「展示会で配るノベルティのキーホルダーを作りたいけれど、どの種類にすればいいのだろう」。アクリルにラバー、メタル、ぬいぐるみと選択肢が多く、単価や最低の数、届くまでの日数も横並びで比べにくいですよね。配ったあとに使われず、しまい込まれてしまうのも避けたいところです。
そこで本記事では、4つの種類の作り方と違いを表で比べ、少ない数をすぐ配る、数千個を配る、覚えてもらう、記念に残すという目的ごとに選び方を紹介します。キャラクターを伝える品としてぬいぐるみキーホルダーを選ぶ理由も分かるので、社内に選んだ理由を説明しやすくなるはずです。
あわせて、数と費用・期間の目安、景品の上限や子どもに配るときの決まりも同じ流れで解説します。
ノベルティキーホルダーの4つの種類と違い
ノベルティに使うキーホルダーで代表的なのは、アクリル、ラバー、メタル、ぬいぐるみの4種類です。型や版が要るかどうかで向く数と日数が変わり、見た目や手ざわりで受け取った人の印象も変わります。
アクリル・ラバー・メタル・ぬいぐるみの比較表
4つの種類を、作り方と型の有無、少ない数への向き、見た目で比べると次の表のとおりです。
| 種類 | 作り方 | 型や版 | 少ない数 | 見た目・手ざわり |
|---|---|---|---|---|
| アクリル | 板に印刷して切る | 要らない | 向く | 平らで透明感がある |
| ラバー | 型に樹脂を流して固める | 金型が要る | 割高になりやすい | 柔らかく厚みがある |
| メタル | 金属を型で形にして色を入れる | 金型が要る | 割高になりやすい | 重みと高級感がある |
| ぬいぐるみ | 生地を縫って綿を詰める | 型紙と見本が要る | 割高になりやすい | 立体で手ざわりがある |
型を作る種類は、最初に型の費用がかかるぶん、数がまとまるほど1個あたりが下がります。細かい単価や最低の数は会社と仕様で違うので、見積もりで比べましょう。
アクリルは版が要らず少ない数から作れる
アクリルキーホルダーは、透明なアクリルの板に絵を直接印刷し、形に切り抜いて作ります。印刷機の販売会社は版を作らずに1個から作れるとしており、静岡県工業技術研究所も、この種の印刷機ならキーホルダーなど展示会用のノベルティを簡単に試作できると紹介しています。
写真や色の多い絵もそのまま出せる一方、平らなので、手ざわりや立体感は出にくい素材です。自衛隊茨城地方協力本部は2025年に、70×40mmのキャラクターのアクリルキーホルダーを3種類、計3,500個作る仕様書を出しています。
ラバーとメタルは金型を作って量産する
ラバーキーホルダーは、柔らかい塩化ビニルなどの樹脂を金型に色ごとに流し込んで固めて作ります。メタルキーホルダーは、溶かした金属を金型に流し込むダイカストなどの方法で形を作り、色を入れて仕上げる金属のキーホルダーです。
どちらも最初に金型を作るので、少ない数だと型の費用が1個あたりに重くのるのが難点です。一方、ニュースの用語解説でも、金型は同じ形の製品を続けて大量に作れ、製造の費用を抑えられると説明されています。ラバーとアクリルの違いは、ラバーキーホルダーの素材の違いでくわしく紹介しています。
ぬいぐるみは型紙と見本で形を決めて縫う
ぬいぐるみキーホルダーは、生地を縫い合わせて綿を詰め、顔を刺繍か印刷で表したキーホルダーです。型紙を起こし、見本で形を確かめてから量産するので、アクリルより日数がかかりやすい作りです。
自衛隊香川地方協力本部は2026年に、約10cmのぬいぐるみキーホルダー500個の仕様書で、目や口は刺繍、服は印刷と使い分け、校正で承認を得てから作るよう求めています。仕様のくわしい決め方は、オリジナルぬいぐるみキーホルダーの作り方で紹介しています。
目的で選ぶノベルティキーホルダーの種類
少ない数をすぐ配るならアクリル、数千個を配るなら金型で作る種類、覚えてもらうならぬいぐるみ、記念品として残すならメタルやぬいぐるみが候補です。誰に渡して、そのあと何をしてほしいかから決めると選びやすいでしょう。
少ない数をすぐ配るならアクリルが手軽
展示会やイベントで少ない数をすぐ用意したいなら、版の要らないアクリルが手軽です。写真や細かいロゴもそのまま印刷でき、デザインを変えて何種類かを少しずつ作るのにも向いています。
ただ、もらったノベルティが使われるかは絵柄と使い道しだいです。株式会社ナビットが2022年9月に主婦を中心とした男女1,000人へ行ったネット調査では、もらったノベルティを「使用している」人は66.6%で、うれしい品の上位はティッシュや文房具などの実用品でした。鍵やバッグに付けたくなる絵柄にしておくと、使ってもらいやすくなるでしょう。
数千個を配るなら金型で作る種類も候補
来場者に先着で数千個を配るような場合は、金型で作るラバーなども候補に入ります。金型は同じ形を続けて作るのに向くので、数がまとまるほど1個あたりの費用を抑えやすいからです。
大量に配る例として、自衛隊福岡地方協力本部は、夜道で光を返す反射材と柔らかい塩化ビニルを組み合わせたキーホルダーを2色、計8,000個作る仕様書を出しています。名古屋市交通局も2026年に、地下鉄の開業70周年の企画で、塩化ビニルのラバーキーホルダーを4種類、計4,000個売り出しました。
