ノベルティとは?目的と5つの効果・配るタイミングと景品表示法

「展示会で配るボールペンを頼まれたけれど、そもそもノベルティは何のために配るのだろう」。初めてノベルティを任された担当者の方は、目的も効果も決まりも分からないまま、品選びから始めてしまいがちです。

ノベルティとは、社名やロゴを入れて無料で配る宣伝用の品のことです。毎日使ってもらえる品を、配る相手と時期を決めて渡すほど、社名を覚えてもらう効果は高まります。

この記事では、ノベルティの意味と5つの効果を、調査の数字とあわせて紹介します。相手別の配るタイミングや予算の決め方、景品表示法などの決まりまで、社内で企画を説明するときに使える材料をまとめました。

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目次

ノベルティとは?社名を入れて無料で配る宣伝の品

ノベルティとは、会社やお店が社名・ロゴ・商品名を入れて、お客様や取引先に無料で配る宣伝用の品です。ボールペンやエコバッグ、タオル、カレンダーのような毎日使う品が多く、展示会、お店のオープン、周年の記念、営業のあいさつなどで配られます。

ノベルティという言葉に、法律で決められた定義はありません。会社によって使い方が少しずつ違うので、この記事では、宣伝のために社名などを入れて無料で配る品をノベルティと呼ぶことにします。

英語の novelty は「目新しさ」のこと

ノベルティは英語の novelty から来た言葉で、もとは「目新しさ」「珍しいもの」という意味です。英和辞典には、安い景品や土産物のような目新しい商品、という意味も載っています。

米国の販促品の業界団体 ASI は、社名入りの品を promotional products(販促品)と呼んでいます。海外の取引先とやり取りするときは、この言い方も覚えておくと便利です。

ブランドの購入特典もノベルティと呼ぶ

化粧品やファッションのブランドが、商品を買った人に渡す非売品のポーチやバッグも、ノベルティと呼ばれています。このときのノベルティは、宣伝よりも、買ってもらうきっかけとしての役目が大きい品です。

商品を買った人や来店した人にもれなく渡す品は、原則として景品表示法の「総付景品」にあたり、金額の上限があります。くわしくは、後半の「ノベルティを配るときの決まり」の章をご覧ください。

販促品・記念品・粗品との違い

ノベルティと似た言葉に、販促品、記念品、粗品、販売用のオリジナルグッズがあります。目的と渡す相手で分けると、次の表のとおりです。

言葉主な目的渡す相手と例
ノベルティ社名を覚えてもらうお客様や取引先に社名入りのペン
販促品売り上げを後押しする試供品や購入特典を含む広い言葉
記念品節目を祝い感謝を伝える周年や卒業で関係者に贈る品
粗品あいさつやお礼を伝える来店や訪問のときの小さな品
販売用のオリジナルグッズ売って収益を得るファンが買うキャラクターの品

販促品は、ノベルティや試供品、購入特典をまとめて指す広い言葉として使われることがあります。記念品や粗品も社名を入れればノベルティの役目を持つので、社内で言葉の使い方をそろえておくと、配る目的と予算の話がぶれません。

ノベルティを配る目的と5つの効果

ノベルティを配る目的は、社名を覚えてもらい、好きになってもらい、次の仕事や買い物で選んでもらうことです。そのために期待できるノベルティの効果は、大きく分けて次の5つになります。

ノベルティの5つの効果
  • 使われるたびに社名を覚えてもらえる
  • 会社やお店の印象が良くなる
  • 展示会や店に人を呼び名刺が集まる
  • 広告より安く長く見てもらえる
  • 今のお客様が離れにくくなる

使われるたびに社名を覚えてもらえる

額を掲げて見せるスーツ姿の男性のイラスト

ボールペンやエコバッグのように毎日使う品に社名を入れると、使われるたびに持ち主や周りの人の目にふれます。チラシは読み終えると捨てられやすい一方で、役に立つ品は手元に残り、社名を見せ続けてくれるのです。

米国の販促品の業界団体 ASI が2026年4月に公表した調査では、ノベルティなどの販促品は、使われるあいだに1個あたり約3,300回、人の目にふれる計算でした。調査の対象は、米国・カナダ・メキシコ・欧州の約5,000人です。

会社やお店の印象が良くなる

人差し指を立てて話すスーツ姿の女性のイラスト

国内では、株式会社ナビットが2022年9月に男女1,000人(主婦を中心としたモニター)に聞いた調査で、ノベルティをもらうのが嬉しいと答えた人が84.6%でした。内訳は「嬉しい」33.8%、「どちらかといえば嬉しい」50.8%で、もらった品を実際に使っている人も66.6%いました。

