「作ったぬいぐるみを配りたいけれど、STマークは付けないといけないのだろうか」。子どもの手に渡るかもしれないと思うと、どんな検査や表示が必要なのか、付けないと違法なのかが分からず、不安になる方は少なくないはずです。社内や販売先に、安全面をどう説明すればよいかという悩みも重なります。

そこで本記事では、STマークとは何かと、対象年齢ごとにかかる決まりを紹介します。3歳未満・6歳未満・6歳以上で何が必要かを一目で比べられるので、自分たちのぬいぐるみに必要なことを判断しやすくなるはずです。

あわせて、STマークの取り方と費用の内訳、タグと表示の決め方、発注先に確かめたいことも同じ流れで解説します。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

STマークとはどんな印かとぬいぐるみの関係

STマークは、日本玩具協会の安全基準に合格したおもちゃに付けられる印で、法律で付ける義務はない任意のマークです。ぬいぐるみも対象のおもちゃで、燃えにくさや小さな部品などを検査で確かめます。

日本玩具協会の安全基準に合格した印

STマークは「Safety Toy(安全なおもちゃ)」の略で、日本玩具協会が1971年に作った制度です。第三者の検査機関で ST基準の検査に合格したおもちゃだけが付けられます。

対象は14歳未満の子ども向けのおもちゃで、ST基準は機械的な安全性、燃えにくさ、化学的な安全性の3つの観点で作られた基準です。STマーク付きの商品は、協会の検索サイトでも探せます。

法律で付ける義務はない任意のマーク

STマークは玩具業界の自主的な決まりによる印で、付けていないと売れない、というものではありません。消費者庁は、STマークを「安全面について注意深く作られたおもちゃ」として玩具業界が勧めるもの、と紹介しています。

一方で、3歳未満向けのおもちゃには、法律で子供PSCマークの表示が必要です。STマークと子供PSCマークは別の制度なので、混同しないようにしましょう。子どもに渡る品なら、法律で必要なことを満たしたうえで、STマークを取るかを考える、という順番がよいでしょう。

ぬいぐるみで確かめる検査の項目

日本玩具協会は、燃えやすい材料が使われていないかを調べるおもちゃの例に、ぬいぐるみを名指しで挙げています。ほかにも、目や鼻などの部品が小さすぎないか、外れないか、生地や塗料に有害な物質が含まれていないかが検査の対象です。

現行の ST2025 には、詰め物の材料やポンポン、首に巻き付けるストラップ、洗えるおもちゃ、繊維製品やホルムアルデヒドの項目があります。ぬいぐるみの作りに関わる項目が多いので、検査を受けるなら仕様を決める段階から意識しておくと、手戻りを減らせるでしょう。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

対象年齢で変わるぬいぐるみの安全の決まり

ぬいぐるみの安全の決まりは、対象年齢が3歳未満か、6歳未満か、6歳以上かで大きく変わります。まず対象年齢を決め、それに合う決まりを確かめるのが近道です。

3歳未満向けは子供PSCマークが必要

2025年12月25日から、3歳未満向けのおもちゃを作る・輸入する事業者は、国への届出、技術基準に合うかの確認と記録、対象年齢と保護者が見守る旨の表示、子供PSCマークの表示が必要になりました。販売店は、子供PSCマークの無い3歳未満向けのおもちゃを売れません。

3歳以上向けとして設計したぬいぐるみやストラップは対象外です。3歳未満向けの品は、無料で配るノベルティでも、作る会社から配る会社への取引が販売に当たれば、作る会社に届出などが求められます。

6歳未満が遊ぶなら食品衛生法がかかる

食品衛生法では、6歳未満の乳幼児が遊ぶぬいぐるみは基本的に「指定おもちゃ」に当たり、食品と同じように材料の規格や輸入の届出の決まりの対象です。厚生労働省(当時)の Q&A は、乳幼児向けのぬいぐるみを販促の見本として大人に配る場合も、不特定または多くの人に渡すなら、受け取った人が乳幼児に与える可能性がある以上、対象になるとしています。

規格や製造基準には、決められた種類以外の合成の着色料を使うなら水に溶け出さないこと、柔らかい樹脂の部品に決まった化学物質を0.1%を超えて含まないことなどがあります。「対象年齢6歳以上」とはっきり表示し、乳幼児向けに見えない作りにした品は、基本的に対象外です。

対象年齢は売り方や見た目とそろえる

日本玩具協会は、すべてのぬいぐるみが「対象年齢0才から」ではないとしています。大人向けの記念品やぬい撮り用なら、3歳以上や6歳以上として作るのも1つの方法です。

ただし経済産業省は、赤ちゃんが遊ぶ写真を包装に載せながら対象年齢を3歳以上とするような、売り方や見た目と矛盾する表示は認められないとしています。「写真撮影にも使う」というだけでは、対象年齢を上げる理由になりません。

