「オリジナルのぬいぐるみを作りたいけれど、いくらかかるのか見当がつかない」。社内で予算を出すにも、見積もりを頼む前にぬいぐるみの作成費用のおおよその目安を知っておきたい方は多いはずです。
先に結論をお伝えすると、費用は「1個の単価×数量+サンプル代+送料」で決まり、同じ大きさでも作る数で1個あたりの金額が桁で変わります。100個なら高さ8〜15cmで1個1,000〜1,800円ほどがRONECTの参考料金の目安です。
この記事では、依頼の仕方別の費用の目安、見積もりに含まれる7つの費目、数量とサイズで単価が変わる仕組み、費用を抑える7つの方法を順に紹介します。読み終えるころには、自社の数と予算に合う総額の見当がつき、見積もりで何を聞けばよいかが分かっているはずです。

ぬいぐるみの作成費用の目安|100個なら1個1,000〜1,800円、1個なら数千円〜数万円

ぬいぐるみの作成費用は、1個だけ作るか、数個から数十個か、100個以上かで桁が変わります。高さ15cm前後で比べると、1個なら作家で5,000円〜2万円台、100個なら1個1,000〜1,800円ほどが目安です。
| 依頼の仕方 | 作る数の目安 | 1個あたりの目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 作家・工房に1体 | 1個 | 5,000円〜2万円台 | 推し・ペット・記念の1体 |
| 印刷タイプの通販 | 1個〜数十個 | 1,400円ほど〜 | 急ぎで安く形にしたい |
| 小ロットの制作会社 | 1〜50個ほど | 10個で2万5,000円〜、50個で3,000円〜 | 試作・サークルの頒布 |
| OEMの制作会社 | 100個〜 | 1,000〜1,800円ほど | ノベルティ・販売グッズ・施設のキャラクター |
値段は2026年10月時点で公開されている料金の例です。作家は高さ15〜20cm、印刷タイプは高さ7〜9cmの税込価格、小ロットの制作会社は約15cmと高さ20cmの税抜の参考価格、100個以上はRONECTの高さ8〜15cmの参考料金で、大きさや仕様、送料で変わります。
1個だけ作る値段の決まり方はオリジナルぬいぐるみを1個から作る記事、依頼先の選び方はぬいぐるみのオーダーメイドの記事で詳しく説明しています。この記事では、同じものを数そろえる会社や施設の担当者向けに、見積もりの中身と総額の出し方を見ていきましょう。
なお、アニメや漫画のキャラクターなど他人の絵をもとにしたぬいぐるみは、権利者の許可がなければ作家も制作会社も受けません。費用を考える前に、自分で権利を持つ絵かどうかを確かめておいてください。
ぬいぐるみの作成費用の内訳|本体の単価のほかにかかる7つの費目

