VTuberグッズの作り方|人気の種類とぬいぐるみを売るまでの流れ

VTuberグッズの作り方|人気の種類とぬいぐるみを売るまでの流れ

「記念配信に合わせて、ファンに喜んでもらえる公式グッズを出したい」。VTuberグッズを考え始めても、何を作れば喜ばれるのか、売れ残ったらどうしようか、不安が先に立つ方も少なくないでしょう。ぬいぐるみは個人でも作れるのかという迷いも重なります。

そこで本記事では、アクスタや缶バッジからぬいぐるみまで、VTuberグッズの種類ごとの向き不向きを整理し、ぬいぐるみを公式グッズにする流れを紹介します。準備するものと日程の目安が分かるので、記念日から逆算した計画を立てやすくなるはずです。

あわせて、売れ残りを防ぐ受注販売の進め方と販売ページに書く決まり、グッズにする前に確かめる権利も同じ流れで解説します。

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目次

VTuberグッズが活動の収益の柱になる理由

VTuberグッズは、事務所の売上の半分以上を占めるほど、活動を支える大きな収益源です。ファンの数は限られても1人あたりの支出が大きい一方、大手でも作りすぎた在庫の処分で大きな費用を出すことがあるので、作る数の決め方が大切になります。

事務所の売上の半分以上がグッズ

VTuberの事務所の売上を見ると、半分以上をグッズが占めています。矢野経済研究所が2025年4月に発表した推計では、2023年度のVTuber市場800億円のうち、グッズが445億円と55.6%でした。

同じ研究所の2026年1月の発表では、市場は2024年度に1,050億円まで伸びています。ここでいうグッズには、形のある品だけでなく、データの販売も含まれます。

配信の収入に加えてグッズの売上があれば、活動を続ける支えが1本増えますよね。

ファンの数より1人あたりの支出が大きい

VTuberのファンは、人数より1人あたりの支出の大きさが目立ちます。矢野経済研究所が2025年7月に全国の15〜69歳1万人へインターネットで行った調査をもとにした推計では、VTuberの「オタク」を自認する、または周りからそう言われる人は約96万人で、VTuberに使うお金は1人あたり年間71,179円でした。

同じ推計で、アニメは549万人、1人あたり19,233円です。熱心なファンの数は多くなくても、長く大切にしてもらえる品を丁寧に作る価値は大きいといえます。

大手でも作りすぎで在庫を抱えることがある

グッズは、作りすぎると売れ残りが損になります。ホロライブを運営するカバーは2026年3月期に、2023〜2024年に作った品を中心とした売れにくい在庫の処分や評価の引き下げで、約18.6億円を費用に計上しました。ライブの物販で作る数の決め方は、バンドグッズ制作の進め方でも紹介しています。

にじさんじを運営するANYCOLORも、2026年4月期の第4四半期に約18億円の在庫の評価損を計上しています。個人や小さな事務所ほど、売り切れる数や注文を受けた数から作り始めるのが安全でしょう。

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VTuberグッズの主な種類と向き不向き

VTuberグッズは、アクリルスタンドや缶バッジのように絵を印刷する品、ぬいぐるみのように形から作る品、ボイスなどのデータの品に分かれます。初めてなら印刷の品で小さく試し、記念日の目玉にぬいぐるみを足す組み合わせが無理のない選び方です。

アクスタや缶バッジは少ない数で試しやすい

アクリルスタンド(アクスタ)や缶バッジは、立ち絵をそのまま印刷して作れるので、少ない数でも頼みやすい品です。版の要らないデジタル印刷なら、印刷の版を作る費用がかからず、少ない部数も受けやすいと日本印刷産業連合会も2008年の報告書で説明しています。缶バッジも、2024年12月に印刷から圧着まで自動で行い1個単位でも作れる業務用の装置が発売されたと、日刊工業新聞が伝えました。

所属2名のVTuberプロジェクトは2026年8月、デビュー1周年に、アクスタやアクリルキーホルダー、トートバッグなど1,200〜2,500円の品を期間限定の受注販売で出していました。絵柄の数もそろえやすいので、最初のグッズにぴったりです。

ぬいぐるみは推しのグッズで好まれる1位

ぬいぐるみは、推しのグッズの中でも特に好まれる品です。タイトーが2026年10月に、調査会社のモニターで推しがいる10〜30代500人に行ったアンケートでは、特に好きなグッズを5つまで選ぶと「ぬいぐるみ(小・中)」が40.4%で、3年続けて1位でした。VTuberに限らない推し全般の調査ですが、ぬいぐるみの人気の高さがうかがえます。

同じ調査では、推しのグッズと一緒に写真や動画を撮る「ぬい撮り」をしたことがある人も44.0%いました。配信で一緒に映したり、ファンが撮った写真で広まったりするので、記念日の目玉にしやすい品です。推しぬいの頼み方は、推しぬいのオーダーメイドの頼み方でくわしく紹介しています。

ボイスや画像などデータのグッズもある

ボイスや画像のようなデータの品も、VTuberグッズの一つです。矢野経済研究所の市場の集計でも、グッズに形のある品とデータの販売の両方が含まれています。

データの品は在庫が出ず、送る手間や送料もかかりません。そのため、形のある品と組み合わせれば、予算に合わせて選べる幅が広がるでしょう。

種類ごとの違いを表で比べる

主な種類の違いをまとめると、次のとおりです。

品少ない数作る手間ファンの使い方
アクスタ・アクキー頼みやすい印刷して切る飾る・持ち歩く
缶バッジ頼みやすい印刷して金属に圧着バッグに付ける
ぬいぐるみ・マスコット1個から受ける会社もある型紙と見本が要る抱く・一緒に撮る
ボイス・画像在庫が出ない録音や絵の制作聴く・見る

