「自社のブランドでペット用品のOEMを頼みたいけれど、どこに相談すればいいのだろう」。フードもおもちゃも同じ会社に頼めるのか、犬や猫がかんでも安全な品になるのか、不安が先に立つ方は多いのではないでしょうか。何個からいくらで作れるのかという迷いも重なります。
そこで本記事では、品目によって変わる頼み先と決まりを整理し、見積もりからサンプル、量産までの流れと準備を順に紹介します。ぬいぐるみ型のおもちゃで確かめる大きさや部品、注意書きも分かるので、制作会社にそのまま伝えられるはずです。
あわせて、看板犬やブランドのキャラクターを人が持つぬいぐるみグッズにする方法と費用の目安も同じ流れで解説します。
品目で変わるペット用品のOEMの頼み先
ペット用品のOEMは、品目によってかかる法律と得意な工場が違うので、作る品から頼み先を決めるのが基本です。フードやおやつはペットフード安全法、薬用のケア用品は薬機法がかかり、服やベッド、おもちゃなどの雑貨は縫製や雑貨の会社が受け持ちます。
OEMは自社のブランドで作ってもらう方法
OEMは、頼む側のブランドで商品を作ってもらう方法です。日本貿易振興機構(JETRO)は、頼む側が設計して図面まで渡すのがOEM、作る側が設計から担うのがODMと説明し、どちらも権利と義務を書いた契約書を交わすよう勧めています。
矢野経済研究所の2026年9月の発表では、2025年度のペット関連の市場は1兆9,504億円の見込みで、用品では健康やお出かけのマナーに関わる品が伸び、デンタルケア用品やおむつは今後も伸びる見通しとされています。分野によって伸び方が違うので、どの品を自社のブランドで作るかを先に決めましょう。
フードやおやつは届け出た工場で作る
犬や猫のフード・おやつは、ペットフード安全法の決まりに沿って作るのが前提です。環境省によると、作る業者や輸入する業者の届出、帳簿、名称・原材料名・賞味期限・事業者名と住所・原産国名の表示、成分の規格が定められています。
農林水産省のQ&Aでは、OEMの場合は実際に作る会社が製造業者として届け出る決まりです。海外で作って輸入するときは輸入する業者が届け出ますが、販売者として名前を出す会社にも、安全を確保する責任があるとされています。
薬用のケア用品は薬機法に当たることがある
ノミよけや薬用シャンプーのように効き目をうたう品は、薬機法の動物用医薬品や医薬部外品に当たることがあります。成分や効き目の表示、形などから当たるかを判断する、というのが農林水産省の説明です。
洗うだけで効き目をうたわないシャンプーは当たりません。一方、ハーブを使った首輪は、ノミよけをうたえば動物用医薬部外品に当たり、うたわなくても成分や量によって当たることがあります。
効き目を書いて売るには、製造販売の許可と品目ごとの承認または届出が要ります。手続きまで対応できる会社に相談し、都道府県の薬務の窓口にも確かめましょう。
品目ごとの決まりと頼み先を表で比べる
品目ごとの主な決まりと頼み先は、次のように分かれます。
| 品目 | 主な決まり | 頼み先 |
|---|---|---|
| フード・おやつ | ペットフード安全法 | 届け出たフードの工場 |
| 薬用シャンプー・ノミよけ | 薬機法 | 製造販売の許可に対応できる会社 |
| 服・ベッド・おもちゃ | フードや薬の法律の対象外 | 縫製や雑貨の会社 |
国の法律で品目ごとの決まりがあるのは、フードと薬用の品です。おもちゃは口に入れることがあってもペットフード安全法の対象外だと、農林水産省のQ&Aにも書かれています。雑貨は決まりが少ないぶん、業界団体の日本ペット用品工業会がまとめた表示のガイドラインなどを手がかりに、表示や注意書きを自分たちで整えましょう。
ペット用品のOEMを頼む流れと準備
ペット用品のOEMは、用途と数と予算を決めて見積もりを取り、サンプルで大きさと丈夫さを確かめてから量産に進みます。海外の工場に直接頼むなら検査の決まりを契約に書き、自社の名前で売る品の責任も持つ前提で準備しましょう。
見積もりの前に用途と数と予算を決める
見積もりを頼む前に、売るのか配るのか、どの動物のどの大きさ向けか、作る数と予算、届けてほしい時期を決めておきます。デザインの案や、袋やタグなどの包装の希望もそろえると、見積もりの食い違いが減ります。
ペット用品のブランドを運営する株式会社ベストが2026年2月にペットを飼う20〜60代1,005人へネットで聞いた調査では、ペットの日用品を買うときに重く見る点は、価格が46.6%、安全性が46.0%とほぼ並びました。予算を決めるときも、安全のための仕様は削らずに考えるのがよいでしょう。
同じ調査では、ペットの日用品にデザインや色の選択肢が少ないと感じる人も54.3%いました。自社のブランドで作るなら、ほかと違うデザインで選ばれる余地があるといえます。
サンプルで大きさと丈夫さを確かめる
