大切なぬいぐるみをしまっておきたいけれど、「ほこりやカビ、型くずれが心配」と迷う方は多いですよね。ぬいぐるみは布と中綿でできていて湿気やほこりを吸いやすいので、しまい方しだいで傷み方が変わります。
ぬいぐるみの保管方法の基本は、汚れを落として中まで乾かし、湿気と日光を避けて、つぶさずにしまうことです。飾るときも、しまうときも、この順番を押さえておけば失敗しにくくなります。
この記事では、7つの保管方法と入れ物の選び方、カビやダニ、ほこりを防ぐ注意点、洗い方と洗えないときのお手入れまでまとめました。しまう前に読んでおけば、次に出したときも、きれいな姿で迎えられます。
ぬいぐるみを綺麗に保管する方法

ぬいぐるみを長くきれいに保管する基本は、次の4つの手順です。しまう前に汚れを落とし、中まで乾かしておくと、カビやにおいを防げます。
- ほこりと汚れを落とし、中まで乾かす
- 1体ずつ不織布の袋や布で包む
- 湿気と日光を避けた場所に、つぶさずに置く
- 数か月に1回は出して、状態を確かめる
入れ物や置き方には、次の7つの方法があります。飾りながらしまうか、箱や袋にしまい込むかで選びましょう。
ぬいぐるみの保管方法(1)ケースやかごに収納
ぬいぐるみの美しさを保つためには、ぬいぐるみを保管するために作られた専用ケースに入れるのが、もっとも手軽で効果的です。
このような専用ケースは一部が透明になっているため、ぬいぐるみを外部の汚れやほこりから守りつつ、中のぬいぐるみを見ることができます。
また、収納にかごを利用するのも良い方法です。保管には通気性のあるものを選ぶことが大切です。ぬいぐるみに風を通し、湿気がこもらないようにすることで、カビの発生を抑える効果があります。特に、編みかごのような素材はその目的に適しています。
ぬいぐるみの保管方法(2)棚・ワゴンの中に収納
愛らしいぬいぐるみたちをただしまうだけでなく、部屋の中で見せながら整理整頓したい時は、棚や運ぶことができる小さなワゴンを使う方法があります。
棚にぬいぐるみを並べて置くと、それぞれのぬいぐるみが隣り合うものと肩を並べて立っているような形になります。そうすれば、ぬいぐるみが倒れたり、押し潰されたりすることなく、本来の形を保つことができますし、それぞれが支え合っているため、ひとつひとつがしっかりと立っていられます。
さらに、ワゴンにぬいぐるみを入れておけば、そのワゴンごと移動させることができるため、部屋を掃除する時にも非常に便利です。ぬいぐるみがほこりをかぶらないようにし、清潔に保つためにも、定期的に位置を変えてあげることができますし、掃除の際にもぬいぐるみを一つずつ動かす手間が省けるのです。
ぬいぐるみの保管方法(3)ハンモックに下げて収納
ぬいぐるみを保管する時には、それらを守りつつ魅力的に見せる工夫が大切です。一つの面白い方法は、ぬいぐるみ用のぶら下がるネット「ハンモック」を使うことです。
まず、ハンモックを部屋の天井や壁面に固定します。そして、ぬいぐるみをその中に入れると、ハンモックがそれぞれのぬいぐるみをやさしく支え、空中に浮かんでいるかのように保管することができます。
ハンモックはぬいぐるみを直接積み重ねることなく保管できるため、ぬいぐるみが押しつぶされる心配がなく、その形を保つことができます。
さらに、ハンモックは空間を効率的に使うことができるため、限られたスペースに多くのぬいぐるみを保管したい時に特に便利です。また、ぬいぐるみが空中に吊るされているため、部屋の中を歩く人々の目に留まりやすくなり、ぬいぐるみがただの収納品ではなく、部屋の装飾品としての役割も果たすようになります。
ぬいぐるみの保管方法(4)ウォールポケット・吊り下げ収納
もし部屋のスペースに余裕がなくても、壁を利用することでぬいぐるみを綺麗に飾りつつ保管することができます。
「ウォールポケット」と呼ばれる壁に取り付ける小さな袋や、ぶら下がるように設計された収納用品を使うと、ぬいぐるみを壁面に並べて展示することができます。
小さなぬいぐるみは吊り下げ収納に特に向いており、見た目も美しく整理できますし、使いたい時にすぐに取り出すことが可能です。
