「記念品に学校名やロゴを入れたぬいぐるみの名入れを頼みたいけれど、どこに頼めばいいのだろう」。通販で見つかるのは決まった形のくまばかりで、刺繍とプリントのどちらがいいのか、何個からいくらで作れるのかも分かりにくいですよね。配る日に間に合うのか、名前を間違えないかという心配もあるはずです。
そこで本記事では、名入れぬいぐるみの手に入れ方から、4つの入れ方、入れる場所と文字の大きさ、費用の考え方までを順に紹介します。目的と数に合う名入れの方法が、きっと選べるはずです。
あわせて、ロゴや校章、名簿を扱うときに確かめることも同じ流れで解説します。
名入れぬいぐるみの2つの手に入れ方
名前やロゴを入れたぬいぐるみの手に入れ方は、既製のぬいぐるみに名前を足すか、作る段階で名前やロゴを入れるかの2通りです。決まった形でよい1個の贈り物なら前者、1個でも形やロゴから作りたいなら後者が向いています。
既製のくまに名前を足すなら名入れの店
決まった形のくまやぬいぐるみに、名前や日付を刺繍やプリントで入れるサービスは、通販で多く見つかります。1個から頼めて、届くまでが早いのが利点です。
出産祝いや誕生日など、1体だけ贈りたいならこの方法が手軽でしょう。手持ちのぬいぐるみに後から名前を入れる「持ち込み」に応じてもらえるかは、店ごとに確かめておくと安心です。
ロゴや形まで自分たちのものにするなら作る
社名や学校名だけでなく、ロゴの色やキャラクターの形まで自分たちのものにしたいなら、ぬいぐるみを作る段階で名入れを組み込みます。制作会社に頼めば、形・生地・色と一緒に、名前やロゴの入れ方も決められます。
愛知県は2022年、県政150周年の記念ロゴマークのキャラクター2種類を、ぬいぐるみにして各2,000個作ると発表しました。窓口に置いたり、イベントの景品にしたりする予定としていました。記念品やノベルティとしてまとめて配るなら、この形が向いています。
全員同じ文字か1個ずつ違う名前かで変わる
学校名や卒業年度、社名のように全員に同じ文字を入れるなら、量産の中で同じ刺繍やプリントを入れられます。一方、卒業生一人ひとりの名前のように1個ずつ違う文字を入れるなら、そのぶん手間と費用が増えるでしょう。
1個ずつ名前を変えたいときは、対応できるかと費用を見積もりで確かめましょう。本体は全員同じにして、名前はタグや服など後から付けられる部分に入れる方法もあります。
ぬいぐるみに名前やロゴを入れる4つの方法
ぬいぐるみに名前やロゴを入れる方法は、刺繍、プリント、タグ、服や小物の4つです。入れたい文字の長さやロゴの色の数、本体のデザインを変えたくないかで選びます。
刺繍・プリント・タグ・服の早見表
4つの方法の向き不向きを並べると、次のとおりです。
| 方法 | 向く文字や絵 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 刺繍 | 短い名前・単純なロゴ | 小さな文字はつぶれやすい |
| プリント | 色の多いロゴ・細かい絵 | 生地との相性 |
| タグ | 社名・年度・ブランド名 | 正面からは見えにくい |
| 服や小物 | 年号・チーム名・マーク | 部品が増えて費用が上がる |
三重県や長野県、自衛隊の仕様書も、こうした言葉で名入れの方法を書いていました。三重県の国体の実行委員会が2019年に頼んだぬいぐるみは、服に年号、ズボンに県のマークを入れ、指定の織ネームのタグも付けていました。1体の中で方法を使い分けた例です。
刺繍は立体感があり外れる部品がない
刺繍は、糸で文字やロゴを縫い込む方法です。糸の凹凸で立体感が出て記念品らしく仕上がり、外れる部品もありません。
自衛隊の茨城と神奈川の地方協力本部がぬいぐるみを発注した仕様書も、表し方として刺繍を挙げていました。小さな子どもが手にする記念品なら、外れる心配のない刺繍が安心です。目や顔の表し方はぬいぐるみの刺繍の記事でくわしく紹介しています。
プリントは色の多いロゴや細かい絵に向く
プリントは、色の多いロゴや細かい絵柄を入れたいときに向く方法です。染料を紙から布へ熱で移す昇華転写は、ポリエステルの生地と相性がよいとされています。
布用のインクジェットは版を作らずに刷れるため、少ない数でも頼みやすい方法です。グラデーションのある絵も、版の要らないインクジェットや昇華転写なら入れやすいでしょう。色数の少ない絵柄なら、色ごとに版を作って刷るスクリーン印刷という方法もあります。洗って使う予定があるなら、見本で洗濯して色の落ち方を確かめておきましょう。
織ネームのタグなら本体の形を変えない
本体のデザインを変えずに名前を入れたいなら、タグが便利です。糸で文字やロゴを織り込んだ「織ネーム」、布に印刷したタグ、紙で作ってひもで下げる下げ札があります。クッションに名前を入れる方法は、クッションの名入れの方法で紹介しています。
三重県の国体の仕様書は指定の織ネームを、長野県の国スポの仕様書は「タグ(1C)、台紙付き」とタグを付けるよう求めていました。社名や年度、ブランド名を控えめに入れたいときに向く方法です。