見積もりの総額は、本体の単価×数量に、型代、サンプル代、送料、輸入時の消費税、検品や検針、個包装やタグなどのオプションの費用を足したものです。会社によって単価に含める範囲が違うので、7つの費目がどこに入っているかを見比べると総額の差が分かります。
| 費目 | 内容 | 目安の例 |
|---|---|---|
| 本体の単価 | 生地・縫製・綿・顔のパーツ | 100個で1個1,000〜1,800円ほど |
| 型代 | 絵から型紙を起こす費用 | 1デザイン3万円ほどの公開例 |
| サンプル代 | 量産前の試作1体 | 2万〜3万円 |
| 送料 | 工場から国内の指定先まで | 数量と箱の大きさで変わる |
| 輸入時の消費税 | 関税は無税 | 商品代などの10% |
| 検品・検針 | 不良と針の残りの検査 | 単価に含む会社が多い |
| 個包装・タグ・デザイン料 | OPP袋・布タグ・台紙・絵の起こし | 仕様ごとに別料金 |
表の目安は2026年10月時点の公開例で、本体の単価とサンプル代はRONECTの参考料金、型代はある制作会社の公開値です。税込みか税抜きかは会社で違うので、見積もりでは総額と税の扱いを合わせて確かめてください。
本体の単価|大きさ・部品の数・数量で決まる
本体の単価は、生地と綿の量を決める大きさ、型紙の部品と色の数、顔を刺繍にするかプラスチックの目にするか、そして数量で決まります。RONECTの参考料金は100個注文時で高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円で、約8cmなら約1,000円の制作例もあるほどです。
同じ大きさでも、耳やしっぽ、服や小物のような部品が増えるほど縫う手間が増えて単価は上がります。グラデーションのようなあいまいな色は布で再現しにくく、色数を絞るほうが作りやすく安くなりやすいです。
生地の違いによる単価の差は、公開されている料金表では同じ大きさと数量で数十円ほどです。こだわりがなければ標準の生地を選び、生地の種類はぬいぐるみ生地の記事、顔の作り方はぬいぐるみの刺繍の記事を参考にしてください。
型代とサンプル代|1個でも1,000個でもほぼ同じ固定費
型代は絵から型紙を起こす費用、サンプル代は量産の前に実物を1体作る費用で、どちらも作る数に関係なくかかります。1デザインにつき型代3万円、サンプル代1万2,000〜1万5,000円と公開している制作会社があり、RONECTではサンプル代が2万〜3万円です。
100個作れば1個あたり200〜300円の負担ですが、10個なら2,000〜3,000円が1個に乗ります。これが「1個だけ頼むと高い」理由で、小ロットでも思ったほど安くならない仕組みの正体です。
サンプルの修正は2〜3回が目安で、無料は1回までという会社や、量産を注文すればサンプル代が無料になる会社もあります。修正の回数と2回目からの費用は、注文前に見積もりで確かめておきましょう。
送料・輸入時の消費税・検品|海外の工場で作るときに加わる費用
海外の工場で作る場合、工場から国内の指定先までの送料と、輸入のときの消費税がかかります。ぬいぐるみの関税は無税ですが、消費税と地方消費税を合わせて商品代などの10%が通関のときに必要です。
送料は数量と箱の大きさで変わり、急ぎで航空便にすると船便より高くなります。RONECTでは納期の都合で配送費が別にかかる場合があるので、見積もりの総額に送料が入っているかを見てください。
検品は不良品の確認、検針は折れた針が残っていないかを機械で調べる検査で、単価に含める会社が多いものの、第三者の検品を頼むと別料金です。輸入の手続きを自分で行う場合の流れは、ぬいぐるみを輸入する記事で説明しています。
- 本体の単価に何が含まれるか
- 型代とサンプル代は別か、量産後に戻るか
- 送料は船便か航空便か
- 輸入時の消費税は総額に入っているか
- 検品と検針は単価に含むか
- 個包装・タグ・台紙は別料金か
- 絵の起こしや修正に費用がかかるか
個包装のOPP袋、布タグや紙の台紙、絵を正面だけから横と後ろまで起こすデザイン料は、仕様ごとに別料金になるのが一般的です。販売用なら台紙や布タグの有無で、配布用なら袋の有無で見積もりが変わります。
総額の出し方|100個の計算例
総額は「1個の単価×数量+サンプル代+送料」で出せます。高さ8〜15cmを100個作る場合、1,000〜1,800円×100個で10万〜18万円、サンプル代2万〜3万円を足すと12万〜21万円ほどで、これに送料が加わる計算です。
- 本体 1,000〜1,800円×100個=10万〜18万円
- サンプル代 2万〜3万円
- 小計 12万〜21万円
- 送料と税は見積もりで確かめる
高さ20〜30cmなら単価2,000〜3,000円なので、100個で20万〜30万円にサンプル代を足して22万〜33万円ほどが目安です。稟議に出すときは、この総額に税と送料の扱いを添えると差し戻しが減ります。
見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み、単価ではなく総額で比べるのが基本です。総額の中身、金額が確定する時期、納期を何から数えるかの3点の聞き方は、ぬいぐるみ制作の依頼先の記事にまとめています。
数量とサイズで単価はこう変わる|公開されている料金の例

