「自分のキャラクターで、クッションのグッズを作って物販に出したい」。そう思っても、ミニクッションとクッションキーホルダーのどちらがよいのか、印刷とぬいぐるみ型のどちらにするか、迷うことは多いですよね。何個作ればイベントに間に合い、売れ残らないのか、という不安も重なります。
そこで本記事では、クッションのグッズの種類と向く使い方から、印刷とぬいぐるみ型の選び分け、作る流れと入稿データまでを順に紹介します。自分の企画に合う形を、同じ物差しで比べながら決められるはずです。
あわせて、イベントから逆算した数と日程の決め方、権利と安全の決まりも同じ流れで解説します。
クッショングッズの種類と向く使い方
クッションのグッズは、絵を見せるミニクッション、絵の形に切り抜くダイカットクッション、持ち歩けるクッションキーホルダーの3つが中心です。飾る・抱く品にするか、毎日身につける品にするかで選びましょう。
ミニクッションは角型や丸型で絵を見せる
ミニクッションは、角型や丸型の小さめのクッションにイラストを刷ったグッズで、机や棚に飾ったり、手元で抱いたりして使えます。形が決まっているので絵柄を大きく見せやすく、キャラクターの全身や、何人かを並べた絵にも向く形です。
表と裏で別の絵にすれば、1つのクッションで2つの絵を楽しめます。絵柄を何種類か用意すると、ファンが集める楽しみにもつながるでしょう。
ダイカットは絵の形がそのままクッションになる
ダイカットクッションは、キャラクターや物の輪郭に沿って切り抜いたクッションです。2024年8月にはゲーム機のコントローラーを刷ったダイカットクッションが家具チェーンから発売され、2026年3月には衣料チェーンがキャラクターの形のダイカットクッションを予約販売しました。
平らな印刷でも、形しだいでぬいぐるみのように見せられるのが強みです。作り方と入稿の注意は、ダイカットクッションとは?ぬいぐるみとの違いと作り方・費用の目安で詳しく紹介しています。配る品や部屋に置く品も含めた形と印刷の選び方は、オリジナルクッションの作り方にまとめました。
クッションキーホルダーは持ち歩けるグッズになる
クッションキーホルダーは、手のひらに乗る小さなクッションに金具を付け、バッグなどに下げられるようにしたグッズです。日本サッカー協会は2025年11月、2026年のホームユニフォームのデザインで「ユニフォーム型クッションキーホルダー」を、ラバーやアクリルのキーホルダーと同時に発売しました。
同じ時期にはユニフォームを着たクマのキーホルダーも販売すると案内しており、形の違うキーホルダーを並べて選んでもらう売り方の例といえます。
手のひらサイズの推しグッズが選ばれている
小さく身につけられるグッズは、推し活でとくに人気です。株式会社タイトーが2026年10月に、推しがいる10〜30代の500人へ調査会社のモニターを通じて聞いた調査では、好きな推しのグッズの1位は3年続けて「ぬいぐるみ(小・中)」、2位は「キーホルダー・ストラップ」でした。
同じ調査で、2026年に流行したと思う推し活グッズの1位は「目印マスコット・チャーム」です。調査の答えの候補にクッションは入っていませんが、身につけやすい小さなグッズが人気なのは参考になります。クッションのグッズも、手のひらに乗る大きさから考えると手に取ってもらいやすいでしょう。
印刷のクッションとぬいぐるみ型の選び分け
絵をそのまま見せたい、少ない数で試したいなら印刷のクッション、立体感やぬい撮りを売りにしたいならぬいぐるみ型が向いています。顔は刺繍、服は印刷のように組み合わせる作り方もあります。
印刷は絵をそのまま見せられ少ない数にも向く
印刷のクッションは、生地に絵を刷ってから縫うので、イラストの細かい線や色をそのまま出しやすいグッズです。布に刷る方法はいくつかあり、そのうちの昇華転写を、布用プリンターのメーカーのミマキエンジニアリングは、小物を多くの種類・少ない数で作るのに向く方法として紹介しています。
一方で、同社によると昇華転写はポリエステル系の生地にしか使えず、濃い色の生地には向きません。立体の存在感はぬいぐるみに及ばないので、絵を見せることを主役にしたグッズで生かしましょう。
ぬいぐるみ型は立体感とぬい撮りで選ばれる
ぬいぐるみ型は、型紙から立体に縫い、顔や模様を刺繍で表すグッズで、持ち歩いて写真を撮る「ぬい撮り」に向いています。株式会社タイトーが2026年10月に推しがいる500人へ聞いた同じ調査では、「ぬい活」「ぬい撮り」をしたことがある人が44.0%でした。
ぬいぐるみ型は、量産の前に製品見本で形と表情を確かめる工程があるので、その日数も見込んでおきます。2つの違いをまとめると、次のとおりです。
| 比べる点 | 印刷のクッション | ぬいぐるみ型 |
|---|---|---|
| 見せ方 | 絵をそのまま | 立体の形 |
| 得意な表現 | 細かい線・多色 | 刺繍の表情 |