服や小物に入れると記念らしさが出る
Tシャツやユニフォーム、リボン、スタイなどの服や小物に名前を入れる方法もあります。本体はそのままで、年度やチームごとに服だけ変えられるのが利点です。
三重県の国体のぬいぐるみも、体操服に開催予定だった年の「2021」、ズボンに県のマークを転写シートで入れていました。チームのユニフォームを着せる作り方は、ユニフォームぬいぐるみの作り方で紹介しています。
名入れの場所と文字の大きさの決め方
名入れの場所は、飾ったときや持ったときに目に入る位置から選び、文字は刺繍なら1文字1.5cmほどを目安にします。ロゴは刺繍やプリント向けに形を整え、名前の誤りは見本の段階で確かめましょう。
足の裏や胸など目に入る場所を選ぶ
名前を入れる場所には、座らせたときに見える足の裏、正面から目立つおなかや胸、服の背中などがあります。どこに入れるかで、目立ち方も入る文字の量も違ってくるでしょう。
ロゴを主役にせず、絵柄を引き立てたいなら、隅に控えめに入れる方法もあります。和歌山県観光連盟がノベルティの巾着を頼んだ2026年の仕様書も、イラストを主役にし、ロゴは見やすさを損なわない大きさで配置するよう求めていました。
刺繍の文字は1文字1.5cmほどが目安
刺繍で名前を入れるなら、ふつうの書体で1文字1.5cmほど、英字なら1cmほどが一つの目安です。刺繍ミシンのメーカーのブラザーが、刺しゅうソフトで文字を作るときに勧めている大きさで、日本語は15mm以上、英字は10mm以上です。
工場の量産の基準ではなく、専用の小さな書体なら3〜6mmの文字を縫える場合もあります。仕上がりは見本で確かめましょう。
10cmほどのマスコットに長い名前を入れると、文字が小さくなってつぶれやすくなります。名前を短くする、入れる場所を広い所に移す、プリントやタグに切り替える、といった工夫を考えておきましょう。
ロゴは色を減らし細い線を省いて整える
会社や学校のロゴを刺繍で入れるなら、色の数を減らし、細い線やグラデーションを省いた形に整えると仕上がりが安定します。ブラザーの説明書でも、絵から刺繍のデータを自動で作るときは、色数が少なく色のはっきりした絵が向くとしています。細かい部分やグラデーションは、輪郭を読み取りにくいためです。
ロゴの色に決まりがあるなら、色の番号もあわせて伝えましょう。整えたロゴは、ほかのグッズにも使い回せます。
名前の誤りは見本の段階で確かめる
名前やロゴの間違いは、量産のあとでは直せません。長野県の国スポの準備委員会が2024年に12体のぬいぐるみを頼んだときも、校正と色校正をそれぞれ2回以上とるよう求めていました。
名前の一覧は、旧字体などの細かな表記まで含めて、だれが最後に確かめるかを決めておくと安心です。見本が届いたら、文字の向きや位置、糸の色も一緒に見ておきましょう。
名入れぬいぐるみの費用と数の考え方
名入れぬいぐるみの費用は、本体の単価に、刺繍のデータや版を作る準備の費用と、1個ずつの加工の手間が加わって決まります。手のひらサイズを100個頼む場合、RONECTの参考料金は1個1,000〜1,800円ほどです。
名入れの準備の費用は数で割られる
刺繍で名前を入れるには、最初に刺繍のデータを作る準備が要ります。版を使うプリントなら版を作る費用がかかり、どちらも作る数で割られるので、数が多いほど1個あたりは下がります。
長野県の国スポの準備委員会も、見積もりに型代や刺繍版代、印刷代、見本の制作費まで含めるよう求めていました。1個ずつ違う名前を入れる場合は、1個ごとに手間が増えるので、全員同じ文字の場合と分けて見積もってもらいましょう。
手のひらサイズは100個で1個1,000円台
RONECTが公開している、100個注文したときの参考料金は次のとおりです。大きさは高さで数えます。
| 大きさ | 1個あたりの参考料金 |
|---|---|
| 8〜15cm | 1,500〜1,800円 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 |
| 40cm | 3,000〜4,000円 |
| 80cm | 15,000円〜 |
同じページには約8cmで約1,000円の例も載っています。サンプル代は別に20,000〜30,000円が必要です。名入れの費用が含まれるかはページに書かれていないので、名入れの方法と数を伝えて見積もりで確かめてください。表と制作事例はRONECTのぬいぐるみ制作のページにあります。費用の内訳はぬいぐるみの作成費用の記事で紹介しています。
ノベルティで配るなら景品の上限に注意
商品を買った人や来店した人にもれなく配るノベルティは、景品表示法の「総付景品」にあたり、金額に上限がある点に注意が必要です。消費者庁によると、取引の金額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引の金額の10分の2までです。
