「来場記念に、社名入りのクッションのノベルティを配りたい」。そう思っても、四角いクッションと座布団、ネックピローのどれが合うのか、ロゴはどう入れれば安っぽくならないのか、迷うことは多いですよね。かさばる品をどう配るのか、配るときに守る決まりはあるのか、という不安も重なります。
そこで本記事では、配る場面ごとのクッションの選び方から、社名やロゴの入れ方、印刷のクッションとぬいぐるみクッションの違いまでを順に紹介します。社内に説明しやすい形で、配る品の案を比べながら決められるはずです。
あわせて、かさばるクッションの配り方と頼む流れ、景品と表示の決まりも同じ流れで解説します。
ノベルティのクッションは配る場面で選ぶ
ノベルティのクッションは、配る場面で形と大きさを選ぶのが基本です。観戦や大会には折りたたみの薄いクッション、会員や来場の記念には絵柄を見せる四角いクッション、移動の多い場面にはネックピロー、キャンペーンの賞品には商品の形のクッションが使われています。
観戦や大会には折りたたみの薄いクッション
スポーツ観戦や地域の大会で配るなら、座席でそのまま使えて持ち帰りやすい、折りたたみの薄いクッションが向いています。阪神タイガースは2025年5月20日の巨人戦で、入場券を持つ人に1人1つの折り畳みクッションを配ると告知しました。
ベガルタ仙台も2026年4月4日の試合で、来場者先着12,000名に横44×縦27cmのシートクッションを配る企画を告知しています。滋賀県高島市も2024年秋の国スポのリハーサル大会で、オリジナルのスタジアムクッションを先着で無料で配ると案内していました。観戦で使うクッションの型と名入れのコツは、スタジアムクッションの作り方でくわしく紹介しています。
会員や来場の記念には絵柄を見せる四角いクッション
会員向けの来場記念には、絵柄を大きく見せられる四角いクッションが使われています。北海道日本ハムファイターズは2025年5月31日に、会員の投票で決めた選手の組み合わせを描いた「推しペアオリジナルクッション」を、会員来場12,000名に配ると告知しました。
2026年6月9日には、両球団のマスコットが並ぶ別々の絵を表と裏に描いた約45cm角のコラボクッションを会員来場15,000名に配る企画も告知し、圧縮した状態で手渡すとしています。表と裏で絵を変えたり、会員の投票で絵柄を決める楽しみを入れたりすると、もらった後も飾ってもらいやすくなるでしょう。
移動の多い場面にはネックピローが向く
空港への移動など乗り物に関わる場面なら、首に当てて休めるネックピローも選択肢です。京王バスは、成田空港行きの対象便の乗客に、同社オリジナルのネックピローを乗務員が手渡す企画を、2024年7月23日から始めると発表しました。
使う場面と配る品が結びついていると、受け取った人に役立つ品として残ります。米国の販促品業界の団体ASIが2026年4月に発表した、米国やヨーロッパなどの約5,000人を対象にした調査でも、販促品を手元に残す理由は「役に立つ」が78%でした。
キャンペーンの賞品には商品の形のクッション
商品の購入者向けのキャンペーンでは、商品そのものを形にしたクッションが賞品に使われています。敷島製パンは2025年12月から2026年1月まで、パンの形のブランケット入りクッションを抽選で100名に用意し、春日井製菓も2026年10月から11月末まで、直径約30cmのオリジナルクッションを抽選で93名に用意しました。
商品の形のクッションは、部屋に置かれるたびに商品を思い出してもらえる賞品です。抽選で配る場合の景品の上限は、取引価額5,000円未満なら20倍まで、5,000円以上なら10万円まで、総額は売上予定総額の2%までです。配る前に確かめておきましょう。
社名やロゴの入れ方は印刷と刺繍で選ぶ
社名やロゴは、写真や多色なら昇華転写、1〜2色のロゴを多く刷るならシルク印刷、高級感を出すなら刺繍が目安です。どの方法でも、細い線や小さな文字の出方は見本で確かめましょう。
写真や多色のロゴは昇華転写で刷る
写真やグラデーションのあるロゴは、熱で染料を生地に移して染める昇華転写が向いています。布用プリンターのメーカーのミマキエンジニアリングは、昇華転写を生地の風合いを残して刷れる方法とし、小物を多くの種類・少ない数で作ることや、全面に刷ることにも向くと紹介しています。
ただし、同社によると使えるのはポリエステル系の生地だけで、濃い色の生地には向きません。黒や紺のクッションに写真を刷りたいときは、別の方法を相談しましょう。
単色のロゴを多く刷るならシルク印刷
1〜2色のロゴを同じ版でたくさん刷るなら、シルク印刷(スクリーン印刷)が選ばれます。武蔵野美術大学の解説によると、細かい網目を張った版の穴からインクを押し出して刷る方法で、素材を問わず大量に刷れ、ムラの少ない色面に仕上がるのが特長です。
版を作る費用は数に関係なくかかるので、刷る数が多いほど1個あたりは下がります。反対に、布にインクジェットで刷る方法は版が要らず、始めにかかる費用と手間が小さいとコニカミノルタの技術報告は説明しており、数が少ないときや色が多いときに向く方法です。
刺繍は高級感が出るが文字は大きめにする
