バンドグッズ制作の進め方|定番とぬいぐるみの選び方と作る数

バンドグッズ制作の進め方|定番とぬいぐるみの選び方と作る数

「定番のTシャツやタオルに加えて、ほかのバンドと被らない物販を出したい」。バンドグッズの制作を考えても、何を何個作れば売れ残らないのか、ツアーに間に合うのか、不安が先に立つ方も少なくないでしょう。ぬいぐるみは高くて手が出ないのでは、という迷いも重なります。

そこで本記事では、定番のグッズとぬいぐるみ・マスコットの違いを整理し、動員から作る数を決める方法と、ツアー初日から逆算した作り方の流れを紹介します。根拠を示せるので、メンバーや事務所とも相談しやすくなるはずです。

あわせて、売り切れたときの受注販売への切り替え方や、ロゴ・似顔絵・バンド名の権利の確かめ方も同じ流れで解説します。

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目次

バンドグッズがライブの物販で求められる理由

ライブの市場規模と動員は過去最高で、公演も10万回台に戻り、物販でグッズを売る場も広がっているのが今の状況です。グッズを買う理由は「記念に残したい」が最も多いので、ライブの思い出が形に残る品ほど求められます。

ライブの市場と動員は過去最高

ぴあ総研が2026年6月に発表した推計では、2025年のライブ・エンタテインメント市場は8,564億円で、3年続けて過去最高でした。動員は9,223万人、公演は100,820回にのぼります。

この市場はチケットの売上の合計で、グッズの売上は含みません。それでも、コンサートプロモーターズ協会が会員社の公演をまとめた2025年の調査では、ライブハウスの動員が前の年の113.0%に増えていました。来る人が増えるほど、物販でバンドを知ってもらう機会も増えるでしょう。

グッズを買う理由の1位は記念に残すこと

ぴあ総研が2019年1月に、首都圏で過去1年にライブへ行った18〜69歳916人へインターネットで聞いた調査では、グッズを買った人が37.3%いました。買う理由の1位は「思い出、記念品として残しておきたい」の78.4%で、アーティストを応援したいという理由の60.5%が続きます。

少し前の調査ですが、ツアー名や日付を入れた限定のグッズは、この気持ちに応えやすい品といえます。

音楽のグッズに使うお金は増えている

日本レコード協会が2025年12月に12〜69歳4,500人へインターネットで行った調査では、音楽関係のグッズや出版物に使う半年のお金が、前の年度の平均991円から1,334円に増えました。

好きなアーティストのためにこの1年でグッズを買った人は、20代の女性で36.6%と特に多くいます。若いファンが多いバンドほど、グッズの企画に力を入れる価値は大きいはずです。

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バンドグッズの定番とぬいぐるみの位置づけ

バンドグッズは、会場で身に着けるTシャツやタオル、手ごろな缶バッジやステッカーが定番です。そこにぬいぐるみやマスコットを加えると、ライブの記念として長く手元に残る一品になります。

Tシャツやタオルは会場で使える定番

Tシャツやマフラータオルは、ライブ中に身に着けて使える定番の品です。1章で紹介したぴあ総研の調査でも、グッズを買う理由として、会場との一体感を味わいたいが49.1%、実用的だからが36.3%にのぼりました。

RONECTの商品ページでも、Tシャツはコンサートやアルバムの発売記念、ファンクラブ限定のグッズに、マフラータオルは周年記念のツアーに向く品として紹介しています。サイズや色の種類が増えると在庫も増えるので、初めは種類を絞るのが無難です。

缶バッジやステッカーは少ない数で作りやすい

缶バッジやステッカーは、絵を印刷して作るので、少ない数でも頼みやすい品です。版の要らないデジタル印刷なら版を作る費用がかからず、少ない部数にも向くと、日本印刷産業連合会も2008年の報告書で説明しています。缶バッジも、印刷から圧着まで自動で行い1個単位でも作れる業務用の装置が2024年12月下旬に発売されると、日刊工業新聞が伝えました。

値段を手ごろにしやすく、初めてライブに来た人が買いやすい入門の品にもなります。ツアーごとに絵柄を変えれば、毎回来てくれるファンも集めたくなるでしょう。

ぬいぐるみやマスコットは記念に残る一品

ぬいぐるみやマスコットは、推しのグッズの中でも特に好まれる品です。タイトーが2026年10月に、調査会社のモニターで推しがいる10〜30代500人に行ったアンケートでは、特に好きなグッズを5つまで選ぶと「ぬいぐるみ(小・中)」が3年続けて1位でした。

あるロックバンドは、ボーカルが描いたイラストをもとにしたぬいぐるみを2023年のワンマンツアーで売り出し、音楽ニュースサイトが2023年4月に報じたところでは、東京公演で両日とも売り切れました。バンドの世界観をそのまま形にできるのが、ぬいぐるみの強みです。