量産の前にサンプルを作り、実際の犬や猫に合う大きさか、使ってすぐ壊れないかを確かめます。国民生活センターが2023年2月に紹介したペット用品の相談には、「サイズがペットに合わないので返品したい」というものもありました。
おもちゃなら、引っぱったり押したりして縫い目がほつれないか、中の綿が出てこないかを見ておきます。気になる点はサンプルの段階で直してもらうと、量産のあとの作り直しを防げるでしょう。
海外の工場に直接頼むなら契約で決めておく
海外の工場に直接頼むなら、検査のやり方や不良品の扱いを契約で決めておくことが欠かせません。日本貿易振興機構は、中国の会社に生産を頼むときの契約に、途中と最後の検査、不合格品の扱い、仕様を変えるときの事前の承認、下請けの工場を使うときの同意などを入れるよう勧めています。
こうした取り決めや検品を自社で回せないなら、やり取りと検品を任せられる国内の会社を通す方法もあります。海外の工場に頼む流れはぬいぐるみ制作を中国の工場に頼んで輸入する方法も参考にしてください。
自社の名前で売るなら責任も持つ
OEMで作った品でも、自社を製造業者として名前や商標を表示して売るなら、製造物責任法の責任を負う側に入ります。海外の工場から自社で輸入した場合は、「輸入した者」として責任を負う立場です。
検品のしかたと注意書きは、頼む前に決めておきましょう。タグや台紙に問い合わせ先を書いておくと、困ったときに買った人が連絡しやすくなります。
ぬいぐるみ型のペット用おもちゃで確かめること
ぬいぐるみ型のペット用おもちゃは、誤飲を防ぐことを第一に、大きさ・部品・中身・注意書きを決めてから作ります。犬や猫のおもちゃは、フードの法律や子ども向けのおもちゃの決まりの対象外なので、頼む側と制作会社で仕様を決めておくことが大切です。
誤飲は若い犬ほど多い
犬や猫の誤飲は珍しくなく、とくに若い犬で多く起きています。アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2025」では、2023年度に保険の契約を始めた0〜12歳の犬約74万頭をもとに年齢ごとの頭数をそろえて計算すると、誤飲などで1年に保険金の支払いがあった割合は4.8%、猫は約26万頭で1.6%でした。
同社が2026年5月に発表した数字では、0歳の犬の誤飲の請求の割合が2019年の8.1%から2024年には13.0%に上がっています。同社は靴下などの布やひもも誤飲の原因に挙げているので、子犬向けのおもちゃほど、ちぎれにくさに気を配りましょう。
決まりが少ないので仕様を決めておく
犬や猫のおもちゃは、口に入れることがあってもペットフード安全法の対象外です。2025年12月25日から始まった子供PSCマークの決まりも、対象は3歳未満の子ども向けのおもちゃです。
2026年11月時点で、業界団体の日本ペット用品工業会が定める自主的な品質基準の一覧にも、おもちゃの項目は挙がっていません。そのため、生地や縫い方、部品、注意書きは、頼む側と制作会社で話し合って決めることになります。
外れる部品を減らし大きさを合わせる
おもちゃは、ペットの大きさに合わせ、かみ取れる小さな部品を減らすのが基本です。米国の動物福祉団体American Humaneは、大きさ・年齢・遊び方に合うものを選び、飲み込める小さなものは避けるよう呼びかけています。
同じく米国のHumane World for Animalsは、小さすぎるとのどに詰まるおそれがあるとし、リボンやひも、目など、かみ取って飲み込める部品は外すよう勧めています。目や口をボタンなどの部品にせず刺繍で表すのも、外れる部品を減らす方法の一つです。
注意書きと洗えるかを決める
おもちゃには、使い方の注意書きを付け、洗えるかどうかも決めておきます。Humane World for Animalsは、柔らかいおもちゃは壊れないものではないとし、洗濯機で洗えるものを選ぶこと、破れたら捨てることを勧めています。中身にクルミの殻や発泡スチロールの粒を使ったものも、避けたほうがよいとのことです。
American Humaneも、新しいおもちゃは見ている所で遊ばせ、傷んだらすぐに取りかえるよう呼びかけています。「飼い主の見ている所で遊ばせてください」「破れたら使うのをやめてください」といった一文をタグや台紙に入れておくと安心です。
看板犬やキャラクターをぬいぐるみグッズにする
ペットショップや動物病院の看板犬、ペットブランドのキャラクターは、人が持つぬいぐるみやマスコットのグッズにもできます。ペットが遊ぶおもちゃとは分けて考え、知ってもらう・支援を集める・ほかと違う品を売る場面で生かしましょう。
ペットのおもちゃと人が持つグッズは分ける
看板犬や看板猫のぬいぐるみは、人が持つグッズとして作り、ペットのおもちゃとは分けて考えます。人が持つぬいぐるみは、ペットがかむことを前提に作っていないためです。