一方、社名入りのカレンダーのような宣伝用の品や、創業記念の行事で配る品は、ふさわしい範囲なら上限の対象外とされています。社名入りのぬいぐるみが当たるかは配り方や金額で変わるので、迷ったら消費者庁のQ&Aで確かめましょう。社員や卒業生に配る記念品は、この上限とは別の話です。お客さまに条件つきで配るときは、1個あたりの金額を先に確かめておきましょう。
名前やロゴを入れる前に確かめること
名前やロゴを入れる前に、ロゴや校章を使ってよいか、名簿をどう渡すか、子どもの手に渡るかを確かめましょう。記念品は配る数が多いぶん、あとから困らない準備が大切です。
他社のロゴや校章は持ち主の了承を得る
取引先やスポンサー、学校のロゴを入れるなら、売らずに配る場合でも、持ち主の了承と正式なロゴのデータをもらってから入れましょう。商標法は、商品にマーク(標章)を付けることを「使用」と定めています。配るだけの品がどう扱われるかは個別に判断されるので、了承を取っておくのが安全です。
校章は学校ごとに使い方の決まりがあります。金沢大学は学外の人が使うには申請が要るとし、長野工業高等専門学校は色や形の変更を禁じています。まずは学校の事務や広報の担当に聞いてみてください。
アニメなど他人のキャラクターは、許可がない限り入れないようにしましょう。考え方はぬいぐるみの著作権の記事で紹介しています。
名簿は名前だけを渡し扱い方を確かめる
卒業生や社員の名前を入れるなら、制作会社に渡すのは名前と、仕分けに必要なクラスなどの情報だけで十分です。個人情報保護委員会のガイドラインも、委託する仕事に必要のない個人データは渡さないよう求めています。
名簿をどう保管し、納品のあとにどう消すかも確かめておきましょう。名入れの作業を海外の工場で行うなら、確かめることが増えるので、学校や会社の個人情報の決まりに沿って進めてください。
子どもに渡すなら部品と素材を確かめる
卒園記念や子ども向けイベントの景品にするなら、名前は刺繍にして、外れる小さな部品は付けないのが安心です。消費者庁によると、3歳児の口は直径約4cmで、これより小さな部品は誤飲や窒息のおそれがあります。
乳幼児向けのおもちゃにあたるぬいぐるみは、大人に配るノベルティでも、食品衛生法の「指定おもちゃ」の規制の対象になりうる点に注意が必要です。多くの人に渡り、乳幼児の口に触れる可能性があるためだと、国のQ&Aは示しています。
材料が基準に合うかは、制作会社に確かめましょう。くわしい基準は、STマークとぬいぐるみの安全基準の記事を参考にしてください。
RONECTで名入れのぬいぐるみを作る場合
RONECTでは、刺繍を含む仕様をぬいぐるみ本体と一緒に相談できます。ロゴやキャラクターのデザインからの相談も受けていて、1個から量産、国内への納品まで任せられるのが特長です。
刺繍を含む仕様を費用と合わせて提案
RONECTでは、大きさや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージまで、予算とのバランスを見ながら仕様を提案しています。商品ページで紹介しているのも、名前や記念日、卒業年度を刺繍で入れるアイデアです。
1個ずつ違う名前を入れられるかや、名入れの費用は、仕様と数をうかがって見積もりで確かめます。名簿を渡すなら、名入れの作業をどこで行い、名簿をどう扱うかもその場で確かめてください。記念品全体の選び方は、卒業記念品の選び方の記事も参考になるでしょう。
ロゴやキャラクターのデザインから相談できる
入れたいロゴやキャラクターの絵がまだ整っていなくても、RONECTのデザイナーと一緒に考えられます。商品やロゴ、キャラクターのデザインの進め方は、デザイン作成の流れのページをご覧ください。
サンプルを作る前には、AIを使った完成イメージ画像を無料で作れます。完成の姿を先に見られるので、社内や学校での相談にも使えるでしょう。実物とは形や色が違う場合がある点だけ、気をつけてください。
1個から量産、国内の納品まで任せられる
RONECTは、1体だけの記念品から、配るための量産まで受けています。中国の提携工場と組み、サンプルから検品、輸入、国内の指定先への納品までを一括で受けています。工場とのやり取りは、中国語ができる日本人の担当者が行うので安心です。
RONECTの場合、全体の期間は約2〜3か月が目安です。配る日が決まっているなら、名前の確認の時間も含めて早めに相談しましょう。制作の流れはオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用に、配り方に合う形の選び方はノベルティ用ぬいぐるみの選び方にまとめています。
まとめ
名入れのぬいぐるみは、決まった形でよい贈り物なら既製品への名入れ、1個でも形やロゴから作りたいなら作る段階で入れるのが向いています。短い名前やロゴは刺繍、色の多い絵はプリント、控えめに入れるならタグや服が合うでしょう。
まずは入れたい文字とロゴ、数、配る日をそろえて、見本で確かめる回数も含めて見積もりを頼んでみてください。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。名前やロゴの入れ方も、お気軽にご相談ください。

