「キャラクターをぬいぐるみにしたら喜ばれそうだけれど、作るだけの価値はあるのだろうか」。ノベルティや記念品、売るためのグッズを考えるなかで、オリジナルぬいぐるみを作るか迷っている担当者の方もいるのではないでしょうか。
オリジナルぬいぐるみのいちばんのメリットは、自社だけの形のまま長く手元に残り、持ち歩かれて人の目にふれ続けることです。一方で、作る数や完成までの期間など、始める前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、6つのメリットと使い道ごとに向く大きさ、デメリットへの対策、100個作るときの費用の目安をまとめました。作るかどうかを、数と予算と期日から落ち着いて判断できるようになります。
オリジナルぬいぐるみを作る6つのメリット
オリジナルぬいぐるみを作るメリットは、次の6つです。ほかのグッズとのいちばんの違いは、形がその会社やキャラクターそのものになることで、配る・売る・記念に贈るのどの使い道でも生かせます。
- ほかのグッズと違う自社だけの形になる
- 消耗品でなく長く手元に残る
- 持ち歩かれて人の目にふれる
- キャラクターに親しみがわく
- 売る商品にもできる
- 記念の品として思い出に残る
ほかのグッズと違う自社だけの形になる
ボールペンやタオルのような名入れのグッズは、同じ品に社名やロゴを入れて作ることが多く、受け取った人の手元ではほかの会社の品と見分けがつきにくくなります。オリジナルぬいぐるみなら形そのものがキャラクターや商品の姿になるので、ほかの会社と同じものにはなりません。
既製のぬいぐるみに名入れのタグを付ける方法もありますが、形はほかの会社の品と同じです。展示会や店頭で「どこの会社の品か」を覚えてもらいたいなら、形から作る意味があります。
消耗品でなく長く手元に残る
メモ帳やボールペンは使い切れば役目を終えますが、ぬいぐるみは使ってなくなる品ではありません。机や棚に飾ってもらえれば、そのあいだずっとキャラクターの姿が目に入ります。
長く飾ってもらえるかは、手触りや縫い目の出来にも左右されます。量産の前にサンプル(試作品)で実物を確かめ、毛並みや顔の表情を納得のいくまで直しておきましょう。
持ち歩かれて人の目にふれる
ぬいぐるみを持ち歩いたり写真を撮ったりして楽しむ「ぬい活」は、若い世代に広がっています。SHIBUYA109 lab.が首都圏の15〜24歳の女子学生507人に聞いた調査(2025年1月)では、ぬい活をしたことがある人が8割以上にのぼりました。最も多いのは「バッグにつける」の59.4%です。
次いで「日常的に持ち歩いたり、お出かけしたりする」が39.4%、「モノや景色と一緒に写真撮影する」が37.9%です。バッグにつけられる大きさのマスコットなら、受け取った人が外へ連れ出し、まわりの人や写真を見た人の目にもふれます。
キーホルダーにするときの大きさや金具の決め方は、オリジナルぬいぐるみキーホルダーの記事を参考にしてください。
キャラクターに親しみがわく
絵や画面の中にいたキャラクターも、ぬいぐるみになれば手に取って触れられます。大きさや手触りが伝わる立体は、キャラクターを身近に感じてもらうきっかけになるでしょう。
自分のキャラクターのぬいぐるみを100個作った個人のクリエイターの体験談が、インターネット上に公開されています。その人は、買った人に迎えてもらったときに「私の大切なキャラクターが生きていると初めて感じた」と書いています。会社のキャラクターをぬいぐるみにする使い道は、企業キャラクターの成功例の記事も参考にしてください。
売る商品にもできる
配るだけでなく、売って費用を回収する使い方もできます。日本玩具協会の調べでは、国内のぬいぐるみの市場は2015年度の約195億円から2024年度に約451億円と2倍を超え、2025年度は約624億円の見込みです。
この数字は協会の会員企業などの商品をメーカー希望小売価格で集計したもので、どのぬいぐるみでも売れるという意味ではありません。人気が出たら、色違いや衣装違いを足してシリーズにする方法もあります。
記念の品として思い出に残る
会社の周年やイベント、卒業や卒団のような節目に配る品としても、ぬいぐるみは選択肢の1つです。その年だけのデザインにすれば、ほかでは手に入らない記念の品として残ります。
配る相手と人数がはっきりしているぶん、作る数に無駄が出にくいのも記念品の利点です。在籍する社員や卒業する人の数に、予備を少し足した数で見積もりを取りましょう。
使い道ごとに生きるメリットと向く大きさ
同じぬいぐるみでも、配るのか売るのか、記念に贈るのかで、生きるメリットと向く大きさが変わります。まずは使い道を1つに決めてから、大きさと数を考えましょう。