ウォールポケットは、たくさんの小さなポケットがあり、それぞれのぬいぐるみを個別に収めることができるため、ぬいぐるみが混ざり合うことなく、各々が独立したスペースを持つことができます。
また、ぬいぐるみを取り出す際にも、他のぬいぐるみを動かさずに済むため、非常に便利です。吊り下げ収納なら、限られたスペースを最大限に活用しつつ、ぬいぐるみを整然と飾ることができ、部屋に楽しい雰囲気を加えることができます。
ぬいぐるみの保管方法(5)つっぱり棒に乗せて収納
お部屋に余分なスペースがない時でも、工夫一つで整理整頓をすることができます。
たとえば、床から天井まで伸びる「つっぱり棒」を使って、それを部屋の隅や押入れの中に固定します。つっぱり棒は、両端がばねによって伸縮し、挟む力で固定することができるため、設置が簡単ですし、特別な道具やネジを使う必要もありません。
つっぱり棒にぬいぐるみをかければ、壁に沿ってぬいぐるみが綺麗に並びます。このようにしてぬいぐるみを一列にすることで、それぞれのぬいぐるみをきちんと見ることができ、選びたいぬいぐるみをすぐに見つけることが可能になります。
また、つっぱり棒による方法は空間を上手く使うことができるため、部屋を広く見せる効果もありますし、ぬいぐるみを床に置かないので掃除もしやすくなります。特に小さなお部屋や、物が多くてごちゃごちゃしがちな部屋において、こうした収納方法は役立ちます。
簡単に取り付けられて、必要なくなったら取り外しもしやすいので、一時的な収納場所としても最適です。つっぱり棒を使った方法でぬいぐるみを整理することは、実用性と見た目の良さを兼ね備えています。
ぬいぐるみの保管方法(6)圧縮袋に入れて収納
大きなぬいぐるみや大量のぬいぐるみを長期にわたって保管する際、部屋の中のスペースを有効活用したいですよね。そのような時に役立つのが、空気を抜いて物を小さく圧縮できる「圧縮袋」です。
圧縮袋にぬいぐるみを入れ、専用のポンプや掃除機を使って中の空気を外に出すと、ぬいぐるみの体積がぐっと小さくなり、元々のサイズよりもずっと少ないスペースで保管できるようになります。
これは特に限られた収納スペースを有効に使いたい時や、季節外れのぬいぐるみをしまっておく場合などに便利です。
しかし、注意が必要なのは、すべてのぬいぐるみがこの圧縮袋に適しているわけではないという点です。特に、柔らかい素材やデリケートな装飾が施されたぬいぐるみは、圧縮によって形が崩れたり、細かい部分が壊れたりする恐れがあります。
長いあいだ圧縮したままにすると、中綿がつぶれたまま戻りにくくなることがあります。圧縮袋は引っ越しや一時的な片付けなど短い期間に使い、出したあとは手で軽くたたいて形を整え、空気を含ませましょう。
そのため、圧縮袋を使う前には、ぬいぐるみの素材や構造をしっかりと確認し、もし不安な点があれば、圧縮せずに通常の方法で保管するか、またはメーカーに適切な保管方法を問い合わせることをおすすめします。
正しく使用すれば、圧縮袋は非常に有効な保管手段となり得ますが、大切なぬいぐるみの破損や変形を防ぐために、使用に際しては素材等をよくご確認ください。大きいぬいぐるみを圧縮して送るときのコツは、ぬいぐるみの梱包と発送方法で紹介しています。
ぬいぐるみの保管方法(7)不織布の袋に入れて収納
箱や引き出しにしまうときは、ぬいぐるみを1体ずつ不織布の袋で包むと、ほこりや色移りを防げます。不織布は空気を通すので、袋の中に湿気がこもりにくい素材です。
ビニール袋やジッパー付きの袋は空気を通さないため、長く入れたままにすると中に湿気が残り、カビやにおいの原因になることがあります。持ち運ぶときや短いあいだだけ使い、長く保管するときは不織布か綿の布袋に入れ替えましょう。
箱に入れるときは、詰め込まずにすき間を残し、乾燥剤を入れる場合はぬいぐるみに直接触れない端に置きます。
ぬいぐるみ収納グッズの選び方

収納グッズは、ぬいぐるみへの負担、材質、数、大きさと置く場所の4つの点から選ぶのがおすすめです。
ぬいぐるみに負担のない収納方法を選ぶ
