎える企業や団体は14万5,159社でした。

大阪デザインセンターは、社内に経験者やノウハウがなく準備が後回しになる企業も少なくないとしています。前例が少ないからこそ、配る数の数え方を先に決めておくと迷いません。

記念日から逆算した準備の時期

準備の時期は、周年事業全体と記念品とで分けて考えましょう。一般財団法人大阪デザインセンターは、周年の1〜3年前から目的や体制を整理しておくことを勧めています。盛岡信用金庫は創立120周年の約10か月前に周年ロゴを決め、翌月から名刺や広告で順次使い始めました。

記念品は、既製品への名入れでも、版の作成や校正の回数、数量で日数が変わるので、見積もりの段階で納期を確かめます。キャラクターのぬいぐるみのように一から作るなら、2〜3か月が目安です。式典の日か記念日か、どこで配るかを決めれば、注文の締め切りもおのずと決まるでしょう。

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相手別に選ぶ周年記念品の定番

周年記念品は、社員には全員に同じ記念品、取引先には日常で使える品、お客さまや来場者には話題になる品を選ぶと、相手に合った贈り物になります。学校や団体の周年なら、在校生や地域の方も配る相手に入ります。

社員と家族には全員に同じ記念品

社員への周年記念品は、全員に同じ品を配る形が基本です。国税庁は、記念品としてふさわしい品で、売った場合に見込まれる額(処分見込価額)が1万円(税抜き)以下などの条件を満たせば、給与として課税しなくてよいとしています。

一方で、商品券や、本人が自由に品物を選べる形にすると給与として課税されます。社員の家族、特に子どもにも喜ばれる品を選ぶなら、会社のキャラクターのぬいぐるみやマスコットも候補になるでしょう。条件の詳しい中身は、後の税務の章で紹介します。

取引先には日常で使える品

取引先には、相手の負担にならず、仕事や暮らしの中で使える品が向いています。名入れのタンブラーやボールペン、お菓子の詰め合わせなどが定番で、取引先向けの記念品の発注の募集には、名入れやギフト包装、のしを希望する例がありました。

配る相手を限らない周年記念品の募集には、前回の周年でタンブラーとボールペンを配ったので「新しいもので検討」したいという声もありました。定番の品は無難な半面、ほかの会社とも重なりやすいため、社名の入れ方や包装で会社らしさを出す工夫が欠かせません。

お客さまや来場者には話題になる品

お客さまや来場者には、受け取って思わず写真に撮りたくなる品が向いています。周年の企画にマスコットのぬいぐるみを使った例として、北海道のロイズカカオ&チョコレートタウンは開業3周年に、マスコット「カカオクマ」のぬいぐるみキーホルダー付きの入場チケットを、入場料に500円を足す形で数量限定で売り出しました。

創業記念などの行事で、通常の商売のやり方(正常な商慣習)の範囲で配る品には、景品表示法の「総付景品」(購入した人や来店者にもれなく渡す景品)の上限が適用されません。ただし消費者庁によれば、一定金額以上の購入や複数の条件をつけて、ごく一部の人だけに渡す形には上限がかかるので注意しましょう。

学校や団体の周年は在校生や地域にも

学校や団体の周年では、在校生や卒業生、地域の方も記念品を配る相手になります。福島県大玉村の玉井小学校は、創立150周年の記念行事の候補に記念式典や記念誌と並べて「記念品(児童)」を挙げ、PTAを中心とした実行委員会で準備を進めました。

周年をきっかけにキャラクターを作る学校もあります。東京都港区の赤羽小学校では6年生が開校100周年のマスコットキャラクターを考え、千葉県の船橋市立船橋高校は創立70周年のマスコットを公募しました。こうしたキャラクターは、記念品にも展開しやすいでしょう。

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周年記念品の比べ方と失敗しない工夫

周年記念品は、定番の品を「向く相手・よい点・注意点」で比べ、社名やロゴは控えめに入れると、受け取った人に使ってもらいやすくなります。使い道のない品を避けることも、失敗を防ぐ近道です。

定番の品を相手と注意点で比べる

代表的な周年記念品を、向く相手とよい点、注意点で比べてみましょう。

品向く相手よい点注意点
名入れのタンブラーや文具取引先・社員毎日使われる他社と重なりやすい
お菓子の詰め合わせ取引先・来場者好みが分かれにくい形に残らない
商品券やカタログギフト取引先相手が選べる社員に配ると課税される
置き時計や記念盾役員・功労者格式がある置き場所を選ぶ
キャラクターのぬいぐるみ社員の家族・来場者会社らしさが残る作るのに時間がかかる

