「町のゆるキャラをぬいぐるみにしたいけれど、何個から作れて、予算はいくら見ておけばいいのだろう」。ゆるキャラのぬいぐるみを作ろうとする自治体や観光協会、企業の担当者の方が最初に迷うのは、数と費用、それに頼むまでの段取りではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、RONECTのようなぬいぐるみの制作会社なら100個から作れます。参考料金では高さ20〜30cmを100個でサンプル代を含めて22万〜33万円ほど、相談から納品までは2〜3か月が目安です。
大きさ別の料金や発注の仕様書に書く項目、2026年10月から変わったふるさと納税の返礼品の条件まで押さえておけば、庁内や社内で「何個を、いつまでに、いくらで」頼むかを決めやすくなります。
ゆるキャラのぬいぐるみは何個から・いくらで作れる?
量産を受けるぬいぐるみの制作会社では、最低ロット(1回に頼める最少の数)を100〜500個ほどにしている例が多く、RONECTは100個からです。500個からは価格が安くなるので、配る分と売る分を合わせた数で考えましょう。
大きさ別の参考料金|100個の場合
RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個を注文した場合の1個の金額で次のとおりです。手のひらに乗るストラップの大きさから、窓口やイベントで飾れる大きさまであります。
| 高さ | 1個の参考料金 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 8〜15cm | 1,500〜1,800円 | ストラップ・配る記念品 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 | 売店で売る・贈る |
| 40cm | 3,000〜4,000円 | 窓口やイベントで飾る |
| 80cm | 15,000円〜 | 撮影や展示の目玉 |
表は2026年10月時点のぬいぐるみ制作のページの参考料金です。サイズ・仕様・数量・作りの細かさで変わり、サンプル代2万〜3万円と配送費は別にかかります。約8cmなら1個約1,000円の制作例もあり、税込みか税抜きかは見積もりで確かめてください。
100個の総額はサンプル代込みで17万〜33万円
見積もりの総額は「1個の単価×数量+サンプル代+送料」で考えます。高さ8〜15cmを100個なら15万〜18万円にサンプル代を足して17万〜21万円ほど、20〜30cmなら22万〜33万円ほどです。
海外の工場で作る場合は、輸入のときに消費税(商品代などの10%)もかかります。予算を組むときは、総額に税と送料が含まれているかも書き添えておきましょう。費用の内訳は、ぬいぐるみの作成費用の記事で詳しく紹介しています。
1,000体なら1体あたりの値段は大きく下がる
千葉県一宮町は2019年、町のキャラクター「一宮いっちゃん」の高さ12cm以上のぬいぐるみを1,000体作る業務の仕様書で、委託料の上限を64万9,000円(税込)としていました。試作品の作成と修正を含めた金額で、単純に割ると1体あたり約650円が上限です。
数をまとめると、型紙やサンプルにかかる費用が1体あたりで薄まるためです。2019年の発注なので今とは材料費や為替が違いますが、数をまとめるほど1体あたりが下がる仕組みは変わりません。数を変えた見積もりを取り比べる方法は、大量生産の記事で紹介しています。
ゆるキャラをぬいぐるみにする5つのメリット
ぬいぐるみは、受け取った人が家に持ち帰り、長く手元に置かれやすいグッズです。チラシやポスターと違い、配ったあとも名前と姿を見てもらえることが、ゆるキャラをぬいぐるみにする大きな利点です。ゆるキャラという言葉の成り立ちやマスコットとの違いは、マスコットの記事で紹介しています。
まちの名前と魅力を覚えてもらえる

ゆるキャラは、特産品や名所、歴史をかたちにした、まちの顔です。ぬいぐるみにして配ったり売ったりすれば、キャラクターと一緒にまちの名前を覚えてもらう機会が増えます。