先ほどの ASI の調査でも、販促品をもらうとその会社を利用したくなると答えた人が76%いました。好意を持ってもらえれば、次に商品やサービスを選ぶ場面での後押しになります。

展示会や店に人を呼び名刺が集まる

展示会のブースや店頭で「ご来場の方にプレゼント」と伝えると、足を止めてもらうきっかけになります。名刺交換やアンケートへの回答のお礼として渡せば、見込みのお客様の連絡先も集まるでしょう。

来場や来店をきっかけに配る品には、景品表示法の上限がかかる場合があります。配り方ごとの決まりは「ノベルティを配るときの決まり」の章をご覧ください。

広告より安く長く見てもらえる

がま口の財布を手にOKのサインをする女性のイラスト

同じ ASI の調査では、販促品の1回の表示あたりの費用は平均0.6セント(1ドル150円なら約0.9円)でした。6ドルのトートバッグなら、使われるあいだに約5,000回目にふれ、1回あたり約0.1セントという試算です。

業界団体による調査なので、数字は割り引いて見る必要があります。それでも、配った品が長く使われるほど1回あたりの費用は下がる、という考え方の目安にはなるはずです。

今のお客様が離れにくくなる

はちまきを巻いて応援する人たちのイラスト

ノベルティは新しいお客様だけでなく、今のお客様に配っても役に立ちます。会員登録や周年のお礼として会員限定の品を贈ると、特別に扱われているという満足感が生まれ、ほかの会社への乗り換えを防ぐ助けになります。

社員や取引先に配る品も、日ごろの感謝を伝える手段になるでしょう。相手ごとの渡し方は「相手別・ノベルティを配るタイミング」の章で紹介します。

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ノベルティのデメリットと効果が薄れる配り方

ノベルティのデメリットは、品と配り方を間違えると、費用をかけても社名が残らず、かえって印象を下げてしまうことです。配る前に次の3つを確かめておきましょう。

配る前に確かめる3つのこと
  • 配る相手を決めたか
  • 相手が毎日使う品か
  • 数は配る相手の数に合っているか

誰にでも配ると費用が見合わない

通りがかりの人に誰彼なく配ると、お客様になる見込みの低い人の分まで費用がかかります。ポケットティッシュのように1個の安い品なら別ですが、長く使ってもらう品ほど1個あたりの費用は上がります。

展示会の来場者や、話を聞いてくれた人、初めて来店した人など、少しでも興味を向けてくれた人に絞って渡しましょう。

使われない品は社名も見てもらえない

ロゴが大きすぎる品や、すぐ壊れる品は、引き出しにしまわれたままになりがちです。品の作りや見た目は、配った会社の印象にそのまま重なってしまいます。

社名は小さめに入れて品物の色や形になじませ、安さだけで選ばずに長く使える品を選ぶことが大切です。

作りすぎると在庫と費用が残る

作る数が多いほど1個あたりの単価は下がりますが、配りきれずに残れば、そのぶんの費用と置き場所がむだになります。年や日付を入れた品は、翌年に回すこともできません。

配る相手の数と、次の機会にも使えるかを考えたうえで、作る数を決めると安心です。

相手別・ノベルティを配るタイミング

ノベルティを渡すタイミングは、相手が自社に興味を向けてくれた時と、関係の節目です。相手ごとの時期と向く品を、次の表にまとめました。

相手配るタイミング向く品
新しいお客様展示会やセミナー、初めての来店持ち帰りやすい文房具やバッグ
今のお客様新年のあいさつ、会員登録、周年長く使えるタンブラーやタオル
取引先年末年始、仕事の始まりと区切り机で使うカレンダーや付箋
社員入社式、周年、大きな仕事の区切り仕事と家で使える筆記用具

季節の行事に合わせるなら、夏はうちわや冷感タオル、冬はカイロ、年末はカレンダーが使われやすい品です。どの相手でも、配る日から逆算して早めに手配しておくと安心でしょう。

新しいお客様には興味を持ってくれた時に

展示会やセミナーでは、名刺交換やアンケートのあとに「お越しいただいたお礼です」と渡すと、自然に会話が続きます。資料を入れて持ち帰れるバッグなら、会場を歩くあいだも社名が人目にふれるでしょう。