品ごとの違いを表で比べる

主なバンドグッズの違いをまとめると、次のとおりです。

品少ない数作る手間ファンの使い方
Tシャツ・タオルサイズや色で増える生地に印刷会場で身に着ける
缶バッジ・ステッカー頼みやすい印刷して加工持ち物に付ける
ぬいぐるみ・マスコット1個から受ける会社もある型紙と見本が要る持ち歩く・飾る

ぬいぐるみは型紙と見本が要るぶん、印刷のグッズより日数がかかる点に注意しましょう。Tシャツなどの刷り方や頼み先の選び方は、グッズ制作会社の種類と選び方で紹介しています。

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バンドグッズの作る数と売り方

バンドグッズの数は、動員と買ってくれそうな人の割合から見積もり、初めは少なめに作るのが基本です。売り切れたら受注販売に切り替え、次のツアーでは服や色を変えて出すと、在庫を残しにくくなります。

動員と買う人の割合から数を決める

作る数は「1公演の動員 × 買ってくれそうな人の割合 × 公演数」で見積もると、根拠を説明しやすくなります。コンサートプロモーターズ協会が会員社の公演をまとめた2025年の調査をもとに計算すると、国内のアーティストのライブハウス公演は1本あたり約470人の動員でした。大手の興行会社が手がける公演の平均なので、実際には自分たちの1公演の動員で計算しましょう。

ぴあ総研の2019年の調査では、過去1年に邦楽ロック・ポップスのライブへ行った人のうち、グッズを買った人は49.8%です。1回の公演で買う人の割合とは違うので、初回は少なめに作り、売れ方を見て増やしましょう。1人が1つの品を買える数を3点までにしているアーティストもいて、多くのファンに届きやすくなります。

売り切れたら受注販売に切り替える

会場で売り切れたら、注文を受けてから作る受注販売に切り替える方法があります。先ほどのロックバンドも、東京公演でぬいぐるみが売り切れたあと、急きょ受注販売を始めたと報じられました。

ぴあ総研の調査でも、今後は公演の後に通販で買いたい人が29.8%と、今の17.0%より多くいました。ネットや通販で受注販売するなら、届く時期を「○月○日まで」のように書くなど、特定商取引法の通信販売の表示が要ります。通販で売るときの注意は、推しぬいのオーダーメイドの頼み方でも紹介しています。

本体は同じでツアーごとに服や色を変える

一度作ったぬいぐるみは、ツアーごとに服や色を変えて出すと、毎回のファンに新しさを届けられるでしょう。顔を出さずに活動するあるシンガーは、キャラクターのぬいぐるみの本体とは別に、ツアーごとの専用の着せ替えを各1,500円(税込み)で売っていました。

あるバンドも、キャラクターのぬいぐるみキーホルダーを、ツアーや作品ごとに色や飾りを変えた版で出しています。同じ型紙を使えば、新しく形から作るより準備の手間を抑えやすいのも利点です。

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ぬいぐるみのバンドグッズを作る流れと日程

ぬいぐるみのバンドグッズは、メンバーの絵やバンドのキャラクターを用意し、サンプルで形と表情を直してから量産します。印刷のグッズより日数がかかるので、ツアー初日から逆算して3〜4か月前には動き出しましょう。

メンバーの絵やバンドのキャラを用意する

ぬいぐるみにする絵は、正面だけでなく横と後ろの姿、色の指定までそろえます。RONECTも、前・後ろ・横の写真やデザイン画をもとに作ると案内しています。

絵の題材は、メンバーが描いた生き物、バンド名にちなんだ動物、顔を出さないアーティストの分身のクマなど、さまざまです。メンバーの顔を使わないキャラクターなら、世界観を伝えながら権利の確認も少なく済むはずです。ただし、メンバーが描いた絵も描いた本人に著作権があるので、バンドで使う範囲を決めておきましょう。絵を立体向けに整えるコツは、キャラクターのぬいぐるみの作り方で紹介しています。

サンプルで形と表情を直してから量産する

ぬいぐるみは、サンプルで形と表情を確かめて直してから量産に入るのが基本です。RONECTの場合は、相談、AIによる完成イメージ、見積もり、サンプル、修正と最終確認、量産と検品、国内への納品の順に進めます。

立体にすると、絵とまったく同じ姿にはなりません。ロゴを刺繍にすると形や色も少し変わるので、サンプルはメンバーや絵を描いた人にも見てもらいましょう。直す回数が増えるほど日数も延びるので、確認する人と締め切りを先に決めておくと進めやすくなります。売るなら、個包装やタグの希望も見積もりのときに伝えておくと話が早く進みます。

ツアー初日から逆算して早めに動く

RONECTの場合、サンプルに約2週間、量産に約30〜40日かかり、全体で約2〜3か月が目安です。ツアー初日や周年ライブに合わせるなら、3〜4か月前には相談を始めると安心できます。