対象年齢ごとの決まりを比べる

対象年齢ごとに、主にかかる決まりをまとめると次のとおりです。

対象年齢子供PSCマーク食品衛生法STマーク
3歳未満必要対象任意
3歳以上6歳未満不要対象任意
6歳以上14歳未満不要原則対象外任意
14歳以上・大人向け不要原則対象外基準の対象外

食品衛生法の「原則対象外」は、6歳以上向けとはっきり表示し、乳幼児向けに見えない作りにした場合の扱いです。配り方や見た目によって判断が変わるので、迷ったら制作会社や管轄の窓口に相談しましょう。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

STマークの取り方と費用の内訳

STマークを取るには、JANコードを取り、日本玩具協会と使用許諾契約を結び、指定の検査機関で検査に合格する必要があります。費用の金額は公開されておらず、会社の取扱高や検査の内容で決まります。

契約と検査の4つの手順

STマークを付けるまでの流れ
  1. JANコード(商品の番号)を取る
  2. 日本玩具協会と使用許諾契約を結ぶ
  3. 指定の検査機関で製品の検査を受ける
  4. 合格したら STマークを付けて出荷する

契約できるのは、おもちゃを製造・輸入・販売する事業者です。検査には STマークを付けた売り場に並べられる状態の完成品を出すので、パッケージまで決めてから検査に進みます。

費用は取扱高と検査機関で決まる

STマークの費用は、協会への使用許諾料、賠償責任や製造物責任の補償の共済掛金、検査機関に払う検査手数料に分かれます。使用許諾料と賠償責任の共済掛金は会社の年間の取扱高で、製造物責任の共済掛金は STマークを付ける商品の年間の販売見込みで決まり、検査手数料も公開の料金表はありません。

JANコードの登録は、年間売上高1億円未満の事業者なら、初期申請料11,000円と1年分の登録管理費6,050円(いずれも税込)が目安です。検査用に何体余分に作るかも、あわせて見積もりで確かめましょう。

検査結果の有効期間は合格から2年

検査の結果は、合格した日から2年間有効です。輸入品は通関した日が2年以内かで判断するので、2年を過ぎてから追加で輸入するなら、もう一度検査を受ける必要があります。

使用許諾契約は1年ごとの更新で、STマーク付きの品が出回っている間は毎年更新します。追加の生産を見込むなら、検査の有効期間と契約の更新の時期もあわせて計画しておきましょう。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

ぬいぐるみのタグと表示の決め方

ぬいぐるみに布タグを付ける法律上の義務はありません。3歳未満向けは表示そのものが義務で、本体(縫い付けたタグを含む)か包装に書きます。どの年齢向けでも、受け取る人が判断できるよう、対象年齢や注意書き、連絡先を、縫い付けのタグか下げ札に書いておくと安心です。

布タグは法律上の義務ではない

消費者庁は、ぬいぐるみと玩具を家庭用品品質表示法の対象外の品目に挙げています。衣類のような素材の表示や洗濯表示は、ぬいぐるみには法律上の義務ではありません。

ただし、3歳未満向けなら、届出事業者の名前、対象年齢、保護者が見守る旨、子供PSCマークの表示が必要です。STマークを付けるときも、ブランド名か連絡先を表示する決まりがあります。洗えるかどうかを伝えたいなら、衣類と同じ洗濯表示の記号を使うと分かりやすいでしょう。

縫い付けのタグと下げ札の違い

経済産業省は、3歳未満向けの表示について「ぬいぐるみ等に縫い付けてあるタグは製品本体」、「ひも等で製品に附属させているタグは、製品に附属する取扱説明書」とみなすとしています。表示は製品の表面か包装に、消えない方法で書くのが基本です。

下げ札や台紙は外して捨てられやすいので、ずっと残したい対象年齢や連絡先は縫い付けのタグに、使い方の注意は下げ札に、と分けると伝わりやすいでしょう。子供PSCマークを本体に、警告を包装に書き分けることもできます。

注意書きと原産国の書き方

注意書きには、対象年齢と「小さな部品があるので口に入れない」などの文を入れましょう。日本玩具協会の「くちにいれない」「おとなといっしょ」などの絵記号は、STマークが無くても申請すれば無料で使えます。商品ごとに現品を添えて申請し、承諾は1年ごとの更新です。

中国などの海外で作ったぬいぐるみに、日本の社名と日本語だけのタグを付けると、原産国が分かりにくいと受け取られるおそれがあります。景品表示法の告示も、和文だけで原産国が判別しにくい表示を不当表示の類型にしているので、「中国製」などを書くかを決めておきましょう。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