ぬいぐるみは特に繊細な素材を使用して作られていることが多く、時間の経過とともにその形が変わりやすいため、保管方法には特に注意を払う必要があります。
柔らかくて弾力のある素材で作られた箱は、ぬいぐるみを優しく包み込み、ぬいぐるみにかかる圧力を減らすことができます。そのため、ぬいぐるみが形を保ったまま長期間保管することが可能です。
また、ハンモックのような吊り下げ式の収納ネットもぬいぐるみの形を崩さず保管できます。ネットは天井から吊るして使い、ぬいぐるみを横たえることができるので、重力による形の歪みや圧力がぬいぐるみにかかるのを防ぎます。空中に浮いているように保管することで、ぬいぐるみ同士が押し合ったりせず、それぞれが独立して空間に存在できるので、形や質感が保たれるのです。
ぬいぐるみの材質で収納グッズを選ぶ
ぬいぐるみを収納する時には、そのぬいぐるみがどんな素材でできているかを考えることが非常に大切です。素材にはさまざまな種類があり、それぞれに最適な保管方法があります。
たとえば、長い毛を持つぬいぐるみは空気が流れやすい場所で保管する必要があります。このようなぬいぐるみは、通気性のある棚や網の目の粗い袋などに入れることで、湿気がたまるのを防ぎ、カビやにおいがつくのを避けることができます。毛が絡まないようにするためにも、空気がしっかりと流れることは重要です。
一方で、ビーズやプラスチックのような硬い素材で作られたぬいぐるみは、形を維持するために固い箱などの収納が適しています。これらの素材は押し潰されると元の形に戻りにくいため、ぬいぐるみをしっかりと守れる固い箱を選ぶことで、変形や破損を防ぎます。
また、硬い素材は他の物による圧力に弱いので、ぬいぐるみが他の物の下にならないように注意することも大切です。
収納するぬいぐるみの数で選ぶ
ぬいぐるみを整理する際には、持っているぬいぐるみの全体の数を考慮して、どのような収納用品を使うかを決めることが肝心です。
もし手持ちのぬいぐるみが数個だけであれば、それぞれに合った小さめの箱やそれぞれのぬいぐるみを入れることができるポケットを備えた収納グッズが良いでしょう。各ぬいぐるみが個別の場所に収まり、取り出しやすく、見た目もすっきりします。
一方で、もし多数のぬいぐるみを持っていて、すべてを一箇所に整理したい場合には、大きな収納ケースが適しています。大きな収納ケース一つに多くのぬいぐるみをまとめてしまうことができるため、部屋が整理されて見えるだけでなく、ぬいぐるみが散乱してしまうのを防ぐことができます。
数が多くて置き場所が足りないときは、飾る数を決めて、残りは箱にしまうのもひとつの方法です。季節ごとに入れ替えれば、出しっぱなしによる日焼けやほこりも防ぎやすくなります。
ぬいぐるみのサイズと部屋や事務所のスペースで選ぶ
ぬいぐるみを整理しようとする時、その大きさや形、そしてそれを置く場所の大きさを考慮することが大切です。
もし大きなぬいぐるみを持っているなら、それに合わせて大きめの収納箱を選びましょう。大きな箱は床に置くことができ、ぬいぐるみの形を崩さずに収めることができます。大きなぬいぐるみはその大きさのために棚の上などには置けないことが多く、また、他の物と一緒に収納すると形が崩れる恐れがあるため、専用の広いスペースを確保することが重要です。
一方、小さなぬいぐるみは、棚の上や机の上などに置くことができる小さな収納場所で十分です。小さいために場所を取らず、小さなスペースにぴったり収まります。小さな収納場所を使えば、小さなぬいぐるみを見せるように飾ることもできますし、部屋をすっきり見せることもできます。
そして、もし保管するスペースが限られている場合は、壁に取り付ける収納用品が役立ちます。壁に取り付ける棚やフックなどは、床や机の上のスペースを取らないため、場所を有効に使うことができます。また、ぬいぐるみを壁に掛けることで、部屋の装飾としての効果もあり、スペースを節約しながらぬいぐるみを楽しむことができます。
ぬいぐるみを保管する際の注意点

保管中のぬいぐるみを傷める原因は、おもに湿気、日光、カビ、ダニの4つです。
湿気対策をする
