「うちの学校のキャラクターをぬいぐるみにしてみたい」。そう思っても、ほかの学校はどう使っているのか、生徒が描いた絵の権利はどうなるのかと、気になることが次々に出てきますよね。学校のお金で頼む以上、学内に説明できる材料もそろえておきたいところです。

そこで本記事では、大学や高校、図書館のキャラクターの事例と園のマスコットの例から、キャラクターの作り方と権利の整え方までを順に紹介します。自分の学校で進めるときの段取りが見えてくるはずです。

あわせて、ぬいぐるみの使い道と大きさの選び方、学校ならではの発注の決まりや子どもに渡すときの注意も同じ流れで解説します。

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学校キャラクターのぬいぐるみと活用の事例

学校のキャラクターは、大学では周年や広報をきっかけにぬいぐるみになり、生協などで売られるのが代表的な例です。高校や図書館でも、生徒や職員が考えたキャラクターを立体にして、学校見学やオンライン配信、館内で生かした例があります。

大学は周年や広報でぬいぐるみを販売する

大学では、公式キャラクターのぬいぐるみを生協などで売るのが一つの形です。各大学の公式発表で確かめられる例は、次のとおりです。

大学キャラクターぬいぐるみの特徴販売の開始
広島大学ひろティー30cmと15cmの2サイズ2025年1月
東京農工大学ハッケンコウケン創基150周年の節目2025年11月
文教大学BUNKOぬいぐるみキーチェーン2019年9月

広島大学のひろティーは、30cmが4,000円、15cmが990円(いずれも税込)で、15cmにはバッグに付けられるボールチェーンが付いています。デザインしたイラストレーターから、絵をぬいぐるみとして立体にする了承も得て作られました。

高校や中学は生徒が考えた案を形にする

高校や中学校では、生徒や卒業生が考えたキャラクターが学校の顔になっています。兵庫県三田市の北摂三田高校では、30周年記念に美術部員がデザインした「ホクセツサンダー」が学校見学の中学生に配るステッカーに登場し、家庭科部の作った縫いぐるみがオンライン配信の画面を彩りました(神戸新聞NEXT・2022年)。

沖縄県宜野湾市の普天間中学校では、卒業生が考えたキャラクターの人形を保護者が作り、卒業式の日に正門近くに飾りました(琉球新報・2022年)。手作りの1体から始め、配る・売る数が要るようになったら制作会社に頼む進め方もできます。

図書館は館内や催しでキャラクターを使う

図書館にもキャラクターを持つところがあり、図書館総合展では「図書館キャラクター・グランプリ」も開かれてきました。慶應義塾大学の日吉図書館は、学習相談のキャラクター「ぴあくろう&コノハちゃん」のミニサイズのぬいぐるみを自作し、館内に置きました(2015年)。

北九州市立子ども図書館は2026年2月、地元の絵本作家が提供したマスコットを、3月の読み聞かせのある催しでパネル展示によりお披露目すると発表しました。小さな子どもが集まる場でぬいぐるみを使うなら、安全の決まりもあわせて確かめておくと安心です。

保育園や幼稚園にも園のマスコットがある

保育園や幼稚園、こども園にも、園のマスコットを持つところがあります。東京都調布市の駿河台大学第一幼稚園は、園児に人気のキャラクター「しゅんた」を、創立50周年に向けた幼稚園バスのデザインに取り入れました。

園のマスコットがあれば、卒園や入園の記念品としてぬいぐるみにする方法もあります。卒園記念品の選び方は、卒園記念品の選び方と嬉しかったものの記事で紹介しています。

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学校のキャラクターの作り方と選び方

学校のキャラクターは、生徒や学生からの公募か、イラストレーターや教職員に描いてもらう方法で作るのが一般的です。ぬいぐるみにする予定があるなら、立体にしやすい絵かどうかを選ぶ基準に入れておきましょう。

生徒や学生から公募して選ぶ

公募のよさは、生徒や学生がキャラクターづくりに参加できることです。名城大学は開学100周年記念のマスコットを学内外から募り、853点の応募から一般投票を経て「名城しし丸」に決めました(2026年1月発表)。

複数の案のよい所を組み合わせる決め方もあります。千葉商科大学は学生から110件の応募を集め、ある案の世界観、別の案の名前、さらに別の案の目と口などを組み合わせて公式キャラクターにしました。

イラストレーターや教職員が描く

プロのイラストレーターに頼む方法もあり、広島大学のひろティーは広島を拠点に活動するイラストレーターがデザインしたキャラクターです。教職員が描く例として、三田祥雲館高校の「くーも」は、広報誌の創刊に合わせて美術教員がデザインしました。

立命館大学図書館の「よむりす」のように、学生の応募作をもとにデザイン会社が仕上げる組み合わせもあります。公募で集めた案を、プロの手で使いやすい形に整えるやり方です。