お店では、初めて来てくれた人に渡すと、次の来店のきっかけになります。

今のお客様には節目に感謝を込めて

新年のあいさつ、会員登録、ご利用の周年など、関係の節目に贈ると感謝が伝わりやすくなります。全国にお客様がいる場合は、手渡しにこだわらず郵送で届けても構いません。

周年に配る品の選び方は、周年記念品の選び方の記事でくわしく紹介しています。

取引先には仕事で使える品を

取引先には、年末年始のあいさつや、仕事の始まりと区切りに「いつもお世話になっております」と添えて渡すと、関係を大切にしている気持ちが伝わるでしょう。机の上で使うカレンダーや付箋、ボールペンなど、仕事で毎日使う品が向いています。

取引先に贈る品は、品によって経費の扱いが変わります。後半の「ノベルティを配るときの決まり」の章もあわせてご覧ください。

社員には行事に合わせて

社員に配る品は、日ごろの感謝を伝え、会社への愛着を育てる手段になります。入社式や周年、大きな仕事がひと段落した時に、仕事と家の両方で使える品を贈ると喜ばれるでしょう。

社員に配る記念品は、内容によって給与として課税されることがあるので、その条件も同じ章で紹介します。

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ノベルティを作る流れと予算・効果の測り方

ノベルティは、目的と相手を決めてから品を選ぶ順で進めると、むだがありません。作る流れは次の5つです。

ノベルティを作る5つの手順
  1. 目的と配る相手を決める
  2. 配る数と1個の予算を決める
  3. 配る日から納期を逆算する
  4. 品とデザインを選ぶ
  5. 見本で仕上がりを確かめる

品選びに迷うときは、もらって嬉しいノベルティの選び方の記事が参考になるでしょう。社名やロゴの入れ方に迷うなら、デザインの作成から頼む方法もあり、RONECTの手順はデザイン作成の流れのページで紹介しています。

予算は総額を数で割って決める

1個あたりの予算は、使える総額を配る数で割って決めます。たとえば総額20万円で500個を配るなら、1個あたり400円以内です。

名入れの版代、袋詰め、送料が別にかかる場合は、それも総額に含めて計算しましょう。

効果を測る数字を先に決めておく

効果を確かめるには、配る前に「何を数えるか」を決めておきます。数えやすいのは、配った数、集まった名刺やアンケートの数、品に入れた QR コードから専用ページを見た数、クーポンを使った数、問い合わせや商談の数です。

たとえば展示会で1個300円の品を300個配り、名刺が90枚集まったなら、費用は9万円で、名刺1枚あたり1,000円になります。前の展示会やほかの広告の1件あたりの費用と比べれば、続けるかどうかを判断できるでしょう。

名入れの既製品か、形から作るか

ノベルティの作り方は大きく2つです。ボールペンやタオルなどの既製品に社名を入れる「名入れ」と、キャラクターのぬいぐるみやマスコットのように形から作る「オリジナル」があります。

名入れは数十個から頼める会社もあり、早く手軽に用意できるのが利点です。形から作る品はほかの会社と重ならず覚えてもらいやすい一方で、作る数は100個前後から、期間は2〜3か月ほどを見ておく必要があります。

企業キャラクターをぬいぐるみにする使い道は、企業キャラクターの成功例の記事で紹介しています。依頼先の種類と選び方は、グッズ制作会社の種類と選び方の記事にまとめました。

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ノベルティを配るときの決まり

ノベルティは、配る相手と配り方によって、景品表示法の上限がかかるかどうかが変わります。消費者庁の「景品に関するQ&A」をもとに、場面ごとにまとめました。

配る場面と品景品表示法の扱い
取引先の会社にあいさつで渡す原則として規制の対象外
購入者や来店者にもれなく渡す総付景品として金額に上限
抽選で当たった人に渡す懸賞として金額と総額に上限
社名入りのカレンダーやペンを渡す宣伝用の品として上限の外
開店披露や創業記念の行事で渡す適当な範囲なら上限の外

医療用医薬品、医療機器、衛生検査所の業界は、医療機関などの事業者にもれなく配る場合も規制の対象です。どの扱いになるか迷うときは、消費者庁や都道府県の景品表示法の窓口に相談すると安心でしょう。

購入者や来店者に配る品は上限を確かめる

商品を買った人や来店した人にもれなく配る品の上限は、取引の金額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引の金額の10分の2です(2026年10月時点)。申し込みの順や来店の先着順で配る場合も、原則として同じ扱いになります。

買い物を条件にせず来店者全員に配るときは、取引の金額を原則100円として考えるので、上限は200円です。

社名入りの宣伝用の品は上限の外になる

消費者庁のQ&Aは、社名入りのカレンダーやメモ帳のように、事業者名を広告するための品で適当な限度のものを「見本その他宣伝用の物品」としています。社名を広告するために配るボールペンも、正常な商慣習に照らして適当なものなら、総付景品の規制はかかりません。