特産の果物を頭にのせる、名所をかたどった服を着せるといった特徴は、ぬいぐるみでも残しておきましょう。小さなぬいぐるみでも、見た人に「どこのキャラクターか」が伝わります。
まちを訪ねるきっかけになる
道の駅や観光案内所、イベントの会場にぬいぐるみを並べたり飾ったりすると、キャラクターに会いに行く楽しみが生まれます。ぬいぐるみを持った人が写真を撮って発信すれば、まちを知らない人の目にも触れるでしょう。
ただし、ぬいぐるみを作るだけで観光客が増えるとは限りません。イベントへの出演やSNSでの発信と組み合わせて、キャラクターに会える場所を増やしていくことが大切です。着ぐるみを作る費用と流れは、着ぐるみ制作の記事にまとめています。

SNSや通販で遠くの人にも届く
キャラクターのSNSアカウントで新しいぬいぐるみを知らせれば、写真を見た人が手に入れたいと思うきっかけになります。売店に来られない遠くの人にも、通販なら届けられるのが利点です。
ご当地キャラのグッズは、自治体や観光協会の通販のほか、全国のご当地キャラのグッズを集めた通販でも売られています。売り値の目安と数の決め方は、この記事の後半の売り方と配り方の章で紹介します。
住民が地元を誇りに思うきっかけになる
ぬいぐるみは、住民にとってもキャラクターを身近に感じる入り口です。表彰や周年の式典の記念品として渡せば、もらった人の家にもキャラクターが置かれることになります。
住民がカバンに付けたり家に飾ったりすれば、まちの外から来た人の目にも自然に触れます。住民に配る数も合わせて見積もると、1個あたりの値段を抑えやすくなるでしょう。
旅の思い出として手元に残る
旅先でご当地キャラのぬいぐるみを買い、集めている人もいます。その土地でしか買えないぬいぐるみは、旅が終わったあとも手元に残り、まちを思い出すきっかけになります。
小さなマスコットやボールチェーン付きのぬいぐるみは、持ち帰りやすくお土産に向いた形です。キーホルダーにする場合の作り方と費用は、ぬいぐるみキーホルダーの記事にまとめています。

ゆるキャラのぬいぐるみを作る流れと期間
RONECTでのぬいぐるみの制作は、相談から国内の納品まで7つの段階で進みます。期間の目安はサンプル(試作品)が約2週間、量産が約30〜40日で、全体では約2〜3か月です。
相談から納品までの7段階
- 相談(絵・大きさ・数・期日を伝える)
- AIによる完成イメージの作成(無料)
- 見積もり
- サンプル(試作品)の制作と確認
- 修正と量産前の最終確認
- 量産と検品
- 輸入と国内の指定先への納品
サンプルの段階で、色や表情、キャラクターの特徴が再現できているかを確かめます。ここで決めたサンプルが量産の見本になるので、気になる点は量産に入る前に伝えておきましょう。流れの詳しい説明は、オリジナルぬいぐるみ制作の流れの記事にまとめています。
相談の前にそろえておきたいもの
見積もりを早く正確に出してもらうために、次の5つをそろえておきましょう。キャラクターの絵は正面だけでなく横と後ろもあると、立体にしたときのずれが減ります。
- キャラクターの正面・横・後ろの絵
- ぬいぐるみの高さ
- 作る数と予算の上限
- 使い道(売る・配る・返礼品)
- 納品の期日と届け先
絵が正面しかない場合や、キャラクターの細かな設定が固まっていない場合も、まずは相談の段階で伝えてください。絵を立体にするときの手順は、キャラクターのぬいぐるみの作り方の記事が参考になります。
年度末の納品なら12月までに相談する
自治体の予算は4月から翌年3月までの年度で区切られるため、その年度の予算で作るなら3月末までに受け取る段取りが要ります。全体で2〜3か月かかることを考えると、遅くとも12月ごろには相談を始めたいところです。
中国の旧正月(春節)は毎年1〜2月にあり、工場が休みに入る前後は日程が詰まりやすくなります。2027年の旧暦の元日は2月6日なので、イベントや周年の式典で配る場合も、その日から3か月ほど前を相談の目安にしてください。
自治体がぬいぐるみを発注するときに決めること
自治体がゆるキャラのぬいぐるみを外の会社に作ってもらうときは、作ってほしいものの条件を書いた「仕様書」を用意し、見積もりや入札で相手を選ぶのが一般的です。ほかの自治体が公開している仕様書を見ると、何を決めておけばよいかが分かります。