| 使い道 | 生きるメリット | 大きさの目安 |
|---|---|---|
| 展示会やキャンペーンで配る | 持ち歩かれて人の目にふれる | 8〜15cm |
| 商品として売る | 売る商品になる | 8〜15cm・20〜30cm |
| 周年や卒業の記念品 | 記念として長く残る | 20〜40cm |
| 受付やイベントの目印 | キャラクターに親しみがわく | 40cm以上 |
大きさは、RONECTの料金表の区切り(8〜15cm・20〜30cm・40cm)をもとにした目安です。S・M・Lが何cmかは、ぬいぐるみのサイズの目安の記事にまとめています。
展示会やキャンペーンで配るなら8〜15cm
展示会や来場特典で配るなら、かばんに入る8〜15cmのマスコットやキーホルダーが扱いやすい大きさです。大きすぎると持ち帰りにくく、受け取りをためらわれることもあります。
商品を買った人や来店した人にもれなく配る品は「総付景品」にあたり、値段の上限があります。消費者庁によると、2026年10月時点で、取引の額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引の額の10分の2までです。配り方ごとの決まりは、ノベルティ用ぬいぐるみの記事で確かめてください。
商品として売るなら売価と数から決める
売るなら、制作の単価に送料や包装、売れ残りの見込みを足して原価を出し、そこから売価を決めます。売り先は施設の売店や自社の通販サイト、イベントの物販などで、置く場所と売れるペースも合わせて考えましょう。
作る前に予約を受けたり、クラウドファンディングで注文を集めたりしてから数を決める方法もあります。売価と最初に作る数の決め方は、ミュージアムグッズのぬいぐるみの記事を参考にしてください。
周年や卒業の記念品なら20〜40cm
周年や卒業、卒団の記念品なら、手に取ったときに存在感のある20〜40cmが選びやすい大きさです。記念の年やロゴを刺繍で入れておけば、その年だけの品として残ります。
創業記念などで社員に配る記念品には、条件を満たせば給与として課税しなくてよい決まりがあります。条件と取引先に贈るときの扱いは周年記念品の記事、学校向けは卒業記念品の記事を参考にしてください。
キャラクターの広報なら40cm以上も
受付やイベントの会場に置いてキャラクターを知ってもらうなら、遠くからでも目に入る40cm以上がおすすめです。配る小さなサイズと飾る大きなサイズを組み合わせると、同じキャラクターを場面ごとに使い分けられます。
自治体や病院のキャラクターをぬいぐるみにする方法は、ゆるキャラのぬいぐるみの記事と病院のオリジナルぬいぐるみの記事にまとめています。
オリジナルぬいぐるみのデメリットと対策
デメリットは、少ない数だと割高になること、完成まで時間がかかること、売れ残りと置き場所の負担、権利と安全の決まりの4つです。どれも作る前の決め方で小さくできるので、対策とあわせて確かめておきましょう。
| デメリット | 対策 |
|---|---|
| 少ない数だと1個が割高 | 数をまとめるか1個の頼み先へ |
| 完成まで約2〜3か月 | 使う日から逆算して相談する |
| 売れ残りと置き場所 | 売り切れる数から始めて追加 |
| 権利と安全の決まり | 作る前に許可と対象年齢を確認 |
少ない数だと1個あたりが高くなる
ぬいぐるみの量産には最低ロット(1回に注文できる最も少ない数)があり、RONECTでは100個からです。サンプル代2万〜3万円は数に関係なくかかるので、100個なら1個あたり200〜300円の負担でも、仮に10個なら2,000〜3,000円が1個に乗る計算です。
数が100個に届かないなら、部署や店舗で合同で頼むか、来年の分も見込んで数をそろえると割高になりにくくなります。1個だけ欲しい個人の方は、1個から作る方法の記事や推しぬいのオーダーメイドの記事で頼み先を比べてください。
完成まで約2〜3か月かかる
RONECTの目安では、サンプル約2週間、量産約30〜40日で、相談から納品まで全体で約2〜3か月かかります。修正の回数や輸送の状況で前後するので、使う日から逆算して早めに相談しましょう。
中国の工場で作る場合、1〜2月の春節(旧暦の正月)の前後は工場が休んだり混んだりします。春に配るなら年内に相談を始めると安心で、相談から納品までの流れはぬいぐるみ制作の流れの記事にまとめました。
売れ残りと置き場所の負担がある
数を増やすほど1個あたりは安くなりますが、使い切れなければ保管の場所と廃棄の損が残ります。配るなら配る人数、売るなら売り切れる見込みの数から始めて、足りなければ同じ仕様で追加するのが安全です。