単価をいちばん大きく動かすのは数量で、次が大きさです。ある制作会社の公開料金では、高さ15cmのぬいぐるみが100個で1個1,360円、1,000個で740円と、数が10倍になると1個あたりはほぼ半分になります。
作る数が増えるほど1個あたりは下がる
| 作る数 | 高さ15cm | 高さ20cm | 高さ30cm |
|---|---|---|---|
| 100個 | 1,360円 | 1,590円 | 2,030円 |
| 300個 | 1,100円 | 1,320円 | 1,630円 |
| 500個 | 960円 | 1,120円 | 1,380円 |
| 1,000個 | 740円 | 860円 | 1,080円 |
表はある制作会社が2026年10月時点で公開している税抜の1個単価の目安で、ナイレックス生地の見本のキャラクターの場合です。キャラクターの形や仕様で変わり、型代やサンプル代は別なので、総額は前の章の式で出してください。
RONECTでも最低ロットは100個で、500個からは価格が安くなります。50個以下の少ない数で頼むと、ほかの制作会社の参考価格では約15cmを10個で1個2万5,000円〜、高さ20cmを50個で1個3,000円〜と、100個のときの数倍になるのが実情です。
数が100個に届かないときは、部署や店舗で合同で注文する、来年分まで見込んでまとめるなど、1回の注文数を増やせないかを先に考えると総額の割に1個が安くなります。何個から頼めるかの考え方は、ぬいぐるみOEMの記事をご覧ください。
大きさが2倍でも単価は2倍とは限らない|RONECTのサイズ別の参考料金
大きいほど生地と綿が増え単価は上がりますが、高さが2倍になっても単価が2倍になるとは限りません。型紙の部品の数や刺繍の量のほうが効くことも多く、小さくすれば安くなるとも言い切れないからです。
| 高さの目安 | 100個注文時の参考料金 |
|---|---|
| 8〜15cm | 1,500〜1,800円 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 |
| 40cm | 3,000〜4,000円 |
| 80cm | 15,000円〜 |
表は2026年10月時点のRONECTのぬいぐるみ制作のページの参考料金で、100個注文時の1個の金額です。サイズ・仕様・数量・複雑さで変わり、サンプル代と配送費は別で、約8cmで約1,000円の制作例もあります。
8〜15cmと40cmでは単価が2倍ほどですが、80cmになると生地も綿も縫う時間も大きく増えて1万5,000円からです。大きい品を少なく作るより、小さい品を多く作るほうが総額を抑えやすいので、用途に合う最小の大きさから検討しましょう。
ぬいぐるみの作成費用を安くする7つの方法|担当者が見積もり前にできること

値引きの交渉より効くのは、見積もりの条件を変えることです。型代やサンプル代のような固定費を数で割る、仕様を標準にそろえる、納期に余裕を持つの3つの考え方から、7つの方法を紹介します。
- 数をまとめて1回で注文する
- 部品と色の数を減らす
- 標準の生地と顔の作りにする
- 正面・横・後ろの絵を自分で用意する
- サンプルの修正を1回で決める
- 個包装やタグは必要な分だけ
- 3か月前に相談し特急と航空便を避ける
数をまとめて固定費を薄める
型代とサンプル代は作る数で割られるので、数を増やすほど1個あたりの負担は小さくなります。前の章の公開例のように、100個から1,000個に増やすと本体の単価もほぼ半分になるため、年間で使う数を見込んで1回にまとめるのが効果的です。
部署や店舗、系列の施設で合同で注文する、イベント用と販売用を同じ仕様にする、といった工夫で数を作れます。ただし売れ残りや保管の負担も増えるので、次の章で触れる数量の決め方と合わせて考えてください。
仕様を標準にそろえる
部品と色の数を減らし、生地は標準のもの、顔は刺繍かプラスチックの目のどちらか一般的なほうにそろえると、型紙と縫製の手間が減ります。服や小物は別の部品になるので、本当に要るものだけ残しましょう。
正面・横・後ろの3方向の絵を自分で用意すると、デザインを起こす費用と修正の回数が減ります。手描きでもよいので、色の指定と大きさの希望を添えて渡してください。
個包装の袋や布タグ、台紙は、配る場面と売る場面で必要なものが違います。配布用なら袋だけ、販売用でも台紙を簡素にするなど、仕様を落とせる部分を見積もりの段階で相談するのが近道です。
納期に余裕を持ち、サンプルは1回で決める
使う日の3か月前には相談を始めると、特急の料金や航空便の送料を避けられます。1〜2月の春節と10月の国慶節の前後は中国の工場が休みや混雑で遅れやすいので、春に配るなら年内に相談しておくと安心です。
サンプルの修正は回数が増えるほど費用と日数がかさみます。確かめる点を顔・大きさ・色・座るか立つかに絞り、修正の指示は「目を2mm上に」のように数字で伝えるのがコツです。そうすると1〜2回で決めやすくなります。
相談から納品までの流れと期間の目安は、オリジナルぬいぐるみ制作の記事で紹介しています。安さだけで会社を選ぶと検品や安全基準の確認が抜けることがあるので、比べ方はグッズ制作会社の記事も参考にしてください。
費用以外に見込んでおくこと|在庫・保管・安全基準