ぬいぐるみは、その柔らかさと温もりで私たちを癒してくれますが、その素材は湿気を引き寄せやすい性質を持っています。湿気が多いと、ぬいぐるみの中や表面にカビが生えたり、ダニが増えたりする原因になります。
これらはぬいぐるみの見た目だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な管理が必要です。
湿気を減らすためには、いくつかの方法があります。
一つ目は、除湿剤を使用することです。ぬいぐるみが入っている箱や棚、引き出しの中に除湿剤を置くことで、空気を乾燥させることができます。除湿剤は、湿気の多い季節だけでなく、一年中使用することで、ぬいぐるみをカビやダニから守ることができます。
二つ目は、部屋の窓を定期的に開けて空気の流れを良くすることです。新鮮な空気が部屋に入ることで、湿った空気が外に出て、ぬいぐるみを含む部屋全体の湿度を下げることができます。特に晴れた日には、ぬいぐるみを窓辺の日陰に少しの時間置いて、自然の風に当てることで、乾燥させることもできます。
直射日光の当たらない場所で保管する
ぬいぐるみにとって日光は、色あせや変色の大きな原因となります。太陽の光はとても強く、その光に含まれる紫外線は、ぬいぐるみの色をあせさせたり、時には異なる色に変えてしまったりすることがあります。
特に、色のついた糸や布で作られたぬいぐるみは、光に長時間さらされると明るい色が徐々に暗くなったり、本来の色とは異なる色に変わることがあります。これは、ぬいぐるみに使われる染料が日光によって分解されやすい性質を持っているためです。
このような変色を防ぐために、ぬいぐるみは直接日光が当たらない場所に置くことが推奨されています。たとえば、室内の窓から離れた場所や、カーテンで覆われた部屋の中など、日陰のある場所が適しています。また、ぬいぐるみを収納する時は、箱の中やクローゼット内など、日の光が直接届かないような場所を選ぶと良いでしょう。
通気性の良い場所に保管してカビを防ぐ
ぬいぐるみを保管する際、カビの発生は大きな問題となります。カビは湿った環境で繁殖しやすい微生物で、ぬいぐるみに生えると見た目を損ねるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。カビが生えたぬいぐるみは汚く見え、時には不快なにおいを放つこともあります。
ぬいぐるみをカビから守るためには、まず保管場所の選定が重要です。ぬいぐるみを風通しの良い場所に置くことが大切で、空気が流れることによって湿気が溜まりにくくなります。たとえば、密閉された箱や棚の奥よりも、開放的な棚の上や通気性の良い布で覆われた場所が適しています。
さらに、定期的にぬいぐるみを屋外に持ち出し、自然の風にさらすこともカビ予防に役立ちます。晴れた日には、ぬいぐるみを外の風に当てて十分に乾燥させることで、カビの胞子が繁殖することを防げます。このとき、直射日光は色あせの原因になるので、日陰での風通しを心がけましょう。
ダニが増えないようにする
布と中綿でできたぬいぐるみには、ほこりや人のあか、ふけがたまりやすく、ダニのすみかになりがちです。世田谷区の案内では、室内のヒョウヒダニは温度20〜30℃、湿度60〜80%を好むとしています。
同じ案内では、部屋の湿度を50%ほどに保つこと、ぬいぐるみは丸洗いできるものにすることをすすめています。ダニの死がいやふんは、水で洗うと落とせるからです。
洗えるぬいぐるみは、しまう前に洗って中まで乾かしましょう。洗えないぬいぐるみは、ブラシや掃除機でほこりを取ってからしまいます。洗い方は、この記事の「ぬいぐるみの洗い方とお手入れ」の章を見てください。
ぬいぐるみを長期保管する際におすすめの収納場所

長く保管するなら、温度の変化が小さく、日光が当たらず、湿気がこもらない場所を選びましょう。
押し入れやクローゼット
部屋の中央部に比べて、押し入れやクローゼットの内部は、比較的環境が安定しています。外の気温の影響を受けにくいので、温度が急激に上下することが少ないからです。