刺繍は糸の光沢と立体感で、印刷より高級な印象を出せます。刺繍機メーカーのタジマは2026年2月の展示会で、プリントの上に刺繍を重ねて立体感と高級感を加える実演をしていました。
細かい文字は糸でつぶれやすいので、大きめにします。ブラザーの刺しゅうデータ作成ソフトの説明書は、同ソフトの文字(小さい文字用の書体を除く)について、1文字の大きさを日本語は15mm以上、アルファベットは10mm以上にし、必ず試し縫いをするよう勧めています。3つの入れ方をまとめると、次のとおりです。
| 入れ方 | 向くデザイン | 気をつけること |
|---|---|---|
| 昇華転写 | 写真・多色・全面 | 淡い色のポリエステル生地 |
| シルク印刷 | 1〜2色のロゴ | 版の費用がかかる |
| 刺繍 | 社名・ロゴの高級感 | 細かい文字は不向き |
印刷のクッションとぬいぐるみクッションの違い
配る数が多く、絵柄やロゴを広く見せたいなら印刷のクッション、キャラクターを立体にして記念らしさを出したいならぬいぐるみクッションが向いています。子どもに渡る品は、おもちゃの決まりも確かめましょう。
印刷のクッションは配る数が多いときに向く
印刷のクッションは、決まった形の布にロゴや絵柄を刷るので絵柄を広く見せやすく、同じものを多く作るノベルティに向いています。四角いクッションなら圧縮や折りたたみもしやすく、会場で手渡す数が多いときにも扱いやすい形です。
輪郭で切り抜くダイカットにすれば、平らな印刷でもキャラクターや商品の形を見せられます。作り方はダイカットクッションとは?ぬいぐるみとの違いと作り方・費用の目安で紹介しています。形・印刷・中綿の選び方は、オリジナルクッションの作り方でくわしく解説しています。
ぬいぐるみクッションは記念らしさが強い
キャラクターの形を型紙から立体に縫うぬいぐるみクッションは、横や後ろから見ても形がそろい、刺繍の表情で記念らしさを出せるのが強みです。周年記念や特別な来場記念のほか、受付や店頭に置いて看板の役目を持たせる使い方にも合います。
一方で、型紙と見本を一から作るので、印刷のクッションより準備に手間がかかる点は覚えておきましょう。ノベルティのぬいぐるみの選び方と配り方は、ノベルティ用ぬいぐるみの選び方で紹介しています。
子どもに渡るぬいぐるみ型は安全の確認が要る
子ども向けの決まりの扱いは形ではなく、乳幼児が遊ぶおもちゃとして作るか、クッションやインテリアとして作るかで変わる点に注意が必要です。経済産業省の2026年4月のQ&Aでは、クッションやインテリア用品として使うために作り、広告でもおもちゃと誤認させないものは、基本的に3歳未満向けおもちゃの子供PSCマークの対象外です。
ぬいぐるみ型のクッションも同じ考え方で、乳幼児が遊ぶものなら食品衛生法の指定おもちゃに当たり、厚生労働省(当時)のQ&Aでは、大人に配る場合でも不特定または多数に渡るなら対象とされています。小さな子どもも受け取る場面なら、対象年齢と安全の確かめ方を制作会社と決めておきましょう。
かさばるクッションの配り方と頼む流れ
クッションはかさばるので、会場で手渡すなら圧縮や折りたたみにし、送るなら荷物の大きさを先に確かめます。費用は数と名入れの方法で変わるので、配る日から逆算して見本を確かめる日数を取りましょう。
会場で手渡すなら圧縮や折りたたみにする
会場で手渡すクッションは、受け取った人が持ち帰れる大きさと形にします。北海道日本ハムファイターズは約45cm角のクッションを圧縮した状態で手渡すとし、ほかの球団や大会では折りたたみのクッションが選ばれていました。
送る場合は、荷物の大きさで送料の区分が変わります。ヤマト運輸の宅急便は、縦・横・高さの合計が200cm以内、重さ30kgまでです。保管の場所と、当日に会場へ運ぶ手間も含めて配り方を決めておきましょう。
費用は数と名入れの方法で変わる
費用は、クッションの大きさと形、名入れの方法、数、1個ずつの袋詰めの有無で変わります。シルク印刷の版や見本の費用は数に関係なくかかるので、まとめて作るほど1個あたりは下がる仕組みです。
数ごとの単価の考え方は、ぬいぐるみの作成費用の内訳と数量別の単価で紹介しています。
配る品の費用の扱いも確かめておきましょう。国税庁は、カレンダーや手ぬぐいなどを配る費用や、不特定多数への宣伝のための費用を広告宣伝費とし、創立記念の質疑応答では、取引先の社員に配る記念品の費用は交際費等に含まれるとしています。個別の扱いは税理士に確かめてください。
配る日から逆算して見本を確かめる
配る日が決まっているなら、デザインの用意・見積もり・見本の確認・量産・配送の日数を足し、そこから逆算して頼みます。前に紹介した例では、阪神タイガースと北海道日本ハムファイターズが配る日の約4か月前に、ベガルタ仙台が約1か月前に告知していました。品は告知より前に用意を始めているはずなので、配る日の数か月前には相談を始めましょう。
見本では、ロゴの色と位置、大きさ、手ざわり、圧縮や折りたたみのしやすさを確かめます。量産に入ってからでは直しにくいので、見本の確認に日数を取っておくと安心です。
クッションのノベルティで守る景品と表示の決まり