仕様書に書く項目は公開の発注例が手本になる
千葉県一宮町(2019年)と佐賀県神埼市(2024年)のぬいぐるみの仕様書には、次のような項目が並んでいます。神埼市の仕様書は、国民スポーツ大会に向けた高さ35cm程度のマスコットのぬいぐるみを2種類50個ずつとし、量産の前に製品サンプルを出して承認を得ることを条件にしていました。
- 数量と大きさ
- 素材と顔のパーツの作り方
- 再現してほしいキャラクターの特徴
- 名前入りのタグ
- 個包装と取扱説明書
- 試作品の確認と承認
- 納品の期限と場所
- デザインや成果物の権利の帰属
一宮町は「波をイメージした髪の毛」など再現してほしい特徴を言葉で書き、1体ずつ透明の袋などで包んで取扱説明書を入れることも求めていました。こうした条件は見積もりの金額にも響くので、仕様書の案の段階で制作会社に相談しておくと安心です。
少額なら見積もりで頼める随意契約もある
自治体の契約は入札が原則ですが、予定価格が少ない場合は、入札をせずに見積もりで相手を選べる「少額随意契約」が使えます。国が決める上限は2025年4月に引き上げられ、市町村なら物を買う契約で150万円、作ってもらう契約(製造の請負)で200万円です。都道府県と政令指定都市では、それぞれ300万円と400万円です。
実際に使える上限は自治体ごとの規則で決まり、オリジナルのぬいぐるみを「物を買う契約」と「製造の請負」のどちらで扱うかも自治体によって違います。手続きは契約の担当課に確かめましょう。自治体の発注の進め方は、交通安全グッズの記事でも紹介しています。
キャラクターの権利と使用の許可を確かめる
ぬいぐるみを作る前に、キャラクターの著作権を誰が持っているかを確かめておくことが大切です。外部のデザイナーや公募の作品をもとにしたキャラクターは、とくに注意が要ります。契約に「作品を作り変える権利(著作権法の第27条・第28条の権利)」まで譲ると書いていないと、その権利は作者の側に残ると推定されるからです(第61条第2項)。
絵をぬいぐるみにすることはこの作り変えに当たりうるので、契約書を確かめておきましょう。ぬいぐるみと著作権の関係は、ぬいぐるみの著作権の記事で詳しく紹介しています。
反対に、観光協会やお店が自治体のキャラクターでぬいぐるみを作るときは、キャラクターを持つ自治体の使用の許可が要ります。熊本県のくまモンも、売らない品を含めて商品やグッズに使うには、県の利用許諾の手続きが必要です。キャラクターそのものの作り方は、自治体マスコットの記事にまとめています。
ゆるキャラのぬいぐるみの売り方と配り方
作ったぬいぐるみの使い道は、売店や通販で売る、イベントで配る、ふるさと納税の返礼品にする、の大きく3つです。使い道によって、数の決め方と守る決まりが変わります。
売るなら売り値から逆算して数を決める
ご当地キャラのグッズの通販を見ると、ぬいぐるみのストラップやマスコットは600〜1,700円ほど、ぬいぐるみは1,400〜3,300円ほどで売られています(2026年10月・税込)。売り値の見当をつけたら、売れそうな数と総額を比べて作る数を決めましょう。
たとえば20cmのぬいぐるみを2,500円で売るなら、総額30万円を回収するには120個を売る必要があります。売る分と広報で配る分を合わせて数を増やすと1個の値段が下がるので、数を変えた見積もりを同じ仕様で出してもらいましょう。施設で売るグッズの売り値と数の決め方は、ミュージアムグッズの記事も参考になります。
小さなマスコットをご当地のカプセルトイ(ガチャ)の中身にする方法は、オリジナルガチャガチャの記事で紹介しています。
子どもに配るなら対象年齢と安全の決まりを確かめる
イベントで子どもに配るときは、何歳の子が手にするかによって、守る決まりが違う点に気をつけましょう。6歳未満の子が遊ぶぬいぐるみは基本的に食品衛生法の「指定おもちゃ」にあたり、無料で配る品も材料の基準の対象です。