また、窓がないため、太陽の光が直接中の物に当たることがなく、ぬいぐるみが太陽による色あせや素材の劣化から守られます。そのため、押し入れやクローゼットは長期保管に適しています。
しかし、これらの場所は湿気が溜まりやすいという欠点も持っています。湿気が多いとカビやダニが発生しやすくなり、ぬいぐるみに悪影響を与えかねません。そのため、湿気を取り除くための除湿剤を置くことが推奨されます。除湿剤は周りの湿気を吸収してくれるので、押し入れやクローゼット内の空気が乾燥し、ぬいぐるみを清潔な状態で保つのに役立ちます。
押し入れの下の段や奥は湿気がたまりやすいので、ぬいぐるみは上の段に置くか、すのこを敷いて床から離しましょう。
また、押し入れやクローゼットにはぬいぐるみを自由な形で置くことができるスペースがあるため、押しつぶされることなく自然な状態で保管できます。
トランクルーム
もしお家やアパートの中にぬいぐるみを置くスペースが十分にない時、または大勢のぬいぐるみを一箇所にまとめて保管したい時には、外部の収納スペースを借りるという選択肢があります。
こうした外部の収納スペースは「トランクルーム」と呼ばれ、自宅に置ききれない物を預けておける場所です。ただし、空調や防犯の設備は施設によって違うので、借りる前に確かめておくと安心です。
しかし、ただ単にセキュリティがしっかりしているだけでなく、ぬいぐるみを最良の状態で保つためには、トランクルームの内部環境も考慮する必要があります。
湿度や温度が適切に管理されているトランクルームを選ぶことは、ぬいぐるみがカビや色あせを起こすのを防ぐためには非常に重要です。湿度が高すぎるとぬいぐるみにカビが生えやすくなりますし、温度が高すぎる場所では、素材が傷んだり、接着部分が溶けたりすることがあります。
選ぶときは、空調で温度と湿度を管理している屋内型かどうかを確かめましょう。屋外に置くコンテナ型は外の気温の影響を受けやすいので、ぬいぐるみを長く預けるなら屋内型が安心です。棚があり、床に直接置かずに済むかも見ておきましょう。
風通しのよい場所
特に、湿気はぬいぐるみの天敵です。湿った環境はカビの成長を助け、ぬいぐるみを台無しにすることがあります。そのため、ぬいぐるみは空気の流れが良い場所に置くようにしましょう。空気の流れが良いと、湿気がこもることがなく、結果的にカビのリスクを低減することができます。
家の中でぬいぐるみを保管する場合、換気のできる窓や通気口の近くが理想的です。また、部屋の上部や内部など、湿気が溜まりにくいエリアを選ぶことも良いでしょう。これらの場所では、湿気が外に逃げやすく、ぬいぐるみが乾燥した状態を保ちやすいからです。
ぬいぐるみをほこりから守っておしゃれに飾るには?

ぬいぐるみは、置き場所や並べ方で見た目の印象が大きく変わります。出しておくぶんほこりもかぶりやすいので、飾り方とほこりよけを合わせて考えましょう。
飾り棚に並べる
ぬいぐるみを上手に飾ることで、部屋に温もりと色彩を加えることができます。ぬいぐるみはただの玩具ではなく、部屋の装飾としても大きな役割を果たします。飾り棚にぬいぐるみを並べるというのは、そのための簡単で効果的な方法の一つです。
棚には、さまざまな色や大きさのぬいぐるみを置いて、自分だけの展示スペースを作ることができます。色鮮やかなぬいぐるみを並べれば、部屋全体が明るく楽しい雰囲気になりますし、大きさが異なるぬいぐるみをバランスよく配置することで、見る人の目を楽しませることができます。
また、ぬいぐるみを飾る際には、それぞれに十分なスペースを与えることが大切です。ぬいぐるみが密集しすぎると、個々のぬいぐるみの魅力が失われてしまう可能性があります。
適切な間隔を空けて飾ることにより、ぬいぐるみそれぞれの特徴を際立たせることができ、それぞれが持つ物語性や魅力を最大限に引き出すことができます。ぬいぐるみの展示を通じて、部屋に自分の趣味や個性を表現することもできるのです。
ケースや袋に入れてほこりを防ぐ
飾りながらほこりを防ぐなら、扉の付いた棚や透明のケースに入れる方法があります。中が見えるので、しまい込まずに眺められるのも良いところです。