発注先に確かめたい安全のこと

安全の決まりは、作る会社と頼む会社のどちらが何をするかで負担が変わります。輸入者は誰か、目や鼻をどう作るか、サンプルと量産で何を確かめるかを、見積もりの段階で発注先に聞いておきましょう。

輸入するのは誰かと届出の負担

食品衛生法の輸入の届出は輸入者が行い、届出をしないと販売や営業での使用ができません。3歳未満向けの届出も、製造・輸入する事業者の義務です。

海外の工場で作る場合、発注先が輸入者になるのか、自社が輸入者になるのかで、届出と検査の費用をどちらが負うかが変わります。「輸入者は誰か」「届出と検査の費用は見積もりに入っているか」を確かめておきましょう。

目や鼻の作りと小さな部品

子どもが触るぬいぐるみなら、目や鼻をプラスチックの部品ではなく刺繍やフェルトにすると、外れて口に入る心配を減らせるでしょう。消費者庁は、子どもの口の大きさは直径約4cmで、それより小さい物は誤飲の原因になりうるとしています。

実際に、縫い付けたポンポンが外れるおそれがあるとして、25個の販売でも回収された例があり、飾りの付け方にも注意が要ります。プラスチックの目や鼻を使うなら、引っ張っても外れない付け方かを発注先に聞いておきましょう。

サンプルと量産で確かめること

サンプルが届いたら、見た目だけでなく、目や鼻、飾りを引っ張って外れないか、縫い目が開かないかも確かめましょう。日本玩具協会の以前の基準では、3歳未満向けのぬいぐるみの縫い目を一定の力で引っ張り、開かないかを調べていました。

三重県のマスコットのぬいぐるみの仕様書のように、試作品の承認や賠償責任保険への加入を条件に入れる発注者もいます。量産では、全数の検品をするか、針の混入を調べる検針をするかも確かめましょう。製造中に混じったとみられる金属片が見つかり、回収されたぬいぐるみの例もあります。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

RONECTでぬいぐるみを作る場合

株式会社RONECTでは、ぬいぐるみを100個から注文でき、サンプルから量産・検品・国内への納品までまとめて任せられます。子どもの手に渡る品なら、対象年齢と必要な検査を相談の最初に伝えておくと、話がスムーズです。

完成イメージをAIで無料で作れる

RONECTでは、AIを使った完成イメージ画像の作成を無料で行っています。キャラクターの絵や希望を伝えれば、サンプルを作る前に仕上がりの雰囲気を確かめられます。

タグや下げ札をどこに付けるか、包装をどうするかも、画像を見ながら考えると決めやすくなりますよね。なお、AIの画像はあくまで完成イメージのため、実際の製品とは形や色が異なる場合があります。

大きさや生地・刺繍まで相談できる

サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージなど、細かな仕様も相談の対象です。デザインや予算を伝えると、作り方と費用のバランスを考えた仕様を提案してもらえます。

目や鼻を刺繍にするか、キーホルダーの金具を付けるか、タグに何を書くかといった迷いどころも、まとめて相談してみてください。配る相手の年齢や、STマークなどの検査を考えているかも、最初に伝えておきましょう。

日本人の担当者が工場とのやり取りを受け持つ

RONECTでは、中国語に対応できる日本人の担当者が、中国の提携工場と直接やり取りする体制です。中間の業者を通さないため余分な費用を抑えられ、部品の付け方のような細かな希望も中国語で工場に伝えられます。

サンプルの修正から量産、検品、輸入、日本国内の指定先への納品まで一括で対応するので、海外の工場と自分で交渉する必要はありません。6歳未満の子どもが遊ぶ品の輸入の届出や検査の扱いは、見積もりの際にご確認ください。相談と見積もりは無料で、料金の目安や制作事例はオリジナルぬいぐるみ制作のページで紹介しています。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

まとめ

STマークは日本玩具協会の安全基準に合格した印で、法律の義務ではありません。一方、3歳未満向けには子供PSCマークが必要で、6歳未満が遊ぶぬいぐるみには食品衛生法がかかります。まず対象年齢を決めることが出発点です。

そのうえで、輸入者と検査の費用、タグに書くことを、見積もりの段階で発注先に確かめましょう。

株式会社RONECTでは、AIによる完成イメージ画像の作成から国内への納品まで、日本人の担当者がぬいぐるみ制作をサポートしています。お気軽にご相談ください。

\小ロットから格安でお届けします/

相談だけならお金は一切かかりません。現地工場と直接取引しているプロスタッフが丁寧に対応します。

この記事の出典