覚えてもらうならキャラクターを立体にする
会社や団体のキャラクターを覚えてもらいたいなら、キャラクターを立体にしたぬいぐるみキーホルダーが向いています。表情や体の丸みまで形にできるので、キャラクターの雰囲気を伝えやすい品です。
矢野経済研究所は2024年の発表で、コロナ禍をきっかけに企業はノベルティをやみくもに大量に配ることに価値を見いだせなくなり、ギフトは気持ちを伝える道具として見直されていると分析しています。配る数を絞り、話をした相手やファンに渡す品として選ぶのも一つの考え方です。
記念品として残すなら長く使える作りに
周年や卒業の記念品として残してもらうなら、愛着のわくぬいぐるみや、重みと高級感のあるメタルも候補になります。金具は、たくさん配るなら軽いボールチェーン、長く使ってもらうならしっかりしたナスカンなど、用途で選ぶとよいでしょう。
記念品は、もらった人が毎日使いたくなるかどうかで、しまわれるか持ち歩かれるかが分かれます。社名やロゴを大きく入れすぎず、持ちたくなるデザインを先に考えておくと、長く使ってもらいやすくなります。
ぬいぐるみキーホルダーがノベルティに向く理由
ぬいぐるみキーホルダーは、立体と手ざわりでキャラクターが伝わり、持ち歩いてもらいやすい品です。そのぶん単価と日数はアクリルより上がりやすいので、配る相手と数を絞って使うと活きるでしょう。
立体と手ざわりでキャラクターが伝わる
ぬいぐるみは、顔の表情や体の丸み、生地の手ざわりまで形にできるので、キャラクターの性格や雰囲気が伝わりやすい品です。顔は刺繍で立体感を出し、服の柄は印刷にするなど、部分ごとに表し方を選べるのも利点です。
RONECTも、ご当地やオリジナルのキャラクターのPRにはぬいぐるみがよく使われ、使う人以外への宣伝の効果も期待できると紹介しています。熊谷市は2018年に、要望の多かったマスコットのぬいぐるみストラップを2,000個作って売り出しました。
バッグに付けて人の目に触れやすい
若い女性の間では、小さなぬいぐるみをバッグに付けて持ち歩く人が多くいます。SHIBUYA109 lab.が2025年1月に首都圏の15〜24歳の学生の女性507人へ行ったWEB調査では、ぬい活の経験として最も多かったのが「バッグにつける」で、59.4%でした。
若い女性の学生に限った調査ですが、持ち歩いてもらえれば、受け取った人だけでなく周りの人の目にも触れます。RONECTのぬいぐるみキーホルダーのページでも、バッグや鍵に添えることで、話題のきっかけになると紹介しています。
単価と日数はアクリルより上がりやすい
ぬいぐるみキーホルダーは、型紙と見本を作り、縫って綿を詰める手間がかかるので、単価と日数はアクリルより上がりやすいのが難点です。自衛隊香川地方協力本部の仕様書も、校正で承認を得てから作り始める流れで、仕様書を作った6月から納める期限の9月まで、約3か月をみていました。入札や契約の期間も含む日数ですが、見本の確認を挟むぶん、日程には余裕が要ります。
全員に配る品はアクリル、話をした人や記念の相手にはぬいぐるみ、と分けて使うのも一つの方法です。配り方に合う形の考え方は、ノベルティ用ぬいぐるみの選び方で紹介しています。
ノベルティキーホルダーの数と費用・期間の目安
ノベルティキーホルダーの最低の数と単価は、型や版が要るかで大きく変わり、数がまとまるほど1個あたりは下がります。期間は種類と見本の有無で違うので、ぬいぐるみなら配る日の3か月以上前に相談を始めると安心です。
型や版の有無で最低の数と単価が変わる
版の要らないアクリルは少ない数から作りやすく、金型を作るラバーやメタル、型紙と見本を作るぬいぐるみは、最初の費用を数で割るので、少ない数ほど割高になります。種類やデザインを分けるなら、1種類あたりの数で単価が変わることがある点にも注意しましょう。
公的な発注でも、茨城のアクリルは3,500個を3種類に、福岡の反射材のキーホルダーは8,000個を2色に分けていました。見積もりは、合計の数と種類ごとの数の両方を伝えて取ると比べやすくなります。
ぬいぐるみキーホルダーの100個注文時の参考料金
RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円です。同じページには約8cmで約1,000円の例もあり、キーホルダーにする小さなサイズなら1個1,000〜1,800円ほどが目安です。
サンプル代は別に20,000〜30,000円かかり、仕様や為替で料金は変わるほか、配送費が別にかかる場合もあります。100個は料金の条件で注文できる最低の数ではなく、500個からは1個あたりが下がります。料金はRONECTのぬいぐるみ制作のページの価格表に載っているので、税込みか税抜きかとあわせて見積もりで確かめましょう。
配る日から3か月以上前に相談を始める
RONECTでぬいぐるみを作る場合、サンプルは約2週間、量産は約30〜40日、全体で約2〜3か月が目安です。仕様や直しの回数、数量、輸送の状況で前後するので、展示会やイベントで配るなら3か月以上前に相談を始めましょう。