小さなぬいぐるみやマスコットは、透明の袋に入れて飾る方法もあります。袋の中は湿気がこもりやすいので、ときどき袋から出して風に当て、袋の内側に水滴が付いていないかを確かめましょう。
ケースや袋に入れずに飾るときは、やわらかいブラシでほこりを払いましょう。ほこりは、たまる前にこまめに払うほうが落としやすくなります。
ぬいぐるみの洗い方とお手入れ

しまう前に汚れを落としておくと、カビやにおい、ダニを防ぎやすくなります。洗えるかどうかを確かめてから、手洗いか洗濯機でやさしく洗い、中まで乾かしましょう。
洗えるかどうかを洗濯表示で確かめる
まず、ぬいぐるみのタグにある洗濯表示を見ます。おけの形の記号は手洗いか洗濯機で洗えること、おけの中に手が描かれた記号は手洗いで洗えることを表し、おけに×が付いていれば家では洗えません。
おけの中の数字は洗う水の温度の上限で、おけの下の線は、線が多いほど弱く洗うという意味です。
たとえば、手洗いを推奨するタグがついているぬいぐるみの場合、洗濯機で洗うと形が崩れたり、傷がついたりする可能性があります。
また、水洗い可能なぬいぐるみであっても、洗濯機の強い力で中の詰め物が偏ったり、外側の生地が傷んだりすることがあるので、洗濯ネットを使ったり、優しい手洗いモードを選んだりすることが推奨されます。
洗濯表示は、家庭用品品質表示法にもとづく消費者庁の規程で決められた記号です。ただし、表示を付ける決まりがあるのは衣類や寝具などで、消費者庁の繊維製品一覧表にぬいぐるみは入っていないため、表示の無いぬいぐるみもあります。
表示が無いときは、次のようなぬいぐるみを家で洗うのは避けましょう。
- 色落ちしやすいもの
- 大きすぎるもの
- 本物の毛皮や革を使ったもの
- 電池や機械が入ったもの
- 接着剤で飾りを付けたもの
- 中綿がポリエステル以外のもの
- ウールを使ったもの
- 古いもの・素材が分からないもの
色落ちが心配なときは、目立たないところに洗剤の原液を少しつけ、5分ほどおいてから白い布で押さえます。布に色が付くものは色落ちしやすいので、ほかの物とは分けて洗いましょう。
手洗いで洗う手順
洗える表示があっても、型くずれを防ぐなら手洗いがおすすめです。洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使います。
- リボンなど外せる飾りを外す
- 30℃以下の水に洗剤を溶かす
- 全体を沈めて、やさしく押し洗いする
- きれいな水に替えて2回すすぐ
- タオルで包み、30秒ほど脱水する
洗剤の量は、容器に書かれた目安を守りましょう。柔軟剤を使うときは、2回目のすすぎの水に入れます。汚れのひどいところは、洗剤を含ませたスポンジで軽くたたくように洗いましょう。
洗濯機で洗う手順
洗濯機で洗える表示があるものは、洗濯機でも洗えます。手洗いより形が崩れやすいので、次の手順でやさしく洗いましょう。
- 外せる飾りを外す
- 大きさに合う洗濯ネットに1体ずつ入れる
- おしゃれ着コースなど弱いコースで洗う
- タオルで包み、30秒ほど脱水する
色移りを防ぐため、ほかの洗濯物とは一緒に洗わないようにしましょう。なお、洗濯機の「ドライコース」は水を使ってやさしく洗うコースで、クリーニング店のドライクリーニングとは別の洗い方です。
形を整えて陰干しする
脱水したらすぐに取り出し、手で形を整えます。毛並みを洋服ブラシでそろえたら、洗濯ネットに入れたまま、風通しのよい日陰で干しましょう。
中綿や毛足の長い生地は乾きにくいので、中までしっかり乾かします。乾燥機やアイロンは生地や中綿を傷めることがあるので、使わないようにしましょう。
生乾きのまましまうと、においやカビの原因になります。
ブラシや掃除機、拭き取りで汚れを取る
ぬいぐるみは時間が経つと表面にほこりが溜まりやすく、定期的なお手入れが必要です。ぬいぐるみについたほこりを取り除く一番優しい方法は、柔らかいブラシを使うことです。
メイクアップ用のブラシや、絵画用のブラシのように、柔らかくて細かい毛のブラシを選びましょう。これらのブラシは、ぬいぐるみの繊細な繊維を傷つけることなく、ほこりを掻き出すのに適しています。