| 向く売り方 | 絵柄を何種類も | ぬい撮り・持ち歩き |
刺繍と印刷を組み合わせる作り方もある
ぬいぐるみ型でも、すべてを刺繍にする必要はありません。自衛隊香川地方協力本部が2026年6月に出した約10cmのぬいぐるみキーホルダー500個の仕様書では、目・眉毛・鼻・口を刺繍、服を印刷で表す作りでした。
表情は刺繍で立体的に、細かい柄の服は印刷で、と分けると、絵の雰囲気を残しながら立体にできます。ぬいぐるみキーホルダーの作り方は、オリジナルぬいぐるみキーホルダーの作り方と費用・仕様の決め方で紹介しています。
クッショングッズを作る流れと入稿データ
クッションのグッズは、企画・データの用意・見積もり・見本の確認・量産・納品の順に進むのが基本です。入稿データは依頼先のテンプレートに合わせ、キーホルダーの金具は見本で決めましょう。
企画から見本の確認と量産までの流れ
作る流れは、何を何個作るかを決める企画、絵のデータの用意、見積もり、見本の確認、量産、納品の順が基本です。自衛隊香川地方協力本部の仕様書でも、絵のデータを渡し、制作側が出した見本のデータを確かめて承認してから作る流れでした。
見本の段階で、色・形・大きさ・手ざわりを確かめ、直したい所はこの時点で伝えます。量産に入ってからでは直しにくいので、見本の確認に日数を取っておくと安心です。
入稿データは依頼先のテンプレートに合わせる
入稿データは、依頼先が用意するテンプレートに合わせて作ります。アドビは紙の印刷について、仕上がりの線より外まで絵を広げる「塗り足し」を3〜5mm取ると解説していますが、布は縫い合わせるので、必要な幅は依頼先ごとに違う点に注意が必要です。
解像度の低い絵を刷ると、線のギザギザや細部の欠けが出ることがあるとも、同社は説明しています。色の形式も含めて、テンプレートの指定どおりに作ってから入稿しましょう。
金具はボールチェーンかナスカンかを見本で決める
キーホルダーにするなら、金具の種類と長さも決めます。小さな玉をつないだ軽い鎖のボールチェーンと、バネで開け閉めするフック形のナスカンが代表的で、自衛隊の地方協力本部が2026年に出したぬいぐるみキーホルダーの仕様書にも、それぞれを付ける指定がありました。
神奈川地方協力本部の仕様書では、ボールチェーンの色や長さ、付け方を製品見本で確かめるとしています。バッグに下げるか鍵に付けるかなど使い方を思い浮かべ、見本で付け心地を確かめておきましょう。
クッショングッズの数と日程はイベントから逆算
クッションのグッズは、初回は売り切れる数か受注で始め、反応を見て追加するのが安全です。即売会なら当落から開催までの日数、受注販売なら届く時期を先に決め、そこから逆算しましょう。
初回は売り切れる数か受注で始める
グッズは、作りすぎると在庫が残ります。大手のVTuber事務所でも、カバーは2026年3月期、ANYCOLORは2026年4月期の決算で、売れ行きの遅いグッズなどの在庫の評価減などにそれぞれ約18億〜19億円を計上しました。
まとめて作るほど見本や準備の費用を数で割れるので1個あたりは下がりますが、売れ残っては意味がありません。初回は売り切れる見込みの数か、申し込みを受けた数だけ作る受注で始め、反応を見て追加しましょう。
数ごとの単価の考え方は、ぬいぐるみの作成費用の内訳と数量別の単価で紹介しています。
即売会は当落から開催までの日数で考える
同人誌即売会で売るなら、出られるかが決まる当落の日から開催までの日数で考えます。コミックマーケット109は、当落のメール(希望者だけに送る)が2026年11月6日、開催が12月29〜31日で、その間は53日、7週半ほどです。
ぬいぐるみ型も印刷のクッションも見本を確かめる日数がかかるので、当落を待たずに相談を始めるのが安全です。間に合わなかったときに、通販や次のイベントに回す計画も立てておきましょう。
受注販売は届く時期をはっきり示す
受注で売るなら、届く時期を先にはっきり示します。消費者庁は通信販売の広告について、届く時期は期間か期限で示すよう求めており、「入荷次第」では時期を示したことにならないとしています。
ANYCOLORは2026年8月、所属VTuberの登録者100万人の記念のぬいぐるみクッションを8月7日から9月7日まで受注し、発送は「2026年11月下旬以降」と案内しました。締め切りから届くまでの日数も含めて、記念日やイベントに合わせた日程を組みましょう。
クッショングッズで守る権利と安全の決まり
クッションのグッズにできるのは、自分のオリジナルのキャラクターか、権利者の許可やガイドラインの範囲のものだけです。子どもが手にする品は、対象年齢とおもちゃの決まりを先に確かめましょう。
他人のキャラクターは許可がある範囲で作る