家で飼っている犬や猫のおもちゃにしないよう、売るときに一言添えておくと安心です。小さな子どもも手にするなら、3歳未満向けのおもちゃにかかる子供PSCの決まりに当たらないか、対象年齢を先に決めておきましょう。飼い主が自分のペットのぬいぐるみを頼む方法はペットのぬいぐるみをオーダーメイドで頼む方法で紹介しています。
施設や団体が犬や猫のグッズを作った例
犬や猫のキャラクターのグッズは、施設を知ってもらうことや支援を集めることに使われています。三重県動物愛護推進センターは2017年、開所前の宣伝に、マスコットの犬と猫の絵を入れた紙袋1,000枚、クリアファイル2,000枚、缶バッジ500個を作り、県民の日の催しで配ると発表しました。
兵庫盲導犬協会は2026年1月、犬たちの医療費を集めるクラウドファンディングで、限定の缶バッジや協会のオリジナルグッズを支援のお礼にしました。キャラクターがいる施設や団体なら、グッズは活動を身近に感じてもらうきっかけになるでしょう。
犬のぬいぐるみで資金と注目を集めた例
犬のぬいぐるみは、看板の犬への関心をお金や応援に変える品にもなります。米国のクローヴィス市の警察は2017年、警察犬の部隊を立て直す資金づくりに、警察犬のぬいぐるみを1体20ドルで売り出しました。
地元のテレビ局ABC30によると、催しの会場では昼前に売り切れ、予約は500件を超え、報道の時点で販売と寄付により2万2,000ドルが集まっていました。2017年の海外の例ですが、地元で親しまれた犬のぬいぐるみが、資金づくりの品として受け入れられた一例です。
店ならではの品として使い道を決める
看板犬やブランドのキャラクターを形にした品は、ほかの店では手に入らない、その店ならではの品になります。作る前に、来店の記念に配るのか、店頭で売るのかを決めておきましょう。
配るなら1個あたりの予算と配る人数から、売るなら手に取りやすい値段から大きさと数を考えます。配る品の選び方はノベルティ用ぬいぐるみの選び方も参考にしてください。
ペットのぬいぐるみグッズをRONECTに頼む場合
株式会社RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーを作る会社で、看板犬やブランドのキャラクターのぬいぐるみを1個から相談できます。犬や猫が遊ぶおもちゃを受けられるかは、見積もりの相談で確かめてください。
看板犬やキャラクターは1個から相談できる
RONECTはぬいぐるみを1個から受けているので、まず1個作って店に飾り、反応を見てから数を決める進め方もできます。1個のときの料金は、写真や絵と大きさをうかがって見積もる形です。
前・後ろ・横の写真やデザイン画をもとに、直しを重ねながらサンプルを作ります。頼む流れはオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で紹介しています。
100個注文時の参考料金と期間の目安
RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円、20〜30cmが2,000〜3,000円です。約8cmで1個約1,000円の例もあります。
料金は仕様や数量、為替で変わり、サンプル代が別に20,000〜30,000円、配送費が別になる場合もあります。税込みか税抜きかも、見積もりで確かめてください。500個からは1個あたりの価格が安くなります。
料金の表はRONECTのぬいぐるみ制作のページに、数ごとの考え方はぬいぐるみOEMの単価と頼み方にまとめました。期間はRONECTの場合、サンプルに約2週間、量産に約30〜40日、全体で約2〜3か月が目安で、仕様や直しの回数、数量、輸送の状況で変わります。
写真からAIで完成イメージを無料で作れる
RONECTでは、看板犬の写真やキャラクターの絵から、AIで完成イメージの画像を無料で作っています。画像はイメージのため、実物と形や色が違う場合がある点にご注意ください。
中国の提携工場と組み、サンプルから検品・輸入・国内への納品まで引き受けるので、海外とのやり取りを自社で行う必要はありません。毛並みや表情の細かな直しは、中国語に対応できる日本人の担当者が工場に伝えます。
まとめ
ペット用品のOEMは、フードは届け出た工場、薬用のケア用品は製造販売の許可に対応できる会社、雑貨は縫製や雑貨の会社と、品目から頼み先を決めます。ぬいぐるみ型のおもちゃは、大きさや部品、注意書きを制作会社と決めておきましょう。
まずは作りたい品の用途と数、予算をまとめ、制作会社に見積もりを頼んでみてください。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。看板犬やキャラクターを人が持つぬいぐるみグッズにしたいときも、お気軽にご相談ください。