立体にしやすい絵を選考の基準にする

ぬいぐるみや着ぐるみにする予定があるなら、募集の段階で立体にしやすい絵を求めておきましょう。豊橋技術科学大学は審査基準に「立体化できるデザインが好ましい」と書き、滋賀県立大学は正面・側面・背面の3方向が分かる絵を求めています。

細い線や細かい模様が多い絵は、ぬいぐるみでは表しにくくなります。選んだ案を作者と相談して描き足したり、学校が一部を直したりできるよう、募集要項に書いておくと後で困りません。

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キャラクターの権利を学校のものにする手順

ぬいぐるみにして配ったり売ったりするには、キャラクターの著作権を学校がゆずり受けるか、ぬいぐるみにすることも含めて使ってよいと書面で認めてもらうことが欠かせません。18歳未満の応募には保護者の同意を取り、できたあとは使い方の決まりで守ります。

募集要項で著作権をゆずってもらう

著作権は、描いた人に描いた時点で生まれ、年齢や上手さは関係ありません。生徒や学生の応募作も、そのままでは描いた本人のものです。

著作権をゆずってもらう取り決めで「著作権法27条・28条の権利を含む」と書いていないと、形を変えて作り直す権利(27条)や、作り直したものを使う権利(28条)は作者に残ると推定されます。絵をぬいぐるみにすることは、この作り直しにあたりうるものです。

三重大学の募集要項(2022年)は、21〜28条の権利を含む著作権を無償で大学にゆずり、作者は著作者人格権を行使しないと定めていました。使い道の欄に、ぬいぐるみなどのグッズにすることも書いておきましょう。

18歳未満の応募は保護者の同意を取る

民法では18歳から成年で、未成年者が保護者の同意なしにした取り決めは、あとから取り消されることがあります。著作権をゆずる取り決めも、この決まりの対象になると考えておくのが安全です。

静岡市葵区の募集は、18歳未満の人は必ず保護者の同意を得たうえで応募するよう求めています。中高生から募るなら、応募用紙に保護者の署名欄を設けるのが確実でしょう。

使い方の決まりと商標で守る

キャラクターが決まったら、使い方の決まり(ガイドライン)を作っておくと、グッズを作るときの判断がぶれません。千葉商科大学は、グッズに使うときは事前の申請を求め、反転や色・表情の変更を禁止し、正面以外の姿も載せた資料を用意しています。

生協や購買でぬいぐるみを売るなら、名前と絵の商標登録も考えましょう。商標は先に出願した人が優先される決まりで、豊橋技術科学大学は公式マスコットの発表時に「現在、商標登録出願中」としていました。名前を決める前に、無料の検索サービスJ-PlatPatで似た名前がないかを調べておくと安心です。

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学校のぬいぐるみの使い道と大きさの選び方

学校のぬいぐるみは、オープンキャンパスや説明会、周年や卒業の記念品、購買での販売に使えます。使い道に合わせて、バッグに付けられる小さなサイズと、飾れる大きめのサイズを選び分けましょう。

オープンキャンパスで学校の雰囲気を伝える

オープンキャンパスは、受験生が学校の雰囲気を確かめる場です。リクルート進学総研が2025年3〜4月に、その春に高校を卒業した人へインターネットで聞いた「進学センサス調査2025」では、大学に進んだ2万7,362人のうち、高校3年間で一度でもオープンキャンパスに参加した人は90.3%でした。

同じ調査(リクルート進学総研・2025年)で、進学先を選ぶときに重視した項目の2位は「校風や雰囲気が良いこと」(31.5%)です。文教大学は2019年のオープンキャンパスに合わせてぬいぐるみキーチェーンを売り出しており、キャラクターのぬいぐるみは来場者に学校の雰囲気を持ち帰ってもらう手段になるでしょう。

周年や卒業の記念品にする

周年事業は、キャラクターを作ったりぬいぐるみにしたりするきっかけになりやすい節目です。東京農工大学は創基150周年の節目にぬいぐるみを売り出し、千葉商科大学や名城大学も100周年をきっかけにキャラクターを作りました。

卒業記念品にするなら、学校のキャラクターに卒業年や学校名を入れる方法もあります。卒業記念品の選び方は、卒業記念品の選び方の記事で詳しく紹介しています。

小さいキーホルダーと飾る大きめを使い分ける

バッグに付けてもらうなら15cm前後のボールチェーン付き、受付やカウンターに飾るなら30cmほどの大きめ、と使い道で大きさを決めるのがおすすめです。広島大学も30cmと15cmの2サイズを作り、15cmにはボールチェーンを付けました。