もれなく配るクッションには景品表示法の上限がかかることがあり、上限は見直しが検討されています。配る品は品質表示の対象外ですが、綿入りの座布団を売るなら表示が要り、無料で配る品も安全の責任はなくなりません。
もれなく配るなら景品の上限を確かめる
商品を買った人などにもれなく・先着で配るクッションは「総付景品」に当たり、消費者庁によると2026年11月時点で取引価額1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら10分の2までです。買い物を条件にせず来店者全員に配る場合も、原則として上限は200円とされています。
一方、社名を広告するための品で適当な限度のものや、事業者向けに配る品は、原則として規制がかかりません。ただ「適当な限度」の金額は示されていないので、迷ったら消費者庁や都道府県の窓口に相談しましょう。
この上限は、2026年7月の規制改革実施計画で引き上げを検討することになり、2027年に結論が出る予定です。配る時期に、消費者庁のページで金額を確かめてください。
配る品は品質表示の対象外だが売るなら要る
景品やノベルティとして配る品は家庭用品品質表示法の対象外だと、消費者庁は説明しています。ただし、後で売店などで売る場合は対象になる点に気をつけましょう。
座布団は、中に綿や羊毛などが詰まっていれば同法の「布団」に入るので、売るなら繊維の組成と、表示した者の名前・連絡先の表示が要ります。クッションは表示が要る品目に入っていませんが、配る品でも素材と手入れのタグを付けておくと親切です。
無料で配る品も安全の責任はなくならない
無料で配る品でも、作った会社や輸入した会社は、無料というだけで製造物責任法の責任を免れるわけではありません。消費者庁は、最初から無料で配る予定の製造物でも、無料というだけで対象から外れるとは解されないとしています。
自社の名前を製造業者として表示した場合も対象になりうるので、生地や縫い目の強さ、中身が出てこないかなど、安全の確かめ方を制作会社と決めておきましょう。
ノベルティのクッションをRONECTに頼む場合
株式会社RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーをはじめ、企業のノベルティを作る会社で、クッションも商品ページで1個から受けると案内しています。座布団や折りたたみのスタジアムクッション、ネックピローを作れるか、クッションの料金は、見積もりの相談で確かめてください。
クッションもぬいぐるみも1個から相談できる
RONECTのクッションの商品ページでは、クッションを1個からオーダーメイドで受けると案内し、イベントや企業・自治体のPRのノベルティとしての使い方も紹介しています。
RONECTでは、大きさや生地、刺繍、綿の量、付属品、包装まで、使い道と予算に合わせた提案が可能です。キャラクターのぬいぐるみが小さな座布団に座った品の商品ページもあり、キャラクターのぬいぐるみを使った記念品も相談できます。
ぬいぐるみの参考料金と期間の目安
RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円、20〜30cmが2,000〜3,000円、40cmが3,000〜4,000円です。約8cmで1個約1,000円の例もあり、サンプル代が別に20,000〜30,000円かかり、配送費が別にかかる場合や、為替で料金が変わる場合もあります。
料金の表はRONECTのぬいぐるみ制作のページにあり、500個からは1個あたりの価格が安くなります。1個のときの料金とクッションの料金は、仕様と数をうかがって見積もる形です。
期間はRONECTの場合、サンプルに約2週間、量産に約30〜40日、全体で約2〜3か月が目安で、クッションの商品ページでも同じ目安を案内しています。仕様や修正の回数、数量、輸送の状況によって前後するので、配る日が決まっているなら早めに相談してください。
AIの完成イメージで社内の企画を進めやすい
ご希望をうかがって、AIで完成イメージの画像を無料で作っています。サンプルの前に社内の企画会議や決裁で見せられるので、配る品の案をまとめやすくなります。画像はイメージのため、実物と形や色が違う場合がある点はご注意ください。
中国の提携工場と組み、サンプルから検品・輸入・国内への納品まで引き受けます。細かな直しは中国語に対応できる日本人の担当者が工場に直接伝える体制で、頼む流れはオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で紹介しています。
まとめ
ノベルティのクッションは、観戦なら折りたたみ、会員や来場の記念なら絵柄を見せる四角、移動の場面ならネックピローと、配る場面で選びましょう。写真や多色のロゴは昇華転写、単色を多く刷るならシルク印刷、高級感を出すなら刺繍が目安です。
まずは配る相手と方法を決め、景品の上限と配る日から逆算して相談するのが近道です。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。どの形にできるかも含めて、完成イメージの作成からお気軽にご相談ください。