作成費用のほかに、売れ残りや在庫の保管、社内や店舗への配送、子どもに渡るときの安全基準の確認が、担当者の負担として残ります。数量を決める前に、この3つを予算と一緒に見込んでおきましょう。
売れ残りを防ぐ数量の決め方
数を増やすほど単価は下がりますが、使い切れなければ保管の負担と廃棄の損になります。配布用なら来場者数や配る期間、販売用なら売り場の実績から1年で使い切れる数を出し、そこから最小ロットとの差を見るのが基本です。
初めての品は100個前後から始めて反応を見て、同じ仕様で追加生産する方法もあります。追加生産の日数や、同じ型紙を使えるかは、最初の見積もりで聞いておいてください。
届いたあとの保管と配送
ぬいぐるみはかさばるので、100個でも置き場所が要ります。湿気とほこりを避けて保管し、複数の拠点に配るなら工場からの分納ができるかを見積もりの段階で確かめましょう。
社内や店舗へ送り直す送料も費用のうちです。箱の大きさで送料が決まるので、梱包のコツはぬいぐるみの発送方法の記事で確かめてください。大量に作ったあとの保管の工夫は、大量生産の記事でも紹介しています。
子どもに渡るなら安全基準と権利の確認も費用のうち
6歳未満の子どもが遊ぶぬいぐるみは食品衛生法の「指定おもちゃ」にあたり、無料で配る場合も材料の基準と輸入の届出の対象です。3歳未満向けなら、2025年12月25日から消費生活用製品安全法の届出と子供PSCマークの表示も要ります。
STマークのような任意の検査を受けるなら、検査の手数料と日数も見込みます。対象年齢ごとの決まりはSTマークの記事、来店者に配るときの景品の上限はノベルティ用ぬいぐるみの記事で確かめてください。
絵を外部のデザイナーや公募で集めた場合は、立体にして配る・売るところまで許可を受けているかを契約で確かめます。権利の考え方はぬいぐるみの著作権の記事にまとめました。
100個からのぬいぐるみ作成ならRONECTに相談
同じぬいぐるみを100個以上そろえるなら、RONECTが中国の提携工場での量産を、サンプルから検品、輸入、国内の指定先への納品まで一括で承っています。中国語に対応できる日本人の担当者が工場と直接やり取りするので、間に会社を挟まないぶん費用を抑えやすいのが特徴です。
相談とAIの完成イメージは無料、見積もりは数と仕様から
相談の段階で、絵や写真からAIで完成イメージの画像を無料で作れます。サンプルを作る前に仕上がりの雰囲気を確かめられるので、社内の説明や稟議の資料にも使えるでしょう。画像は完成イメージのため、実際の製品とは形や色味が異なる場合があります。
見積もりは大きさ・数量・仕様・希望の納期から出します。サイズ・生地・刺繍・綿の量・付属品・パッケージも、デザインと予算に合わせて提案できるので、数が100個に届かないときも、まず数と使い道を伝えてご相談ください。
期間はサンプル約2週間・量産約30〜40日、全体で約2〜3か月
期間の目安はサンプル約2週間、量産約30〜40日で、全体では約2〜3か月です。仕様や修正の回数、数量、輸送の状況で前後するので、使う日が決まっているなら早めにお伝えください。
参考料金の表と制作の流れはぬいぐるみ制作のページに、100個からの頼み方はぬいぐるみOEMの記事にまとめています。
まとめ

ぬいぐるみの作成費用は、本体の単価×数量に型代やサンプル代、送料、輸入時の消費税、検品、個包装やデザイン料を足した総額で考えます。100個なら高さ8〜15cmで1個1,000〜1,800円ほど、サンプル代を足して12万〜21万円ほどが目安です。
単価をいちばん動かすのは数量で、固定費を数で割る、仕様を標準にそろえる、納期に余裕を持つの3つで見積もりは下がります。まず大きさ・数・使う日・予算の4つをそろえて、2〜3社に同じ条件で見積もりを頼むところから始めましょう。
売れ残りや保管、子どもに渡るときの安全基準も、予算と一緒に見込んでおくと安心です。
株式会社RONECTでは、ぬいぐるみの小ロットOEMを100個から承っています。費用の見当をつけたい段階でも、数と使い道を添えてお気軽にご相談ください。