ただし、宣伝用といっても高価な品は、適当な限度を超えるおそれがあります。開店披露や創業記念の行事で配る品も、正常な商慣習の範囲なら上限の外ですが、判断に迷うものは事前に相談しましょう。

他人のロゴやキャラクターを無断で使わない

オリジナルのノベルティを作ること自体は違法ではありません。ただし、他人が描いたキャラクターやイラスト、写真、ほかの会社のロゴを許可なく入れると、著作権や商標権の侵害になるおそれがあります。

自社のロゴや、自社で作ったキャラクターを使うのが基本です。外部のデザイナーに絵を頼んだときは、グッズに使う範囲まで著作権の扱いを契約で決めておきましょう。くわしくは、ぬいぐるみの著作権の記事で説明しています。

子どもに配る品は安全の決まりを確かめる

6歳未満の子どもが遊ぶ人形や動物のおもちゃなどは、食品衛生法の「指定おもちゃ」にあたり、材料の基準などの決まりがあります。無料で配る販促用の品も対象です。

3歳未満向けの玩具は、2025年12月25日から、作る会社や輸入する会社に、国への届け出と基準に合うことの確認、マークの表示が求められるようになりました。ぬいぐるみを子どもに配るときの目安は、STマークと安全基準の記事にまとめました。

経費の扱いは配る相手で変わる

国税庁の通達によれば、不特定多数の人への宣伝を意図した費用は広告宣伝費の性質を持つもので、交際費等には含まれません。取引先への贈り物は原則として交際費等ですが、カレンダー、手帳、扇子、うちわ、手ぬぐいなどを贈るための通常の費用は、交際費等から除かれます。

社員に配る創業記念品は、記念品としてふさわしい品で、評価額が1万円(税抜き)以下、おおむね5年以上の間隔で配る、の3つを満たせば給与として課税しなくてよいと国税庁が示しています。商品券や自由に選べる品は課税の対象になるので、扱いは顧問の税理士に確かめましょう。

RONECTでオリジナルのノベルティを作る場合

株式会社RONECTは、ぬいぐるみやマスコット、キーホルダー、雑貨などのオリジナルグッズを作る OEM(注文を受けて相手の商品を作ること)の会社です。形から作るノベルティやイベントのグッズの相談も受け付けています。

完成イメージをAIで無料で作れる

RONECTでは、作りたい品の完成イメージを、AI を使って無料で作っています。サンプルを作る前に仕上がりの方向をつかめるので、社内で企画を通す資料にも使えて便利です。AI の画像はあくまでイメージなので、実際の品とは形や色が違う場合があります。

ぬいぐるみは100個から作れる

ぬいぐるみのノベルティは、100個から承っています。100個を注文した場合の参考料金は、次のとおりです。

高さ1個の参考料金
8〜15cm1,500〜1,800円
20〜30cm2,000〜3,000円
40cm3,000〜4,000円
80cm15,000円〜

約8cmの例では、1個約1,000円です。料金はサイズ・仕様・数量や為替の変動で変わり、サンプル代として20,000〜30,000円が別にかかります。

くわしい条件は、ぬいぐるみの参考料金のページで確かめられます。数ごとの費用の考え方は、ぬいぐるみの作成費用の記事にまとめました。

サンプルから国内の納品まで任せられる

RONECTは中国の提携工場と組み、サンプル、修正、量産、検品、輸入、日本国内への納品まで一括で対応しています。中国語ができる日本人の担当者が工場と直接やり取りするので、細かな仕様の希望も正確に伝わります。

期間の目安は、サンプル約2週間、量産約30〜40日、全体で約2〜3か月です。配る日から逆算して、早めにご相談ください。

サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまで、予算に合わせてご提案します。制作の流れはオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で、ノベルティに向く形はノベルティ用ぬいぐるみの選び方の記事で紹介しています。

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まとめ

ノベルティとは、社名やロゴを入れて無料で配る宣伝用の品です。使われるたびに社名を見てもらえるほか、印象を良くし、人を呼び、今のお客様とのつながりを保つ効果も期待できます。

まずは配る目的と相手、時期、1個の予算を決めましょう。購入者や来店者にもれなく配るなら、景品表示法の上限も確かめておいてください。

株式会社RONECTでは、ぬいぐるみやマスコットなど、形から作るオリジナルのノベルティを100個から承っています。目的と配る相手が決まっていれば、完成イメージ作りからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

株式会社RONECTでは無料でプロスタッフに相談ができます。プロのデザイナーと一緒に考え、工場に直接依頼できる仕組みで格安発注が可能です。 相談だけなら無料なので、ぜひお気軽に相談してくださいね。
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