3歳未満向けのおもちゃには、2025年12月から子供PSCマークの表示などが法律で義務になりました(消費生活用製品安全法)。配る相手の年齢を決めたうえで、材料が基準に合うかを制作会社に確かめておきましょう。STマークの意味と取り方は、STマークの記事にまとめています。
ふるさと納税の返礼品にするときの新しい条件
ゆるキャラのぬいぐるみは、ふるさと納税の返礼品にもできます。返礼品は原則として地元で作られた「地場産品」に限られる一方、自治体の広報のために作ったキャラクターグッズは、ほかの土地で作られていても例外として認められるからです。総務省のQ&Aも、認められる例に「当該地方団体のゆるキャラグッズ」を挙げています。
ただし、2026年10月から始まる指定の期間からは、総務省の告示の改正で条件が加わりました。次の4つをすべて満たす必要があります。
- 形や名前からその自治体のものと分かる
- 直前の1年に自ら調達し配った・売った実績
- 期間中も広報で配る・売る計画がある
- 返礼品の数は実績の数までにする
2つ目の「直前の1年」は、指定の期間が始まる年の前年10月から、その年の9月までの1年間で、返礼品として出した分は数えません。観光協会が作った分は、その費用を自治体が予算で実質的に負担している場合に限って、自治体の実績と認められます。自治体が作って観光協会に渡した分は、観光協会が実際に配った・売った数が実績になります。
つまり、返礼品にしたい数より先に、広報で配る・売る数の計画を立てておく必要があるわけです。返礼品にする数は前の1年の実績の数までなので、広報用と合わせて作る数を決めましょう。
返礼品は、自治体が調達に払った費用(消費税を含む)を寄附額の3割以下にする決まりもあります。たとえば1個の調達費が2,000円なら、寄附額は6,667円以上にする計算です。
ゆるキャラのぬいぐるみ制作はRONECTに相談
株式会社RONECTは、オリジナルのぬいぐるみやマスコットキーホルダーを作るOEM(相手先のブランドで作る受託生産)の会社です。最低ロットは100個で、500個からは価格が安くなります。中国の提携工場と組み、サンプルの制作から量産、検品、輸入、国内の指定先への納品までを一括で受け持つので、海外の工場とやり取りする手間はかかりません。
AIの完成イメージで庁内の合意を取りやすい
RONECTでは、AIを使った完成イメージの画像を無料で作ります。サンプルを作る前に仕上がりの見当がつくので、庁内や関係者に見せて方向性を決める材料になります。画像はあくまで完成のイメージで、実際の製品とは形や色が違う場合がある点はご了承ください。
日本人の担当者が工場に細部まで伝える
中国語に対応できる日本人の担当者が、提携工場と直接やり取りします。髪の形や服の模様など、再現してほしいキャラクターの特徴を担当者が中国語で正確に伝えるので、修正の希望も工場に届きやすくなります。
間に別の会社を挟まないぶん費用を抑えやすいことも、直接のやり取りの利点です。サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまで、デザインと費用の釣り合いを考えて仕様を提案しています。
自治体やスポーツチーム、企業・団体からも、キャラクターのぬいぐるみ・マスコットのご依頼をいただいています。見積もりは無料なので、キャラクターの絵と作りたい数を添えて、見積もり依頼のページからお気軽にご相談ください。

ゆるキャラのグッズに近い制作例は、次の商品ページで見られます。
まとめ
ゆるキャラのぬいぐるみは、RONECTなら100個から作れ、参考料金では高さ20〜30cmを100個でサンプル代を含めて22万〜33万円ほど、期間は2〜3か月が目安です。仕様書の項目と権利、配る相手の年齢を先に決めておくと、発注から納品までが滞りにくくなります。
まずはキャラクターの正面・横・後ろの絵と、作りたい数・使い道・納品の期日をまとめるところから始めましょう。ふるさと納税の返礼品にする予定があるなら、広報で配る・売る計画も一緒に立てておきます。
株式会社RONECTでは、ぬいぐるみの小ロットOEMを100個から承っています。ゆるキャラのぬいぐるみを作るか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。