アニメやゲームなど他人のキャラクターのグッズは、原則として著作権を持つ人の許可が必要です。文化庁は、二次創作をネットで公開するなら営利目的でなくても原則として許可が必要で、まず権利者がガイドラインを出しているかを確かめるよう案内しています。
ガイドラインは権利者ごとに条件が違い、立体の作品や受注生産に別の決まりを設けている例もあるので、作る前に読み込んでおきましょう。即売会でも、コミックマーケットは著しく知的財産権を侵害する物の頒布を禁じ、コミティアはオリジナル作品だけを販売できるとしています。詳しくはぬいぐるみの著作権の記事で確かめてください。
外部の絵師の絵はグッズにする許可を確かめる
自分のキャラクターでも、絵を外部の絵師に描いてもらったなら、グッズにしてよいかを確かめましょう。文化庁によると、著作権を譲り受ける契約を結んでも、ポーズや服装を変えた絵を作る権利などは、譲ることを特に書いていないと元の著作権者に残ると推定されます。
クッションやぬいぐるみにする立体化も含めて、使える範囲を契約書に書いておくと、あとでもめずに済みます。作品名やロゴを刷るなら、商標登録されていないかも確かめましょう。
子どもが手にする品は対象年齢を決めておく
クッションとキーホルダーでは、子ども向けの決まりの扱いが違います。経済産業省の2026年4月のQ&Aでは、クッションやインテリア用品として使うために作り、広告でもおもちゃと誤認させないものは、基本的に3歳未満向けおもちゃの子供PSCマークの対象外です。
一方、キーホルダーはストラップと同じ扱いで、3歳未満向けに作ったかどうかで決まり、写真撮影用でもあるというだけで対象年齢を12歳以上とすることは原則認められません。小さな子どもに渡す品は、対象年齢と安全の確かめ方を制作会社と決めておきましょう。
乳幼児が遊ぶようなぬいぐるみは、食品衛生法の指定おもちゃにも当たりえます。年齢ごとの決まりはSTマークとは?ぬいぐるみに必要な安全基準で紹介しています。
クッショングッズをRONECTに頼む場合
株式会社RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーを作る会社で、クッションも商品ページで1個から受けると案内しています。印刷のミニクッションやクッションキーホルダーは、対応できるかどうかも含めて見積もりの相談で確かめてください。
クッションもマスコットキーホルダーも1個から
RONECTはぬいぐるみを1個から受けているので、マスコットキーホルダーを試しに1個作り、反応を見てから数を決める進め方もできます。クッションの商品ページでもクッションを1個から作れると案内しており、1個のときの料金は絵と大きさをうかがって見積もる形です。
大きさや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージも、使い道と予算に合わせて提案が可能です。キーホルダーの金具の種類も、見積もりのときに相談してください。
ぬいぐるみの参考料金と期間
RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円、20〜30cmが2,000〜3,000円です。約8cmで1個約1,000円の例もあり、サンプル代が別に20,000〜30,000円、配送費が別になる場合もある点に気をつけてください。
料金の表はRONECTのぬいぐるみ制作のページにあり、500個からは1個あたりの価格が安くなります。
期間はRONECTの場合、サンプルに約2週間、量産に約30〜40日、全体で約2〜3か月が目安で、クッションの商品ページでも同じ目安を案内しています。仕様や修正の回数、数量、輸送の状況によって前後するので、即売会に合わせるなら当落を待たずに相談してください。
AIの完成イメージと日本人の担当者
ご希望をうかがって、AIで完成イメージの画像を無料で作っています。画像はイメージのため、実物と形や色が違う場合がある点はご注意ください。
中国の提携工場と組み、サンプルから検品・輸入・国内への納品まで引き受けます。表情や色の細かな直しは、中国語に対応できる日本人の担当者が工場に直接伝えるので、中間の業者を通す余分な費用も抑えられるのが強みです。頼む流れはオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で紹介しています。
まとめ
クッションのグッズは、絵を見せるならミニクッションやダイカット、持ち歩いてもらうならクッションキーホルダーが向いています。絵をそのまま出すなら印刷、立体感を売りにするならぬいぐるみ型を選びましょう。
まずは自分が権利を持つ絵かを確かめ、イベントの日から逆算して初回の数を決めてから相談するのが近道です。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。マスコットキーホルダーやクッションも、完成イメージの作成からお気軽にご相談ください。