社員に配る商品券などが課税される点は、国税庁の説明によるものです。オリジナルのぬいぐるみは、RONECTの場合で100個から作れ、全体で約2〜3か月かかります。

社名やロゴは控えめに入れる

社名や周年ロゴは、大きく入れるほど宣伝にはなる一方、受け取った人は普段使いしにくくなるものです。三越伊勢丹も開店・開業の記念品の名入れについて、「あまり大きすぎず、控えめにスマートに入れるとよい」と案内しています。

ノベルティ事業を営む会社が2021年7月に社会人240人へ行ったインターネット調査でも、企業のノベルティを迷惑と感じた理由に「企業名や企業のロゴが大きすぎるから」が25.8%挙がりました。ロゴはタグや裏側に小さく入れ、デザイン全体で会社らしさを出すほうが長く使ってもらえるでしょう。

もらって困る記念品を避ける

もらって困る記念品の代表は、使い道のない品です。同じ調査で、迷惑と感じた理由の1位は「実用性が低い」の44.2%でした。大きすぎて持ち帰りにくい品や、好みが大きく分かれる色・柄も避けたほうが無難です。

飾る品を選ぶなら、置き場所に困らない小さめのサイズにする、持ち歩けるキーホルダー型にするなど、使い道まで考えると失敗が減ります。相手によって品を分けるのも有効な方法です。

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キャラクターや周年ロゴをぬいぐるみにする方法

会社のキャラクターや周年ロゴをぬいぐるみにするなら、向く相手を見極め、100個から作れる数を確かめ、デザインの権利を先に整えるの3つが大切です。ぬいぐるみは誰にでも合う品ではないので、配る場面を選んで使いましょう。

ぬいぐるみが向く会社と場面

ぬいぐるみが向くのは、キャラクターやマスコットを持つ会社や、周年を機にキャラクターを作る会社です。東京都の足立成和信用金庫は創立100周年を記念し、高校生がデザインした新キャラクター2体を周年の約8か月前に発表し、イベントでノベルティを配ると知らせました。

社員の家族や子ども、式典やイベントの来場者には、写真に撮られやすく、飾ってもらえる品になります。一方、格式を重んじる取引先や実用品を求める相手には、ほかの定番の品のほうが合うでしょう。

配る数と100個からの量産

オリジナルのぬいぐるみを量産する場合、RONECTの最低ロットは100個からが目安で、500個から1個あたりの価格が安くなります。2025年には、創業100周年の式典で配るために、会社のキャラクターの10cmほどのぬいぐるみを300個か500個で見積もろうとした会社の例もありました。

RONECTの参考料金(100個注文時)は、高さ8〜15cmで1個1,500〜1,800円、約8cmの制作例で約1,000円です。別にサンプル代が2万〜3万円かかり、仕様や為替で変わるほか、配送費が別にかかる場合もあります。

周年キャラクターの権利と形の決め方

周年のキャラクターを外部のデザイナーや公募で作るなら、契約や募集要項に「著作権法第27条・第28条の権利を含む」と書き、デザイナーが著作者人格権を行使しないことも決めておくと、あとでぬいぐるみにしやすくなります。2026年1月の大阪地裁の判決では、この記載が無かったため、ガス会社の50周年記念キャラクターを作り変える(翻案する)権利などが制作会社に残ると判断されました。

グラデーションや細かい文字はぬいぐるみで再現しにくいので、単色で簡略化した周年ロゴがあると刺繍に使いやすくなります。他人のキャラクターは許可なく使えないため、権利の考え方はぬいぐるみと著作権の記事も参考にしてください。

社員の子どもなどに配るなら、6歳未満の子が手にするぬいぐるみには食品衛生法の決まりが、3歳未満向けなら子供PSCマークなどの決まりがかかります。対象年齢を最初に決めて、制作会社に伝えておきましょう。

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周年記念品の税務とのし・メッセージ

周年記念品の税務は、社員に配るか取引先に配るかで扱いが分かれます。条件や判断は会社ごとに変わるため、ここでは国税庁が示す原則を押さえ、細かな点は顧問税理士に確かめてください。