ぬいぐるみはかさばるので、100個でも置き場所が要ります。届いたあとの保管の工夫は、ぬいぐるみの大量生産の記事を参考にしてください。
インターネット上には、キーホルダーの大きさのつもりがティッシュの箱ほどの大きさになったという、100個を作った個人の体験談もあります。大きさは、サンプルの段階で実物を手に取って確かめてから量産に進みましょう。
権利と安全の決まりを確かめる
アニメや漫画など他人のキャラクターは、権利者の許可が無ければぬいぐるみにできません。社外のデザイナーが描いた自社のキャラクターも、立体にして配ったり売ったりするところまで契約で許可を受けているかを確かめておきましょう。
6歳未満の子どもが遊ぶぬいぐるみは食品衛生法の「指定おもちゃ」にあたり、無料で配る場合も材料の基準と輸入の届出の対象です。3歳未満向けなら、2025年12月25日から子供PSCマークの表示なども要ります。
権利の考え方はぬいぐるみの著作権の記事、対象年齢ごとの決まりはSTマークの記事で確かめてください。
- 同じ品を100個以上使う予定がある
- 使う日まで3か月以上ある
- 自社で権利を持つ絵やキャラクターがある
- 置き場所と配り方の目処が立っている
- 8〜15cmを100個で12万〜21万円ほど出せる
当てはまる条件が多いほど、オリジナルで作るメリットを生かしやすくなります。足りない条件があるときも、数のまとめ方や時期は相談の段階で一緒に考えられるので、まずはご相談ください。
RONECTでオリジナルぬいぐるみを作る場合
RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを100個から承っています。100個注文時の参考料金は高さ8〜15cmで1個1,500〜1,800円、約8cmなら約1,000円の制作例もあり、500個からは価格が安くなるのも特徴です。
| 高さ | 100個注文時の1個の参考料金 |
|---|---|
| 8〜15cm | 1,500〜1,800円 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 |
| 40cm | 3,000〜4,000円 |
| 80cm | 15,000円〜 |
料金は仕様や数量、為替で変わり、サンプル代2万〜3万円は別にかかります。送料が別になる場合もあるので、税込みか税抜きかも含めて見積もりで総額を確かめてください。
100個の総額は12万〜21万円ほど
総額は「1個の単価×数量+サンプル代+送料」で出せます。高さ8〜15cmを100個作るなら、1,000〜1,800円×100個の10万〜18万円にサンプル代2万〜3万円を足して、12万〜21万円ほどに送料を足した額が目安です。
費目ごとの内訳や数量による単価の下がり方は、ぬいぐるみの作成費用の記事で詳しく比べています。最新の料金と制作事例は、ぬいぐるみ制作のページでご確認ください。
完成イメージをAIで無料で作れる
相談の段階で、AIを使った完成イメージの画像を無料で作ります。サンプルを作る前に仕上がりの方向を確かめられるので、社内で作るかどうかを決める材料にもなります。
AIの画像はあくまで完成イメージで、形や色が実物と違う場合もある点は覚えておいてください。
大きさや生地・刺繍まで相談できる
サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまで、デザインと費用のバランスを見ながら仕様を提案します。生かしたいメリットと使い道を伝えていただければ、それに合う形を一緒に考えましょう。
日本人の担当者が工場とのやり取りを受け持つ
量産は中国の提携工場で行い、サンプルの制作と修正、量産、検品、輸入、国内への納品までまとめて受け持ちます。中国語ができる日本人の担当者が工場と直接やり取りするので、中間の業者を通さずに費用を抑えながら、細かな修正の希望も正確に伝わります。
相談と見積もりは無料です。見積もり依頼のページから、絵と大きさ、数、使う日をお知らせください。ほかの会社と比べるときの観点は、ぬいぐるみ制作の依頼先の記事にまとめています。
まとめ
オリジナルぬいぐるみを作るメリットは、自社だけの形になり、長く手元に残って人の目にふれ続けることです。配る・売る・記念に贈るといった使い道ごとに向く大きさがあり、数や期間、在庫、権利と安全の注意点は作る前の決め方で小さくできます。
まずは、ぬいぐるみを使う場面と必要な数、使う日を書き出してみてくださいね!
株式会社RONECTでは、キャラクターのデザインのご相談と、オリジナルぬいぐるみの小ロットの量産を100個から承っています。作るかどうか迷っている段階でも、完成イメージの作成から無料でご相談いただけます。