受注販売にするなら、受付期間と、締め切ってから作って届けるまでの日数も足して考えましょう。あるバンドのぬいぐるみキーホルダーは、公開から約2か月後に発送を始める予定になっていました。サンプルから納品までの流れは、オリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で紹介しています。

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バンドグッズにする前に確かめる権利

バンドグッズを作る前に、外部に頼んだロゴや絵を使える範囲、メンバーの似顔絵の了承、バンド名やロゴを守る商標の3つを、作る前に確かめておきましょう。

頼んで描いたロゴや絵は使える範囲を決める

外部のデザイナーに頼んだジャケットの絵などは、原則として描いた人が著作権を持ちます。文化庁は、代金を払っただけでは著作権の譲渡まで認められないことが比較的多いと、裁判例の傾向を紹介しています。

ぬいぐるみにする、色や形を変えるといった使い方は、グッズ化・立体化として書面で範囲を決めておきましょう。権利を譲り受けるなら、契約書に著作権法第27条と第28条の権利を含むと書くのが文化庁の説明です。描いた人に残る著作者人格権は譲れないため、その権利を使わない約束を入れる例もあります。他人のキャラクターは許可なくグッズにできないので、ぬいぐるみの著作権もあわせて確かめてください。

メンバーの似顔絵は本人の了承を取る

メンバーの顔や似顔絵をグッズにするなら、本人の了承を文書で取っておきます。最高裁は2012年のピンク・レディー事件の判決で、肖像などが持つ人を引きつける力を独占して使う権利(パブリシティ権)を認めました。

法務省の2026年8月の報告書では、似顔絵やデフォルメでも本人と分かる限り、この権利が問題になりうるという見解を紹介しています。脱退や移籍のあとも売り続けるかも、作る前に決めておくと安心です。

バンド名やロゴは商標で守れる

バンド名やロゴは、商標として登録すると守りやすくなります。特許庁によると、商標は先に出願した人が優先され、登録しないまま使っていると、先に登録した他人の権利を侵すおそれもあります。

商標は商品やサービスの種類ごとの区分で登録し、ぬいぐるみは第28類、Tシャツなどの服は第25類、ライブの演奏などは第41類です。2026年11月時点の特許庁の料金では、1つの区分で出願料と登録料を合わせて約4.5万円を特許庁に払い、区分が増えると費用も増えます。

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バンドグッズをRONECTで作る場合

RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーをはじめ、ライブグッズもOEMで作る会社です。自分たちが権利を持つロゴや絵なら、Tシャツなどの定番からぬいぐるみまで、1個から相談できます。

ライブグッズもぬいぐるみも1個から相談できる

RONECTは、Tシャツやマフラータオル、ラバーバンドなどのライブグッズを、1個から受けています。ライブグッズの料金は作る数で変わるため、品と数を伝えて見積もりで確かめる形です。

ぬいぐるみやマスコットキーホルダーも1個から受けているので、定番のグッズとあわせて相談できるのが特徴です。作れる品の例は、RONECTのライブグッズの制作例で見られます。

100個注文時の参考料金と期間の目安

RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円、20〜30cmが2,000〜3,000円です。約8cmで1個約1,000円の例もあり、マスコットの大きさを100個作るなら1個1,000〜1,800円ほどが目安です。

料金は仕様や数量、為替によって変わり、サンプル代が別に20,000〜30,000円、配送費が別になる場合もあります。100個注文時の参考料金の表はRONECTのぬいぐるみ制作のページに、数量ごとの考え方はぬいぐるみOEMの単価と頼み方にまとめています。期間は全体で約2〜3か月が目安で、仕様や輸送の状況で前後する点に注意しましょう。

AIの完成イメージをメンバーの確認に使う

RONECTでは、ロゴやキャラクターの絵からAIで完成イメージの画像を無料で作っています。サンプルの前に、メンバーで仕上がりを話し合えるのが利点です。

画像はあくまでイメージのため、実物とは形や色が違う場合があります。外部の人に描いてもらった絵なら、契約や規約でAIへの入力が認められているかを先に確かめてください。工場とのやり取りは中国語に対応できる日本人の担当者が受け持つので、表情や色の細かな直しも日本語で伝えられます。

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まとめ

バンドグッズは、Tシャツやタオル、缶バッジなどの定番に、ライブの記念として残るぬいぐるみやマスコットを加えると、ほかと違う物販になります。作る数は動員と買う人の割合から少なめに決め、売り切れたら受注販売に切り替えましょう。

まずは次のツアーの初日を決め、その3〜4か月前にロゴや絵と作りたい数をそろえて相談してみてください。

株式会社RONECTでは、バンドが権利を持つロゴやキャラクターのぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。ライブグッズとあわせたご相談もお気軽にどうぞ。

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