小さくするほど、細かい模様や文字は表しにくくなります。校章や大学名のロゴなど学校らしさを伝える部分を1つ選び、刺しゅうで入れると見分けやすいでしょう。ひろティーも、スカーフに大学名のロゴを刺しゅうしています。

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学校がぬいぐるみを発注するときの決まり

学校がぬいぐるみを発注するときは、公立・国立・私立のどれでも、学校の契約の決まりに合わせて見積もりを取ります。小さな子どもに渡すなら、おもちゃの安全の決まりも確かめておきましょう。

公立は自治体の契約の決まりに合わせる

公立の学校や図書館の買い物は、自治体の規則で、入札をせずに相手を選べる上限額や、何社から見積もりを取るかが決まっています。上限額のもとになる地方自治法施行令の改正(2025年4月施行)で、物品の買い入れは市町村で150万円、都道府県と指定都市で300万円が上限になりました。

実際の金額はこの範囲で各自治体が定め、オリジナル品の注文を「製造の請負」として扱う自治体もあります。どの区分でいくらまでかを、教育委員会や契約の担当に確かめてください。会計年度は4月から翌年3月までのため、その年度の予算で買う品は3月31日までに納品できる日程で頼みましょう。

国立や私立は学校の規程を先に確かめる

国立大学や私立の学校は、法人ごとの契約規則や購入規程で、担当者が頼める金額と見積もりの取り方が決まっています。たとえば京都大学は2026年3月に規則を改め、少額で契約できる物品を「1品50万円未満」から「1品200万円未満」に広げました。

見積もりは、各社に別々に頼むのが基本です。東京農工大学は2022年の教職員向けの案内で、取引先に頼んで他社の見積書を取り寄せる「相見積」を禁止していました。追加で同じぬいぐるみを作るときのために、最初の見積書と仕様書は保管しておきましょう。

小さな子どもに渡すなら安全の決まりを確かめる

保育園や幼稚園、子ども図書館の催しなど、6歳未満の子どもがおもちゃとして遊ぶぬいぐるみは、食品衛生法の「指定おもちゃ」の決まりの対象です。厚生労働省(当時)が2009年に出したQ&Aは、配る相手が大人でも、不特定または多数に渡り乳幼児の口に触れる可能性があれば対象になるとしています。

3歳未満向けのおもちゃは、2025年12月25日から国の基準への適合と「子供PSCマーク」が必要になりました。園児に渡すなら、目や鼻を刺しゅうにして外れる部品を減らし、どの決まりに当たるかを制作会社と確かめておきましょう。

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RONECTで学校のぬいぐるみを作る場合

株式会社RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーなどを手がけるOEMの制作会社で、ぬいぐるみは100個から注文できます。学校のキャラクターの絵をもとに、完成イメージの作成からサンプル、量産、国内への納品までをまとめて任せられるのが特徴です。

完成イメージをAIで無料で作れる

RONECTでは、AIを使った完成イメージ画像の作成を無料で行っています。キャラクターの絵を渡せば、サンプルを作る前にぬいぐるみになった姿を確かめられます。

職員会議や理事会で「こんなぬいぐるみになります」と画像で見せられるので、学内の話し合いも進めやすいですよね。なお、AIの画像はあくまで完成イメージのため、実際の製品とは形や色が異なる場合があります。

サンプルで学内の確認を受けてから量産できる

RONECTは中国の提携工場で実物のサンプルを作り、必要に応じて直してから量産に入ります。広報の担当やキャラクターの作者にサンプルを見てもらい、承認を得てから量産に進められるので安心です。

サイズや生地、刺繍、綿の量、付属品、パッケージなども、予算とのバランスを見ながら提案してもらえます。料金の目安や制作事例は、オリジナルぬいぐるみ制作のページで紹介しています。

日本人の担当者が工場とやり取りする

RONECTでは、中国語に対応できる日本人の担当者が、中国の提携工場と直接やり取りする体制です。中間の業者を通さないので余分な費用を抑えられ、細かな修正の希望も中国語で工場に伝えられます。

制作期間の目安は、サンプル約2週間、量産約30〜40日で、全体では約2〜3か月です。仕様や修正の回数、数量、輸送の状況で前後します。オープンキャンパスや年度末の納品に間に合わせたいなら、その日から逆算して早めに相談してください。

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まとめ

学校のキャラクターは、大学の周年や広報をきっかけにぬいぐるみになり、オープンキャンパスなどで生かされています。ぬいぐるみにして配る・売るなら、募集要項で立体にする権利まで学校がゆずり受け、18歳未満の応募には保護者の同意を取ることが大切です。

まずは配りたい日と数、予算を書き出し、学校の契約の決まりを担当者に確かめましょう。

株式会社RONECTでは、AIによる完成イメージ画像の作成から国内への納品まで、日本人の担当者が学校のキャラクターのぬいぐるみ制作をサポートしています。お気軽にご相談ください。

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