見本を直すたびに日数が延びるので、大きさや金具、個包装の有無など、決めておけることは最初に伝えておくと安心です。流れの全体はオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用にまとめています。
ノベルティで配る前に確かめる決まりと注意点
ノベルティとして配る前に、景品の金額の上限、子どもに渡る場合の安全、金具と個包装の3つを確かめておきましょう。どれも配ったあとでは直せないので、見積もりの前に決めておくのが近道です。
景品として配るなら金額の上限がある
商品を買った人や来店した人に、もれなく、または先着順で渡すキーホルダーは、景品表示法の「総付景品」にあたり、金額に上限があります。2026年11月時点の消費者庁の基準では、取引の金額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引の金額の10分の2までです。買い物を条件にせず来店者に配る場合も、原則200円が上限になります。
一方、展示会などで取引先の会社に配る品や、社名を知らせるための宣伝用の品は、上限の対象外になりうるとされていますが、判断は個別です。上限は2027年に向けて引き上げが検討されているので、配る前に消費者庁のページで最新の値を確かめましょう。ノベルティと景品表示法の関係は、ノベルティの目的と景品表示法でも紹介しています。
子どもに配るなら部品と対象年齢に注意
大人がバッグや鍵に付けるキーホルダーは、乳幼児のおもちゃと受け取られない作りなら、食品衛生法の「指定おもちゃ」にはあたらないとされています。ただし園児など6歳未満の子に配る、乳幼児向けとして売るといった場合は対象になりうるので、対象年齢を決め、材料が基準に合うかを制作会社に確かめましょう。
3歳未満向けに作るなら、2025年12月25日から子供PSCマークの決まりもあり、経済産業省は無料で配る品でも個別に判断するとしています。東京都が2010年に乳幼児の保護者2,000人へ行ったネット調査では、携帯ストラップやキーホルダーを誤飲した、またはしそうになった例も挙がっていました。小さな飾りを減らし、しっかり留めておくと安心です。
金具と個包装も見本で確かめる
金具は、たくさん配るなら軽いボールチェーン、長く使ってもらうならしっかりしたナスカン、と使い分けるのが一つの目安です。公的な発注では、茨城と香川がナスカン、福岡と神奈川がボールチェーンで、神奈川はボールチェーンの色や長さ、付け方を見本で確かめるとしていました。
個包装も見落とせません。茨城・香川・福岡・神奈川の発注は、どれも1個ずつ袋に入れる形でした。配る会場ごとに箱を分けるかどうかも含めて、見積もりのときに伝えておくと、当日の準備が楽になります。
RONECTでぬいぐるみキーホルダーを作る場合
RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーを作るOEMの会社で、ノベルティ用のぬいぐるみキーホルダーを1個から量産まで相談できます。ラバーキーホルダーのオリジナル制作も、相談の対象です。
1個から量産まで相談できる
RONECTの商品ページでは、ぬいぐるみのストラップ・キーホルダーを1個から頼めるオーダーメイドとして、企業や自治体のPRのノベルティに使う案を紹介しています。1個のときの料金は、仕様をうかがったうえでの見積もりです。
キャラクターの絵がまだ無くても、デザイナーと一緒に考えられます。くわしくはぬいぐるみのストラップ・キーホルダーのページをご覧ください。
金具や包装まで仕様を相談できる
大きさや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまで、予算とのバランスを見ながら提案を受けられます。金具は、何に付けてもらいたいかを伝えて、見積もりのときに相談するとよいでしょう。
サンプルを作る前に、AIを使った完成イメージ画像を無料で作れるので、社内での相談にも使えます。AIの画像は実物と形や色が違う場合があるので、最後はサンプルの実物で確かめてから量産に進む流れです。
日本人の担当者が工場と直接やり取りする
中国の提携工場とは、中国語ができる日本人の担当者が直接やり取りし、間に別の業者を挟まないので、余分な費用を抑えられます。サンプルから検品、輸入、国内の指定先への納品までを一括で任せられるのも利点です。
ラバーキーホルダーを選ぶ場合も、ロゴ入りのラバーキーホルダーのページから1個から相談できます。子どもに配る品なら、対象年齢と、材料が基準に合うかを相談の最初に伝えて確かめてください。
まとめ
ノベルティのキーホルダーは、少ない数をすぐ配るならアクリル、数千個を配るなら金型で作る種類、覚えてもらいたい・記念に残したいならぬいぐるみやメタルが候補です。型や版の有無で、向く数と日数も変わります。
まずは渡す相手と数、配る日を決め、景品の上限と対象年齢も確かめたうえで見積もりを頼んでみてください。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみのキーホルダーを1個から、100個以上の量産まで承っています。お気軽にご相談ください。