ブラッシングをする際には、ぬいぐるみの表面をなでるように優しく行い、力を入れすぎないように注意してください。
さらに、家庭用の掃除機についているブラシのアタッチメントを使うことで、より効率的にほこりを取り除くことができます。掃除機を使う際は、ぬいぐるみをしっかりと手で持ち、ブラシをゆっくりとぬいぐるみの表面に動かしながら、ほこりを吸い取っていきます。
また、掃除機の吸引力を可能な限り低く設定してください。強すぎる吸引力は、ぬいぐるみの繊維を傷めたり、装飾が取れてしまう原因になることがあります。
洗えないぬいぐるみの汚れは、表面だけを拭き取ります。おしゃれ着用洗剤をうすめた液にタオルをひたして固くしぼり、表面を軽く拭きましょう。
そのあと、水でしぼったタオルで洗剤を拭き取り、乾いたタオルで水気を取って、風通しのよい日陰で乾かします。
簡単に洗えない物は専門のクリーニングに出す
ぬいぐるみを綺麗に保ちたい時に、家庭で簡単に洗えるものもあれば、特別な注意が必要なものもあります。
たとえば、音を出したり動いたりする電子部品が含まれているぬいぐるみ、非常に繊細な素材で作られているぬいぐるみ、また長い時間を経て価値が増すような古いぬいぐるみは、自宅での洗濯が適していないことが多いです。
水に濡れると電子部品が壊れてしまう恐れがあり、繊細な素材は簡単に破損するかもしれません。古いぬいぐるみは年月が経つにつれて材料が弱くなり、扱いには特に慎重さが求められます。
こういったぬいぐるみの場合、自分で洗うよりも専門のクリーニングサービスを利用することをおすすめします。専門のクリーニング店では、ぬいぐるみの材質や特性を理解した上で、最も安全で効果的な洗浄方法を選んでくれます。
電子部品が含まれているぬいぐるみの場合は、水を使わずに表面を綺麗にする方法を選び、古いぬいぐるみやデリケートな素材のものには、特に優しい洗浄を施すことができます。
クリーニング店のドライクリーニングは、水の代わりに溶剤で洗う方法です。皮脂などの油の汚れはよく落ちますが、汗などの水に溶ける汚れはあまり落ちません。汗や飲みこぼしの汚れが気になるときは、水で弱く洗うウエットクリーニングができるかを受付で相談しましょう。
家庭での洗濯に自信がない場合や、特に注意が必要なぬいぐるみは、プロにお任せしましょう。
お手入れしやすいぬいぐるみを作るには
病院や介護の場で使うぬいぐるみや、毎日手にするぬいぐるみは、洗えるかどうかで使い続けやすさが変わります。ダニ対策として、ぬいぐるみは丸洗いできるものにするよう案内している自治体もあるほどです。
オリジナルのぬいぐるみを作るときは、次のことを見積もりの相談で伝えておくと、仕様が決まりやすくなるでしょう。
- 洗って使うか(手洗い・洗濯機)
- 使う場所と、使う人の年齢
- 配るまでの保管の期間と場所
- 1個ずつ袋に入れるかどうか
RONECTでは、サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまでご相談いただけます。洗う機会が多いなら水を吸いにくいポリエステルのわたが扱いやすく、くわしくはぬいぐるみの綿の種類の記事で紹介しています。サンプルを作って手ざわりや形を確かめてから量産に進むので、気になることはサンプルの段階で伝えてください。
飾る場所や置き方に合わせたぬいぐるみの制作例は、次の商品ページで紹介しています。
まとめ

ぬいぐるみを長く保管する基本は、汚れを落として中まで乾かし、通気のよい袋や箱に入れて、湿気と日光を避けた場所にしまうことです。飾るときはケースや袋でほこりを防ぎ、ときどき出して状態を確かめましょう。
洗うときは、まず洗濯表示を確かめます。洗えるものは手洗いか洗濯機でやさしく洗って陰干しし、洗えないものはブラシと拭き取りで手入れしてください。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。洗って使う予定や、配るまでの保管のことも含めて、仕様をお気軽にご相談ください。