社員への記念品が課税されない条件

国税庁は、創業記念で社員に配る記念品について、次の条件をすべて満たせば給与として課税しなくてよいとしています。

社員の記念品が課税されない条件
  • 記念品としてふさわしい品であること
  • 処分見込価額が1万円以下(税抜き)
  • おおむね5年以上の間隔で配ること

処分見込価額は購入価格そのものではないので、オリジナル品の見積もり方は顧問税理士に確かめてください。

毎年の創立記念日に毎年配る形は、3つ目の条件に当たりません。商品券や、本人が自由に選べる記念品は給与として課税されます。役員に配る場合は、消費税の扱いも含めて税理士に確かめると安心です。

取引先への記念品と交際費

取引先に配る周年記念品は、原則として交際費の扱いです。国税庁の通達は「会社の何周年記念」の記念品代を交際費の例に挙げており、贈答品の送料も交際費に含まれるとしています。

資本金1億円以下などの中小企業なら、交際費を年800万円まで損金にできる特例が使えます。期限は2027年3月末までに始まる事業年度で、延長は2026年10月時点で要望の段階です。不特定多数の来場者に宣伝のために配る品は広告宣伝費の性質を持つとされますが、品物や配り方で判断が変わるので、事前に税理士に確かめましょう。

のしの表書きと添えるメッセージ

のしは、紅白の蝶結びの水引を使います。高島屋は、記念品のように広く渡す品は包装の外側にのしを掛ける「外のし」が一般的としています。表書きは、三越伊勢丹が開業の記念品に「開業記念」「御礼」、会社の設立に「設立記念」を挙げており、下に社名を書くのが基本です。

記念品にはひと言のカードを添えると、周年の意味が伝わりやすくなります。たとえば「おかげさまで創立50周年を迎えることができました。これからもよろしくお願いいたします」のように、感謝と今後への思いを短く書きましょう。周年ロゴに込めた意味を一文添えるのもよい方法です。

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RONECTで周年記念のぬいぐるみを作る場合

株式会社RONECTでは、会社のキャラクターや周年ロゴを取り入れたぬいぐるみやマスコットキーホルダーを100個から相談できます。完成イメージの作成からサンプル、量産、国内への納品まで、まとめて任せられるのが特長です。

完成イメージをAIで無料で作れる

RONECTでは、AIを使った完成イメージ画像の作成を無料で行っています。会社のキャラクターの絵や、制服を着せた動物、周年ロゴを入れたデザインのイメージを伝えれば、サンプルを作る前に仕上がりの雰囲気を確かめられます。

周年事業の会議や稟議で「こんな記念品になります」と画像で見せられるので、社内の合意も取りやすくなりますよね。なお、AIの画像はあくまで完成イメージのため、実際の製品とは形や色が異なる場合があります。

大きさや生地・刺繍まで相談できる

サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージなど、細かな仕様も相談の対象です。デザインや予算を伝えると、作り方と費用のバランスを考えた仕様を提案してもらえます。

周年ロゴをどこに刺繍するか、記念の箱に入れるか、キーホルダーの金具を付けるかといった迷いどころも、まとめて相談してみてください。社員の家族や子どもにも配るなら、対象年齢の希望も最初に伝えておくと話がスムーズです。

日本人の担当者が工場とのやり取りを受け持つ

RONECTでは、中国語に対応できる日本人の担当者が、中国の提携工場と直接やり取りする体制です。中間の業者を通さないため余分な費用を抑えられ、キャラクターや周年ロゴの細かな修正の希望も中国語で工場に伝えられます。

サンプルの修正から量産、検品、輸入、日本国内の指定先への納品まで一括で対応するので、海外の工場と自分で交渉する必要はありません。相談と見積もりは無料で、料金の目安や制作事例はオリジナルぬいぐるみ制作のページで紹介しています。

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まとめ

周年記念品は、周年の目的と配る相手、1人あたりの予算と数、記念日から逆算した時期を先に決めると選びやすくなります。社員には全員に同じ記念品、取引先には使える品を選び、社名は控えめに入れるのがコツです。

まずは配る相手ごとの人数を数え、記念日から注文の締め切りを決めましょう。

株式会社RONECTでは、AIによる完成イメージ画像の作成から国内への納品まで、日本人の担当者がぬいぐるみ制作をサポートしています。お気軽にご相談ください。

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