2025〜2026年の事務所の受注販売3件では、アクスタなど印刷の品だけの企画は締め切りから約1.5か月後、ぬいぐるみを含む企画は約2.5〜3.5か月後に発送を始めていました。ぬいぐるみを入れる企画は、早めに準備を始めましょう。

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VTuberのぬいぐるみを公式グッズにする流れ

VTuberのぬいぐるみは、立ち絵をもとに横や後ろの姿をそろえ、サンプルで顔や髪を直してから量産します。印刷のグッズより日数がかかるので、記念配信の日から逆算して早めに動き出しましょう。

立ち絵の正面と横・後ろと色を用意する

ぬいぐるみにするには、正面の立ち絵だけでなく、横と後ろの姿、髪や服の色の指定をそろえます。RONECTも、前・後ろ・横の写真やデザイン画をもとに作ると案内しています。

医薬品医療機器総合機構がキャラクターの樹脂のマスコット付きボールペンを発注したときも、多面図、色の指定、顔のパーツの位置を書いた資料に沿って作ることを条件にしていました。後ろ姿や髪のはねが決まっていないなら、描いた人と相談して絵を足しておくと、仕上がりのずれを減らせるでしょう。

絵を立体向けに整える手順は、キャラクターのぬいぐるみの作り方で紹介しています。

サンプルで顔と髪を直してから量産する

ぬいぐるみは、サンプルで顔や髪の形を確かめ、直してから量産に入るのが基本です。RONECTの場合は、相談、AIによる完成イメージ、見積もり、サンプル、修正と最終確認、量産と検品、国内への納品の順に進みます。

立体にすると、絵とまったく同じ姿にはなりません。公的機関が発注したぬいぐるみキーホルダーでも、目や口を刺繍、服を印刷にするなど、部分ごとに表し方を分けていました。どこを刺繍にするか、髪の色の切り替えをどこまで再現するかは、サンプルを見ながら決めるのがおすすめです。VTuber本人や事務所、絵を描いた人に確かめてもらう時間も、日程に入れておきましょう。

記念配信から逆算して早めに動く

ぬいぐるみは、周年や誕生日の記念配信の3〜4か月前には相談を始めると安心です。RONECTの場合、サンプルに約2週間、量産に約30〜40日かかり、全体で約2〜3か月が目安です。

受注販売にするなら、注文の受付期間と、締め切ってから量産に入る日数も足して考えましょう。サンプルから納品までの流れは、オリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用で紹介しています。

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VTuberグッズの売り方と作る数の決め方

初めてのVTuberグッズは、注文を受けた数だけ作る受注生産にすると売れ残りを防げます。ネットで売るなら、届く時期・販売者の表示・返品の条件を、特定商取引法(通信販売の決まり。消費者庁が担当)に沿ってページに書いておきましょう。

初回は受注生産で売れ残りを防ぐ

受注生産は、受付期間に申し込まれた数だけ作る売り方です。にじさんじ所属の戌亥とこさんの登録者100万人記念のグッズも、約1か月の受付を締め切ってから約2か月半後に発送を始める受注販売でした。

届くまで待ってもらう分、売れ残りの心配はほとんどありません。ただし数が少ないほど1個あたりの値段は上がるので、受付の前に、いくつかの数で見積もりを取って販売価格を決めておくと安心です。

届く時期は「○月○日まで」と日付で書く

受注販売のページには、届く時期を「○日以内」「○月○日まで」のように書くのが決まりです。消費者庁の通信販売のQ&Aでは、「予約は入荷次第」のような書き方は時期を示したことにならないとしています。

代金を先に受け取り、届くまで時間がかかる場合は、注文を受けたかどうかや届く時期などを知らせる通知も必要になります。受け取ってから1週間ほどのうちに品を送るなら、この通知は要りません。

名前や住所の表示は省ける場合がある

グッズをくり返し売るなら、個人でも特定商取引法でいう販売業者として、名前・住所・電話番号を表示するのが原則です。ただし、請求があれば買う人が申し込む前に十分な余裕をもって知らせると書き、実際にそうできるなら、表示を省くことが認められています。受付期間が短い販売では、この省略は難しくなります。

販売サービスの運営会社やバーチャルオフィスの住所を使える場合もありますが、運営会社が本人の住所を把握しているなどの条件付きです。前払いの受注販売で送る通知にも名前や住所を書く項目があります。販売サービスを使って売る場合、買った人が訴えを起こすためなど条件を満たす請求をすると、取引デジタルプラットフォーム消費者保護法に基づいて運営会社から本人の住所が開示されることもあります。完全に名前を出さずに売れるわけではない点は、知っておきましょう。

返品の条件は広告と確認画面に書く

返品の決まりを書かないと、届いてから8日以内なら、買った人が送料を負担して返品できることになります。返品を受けないなら、「商品に欠陥がある場合を除き、返品には応じません。」のように、はっきり書いておきましょう。

消費者庁は、「その都度御相談に応じます」では返品の決まりを書いたことにならないとしています。返品の条件は、販売ページと、注文を確定する前の最終確認の画面の両方に載せましょう。

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VTuberグッズにする前に確かめる権利

VTuberグッズを作る前に、キャラクターの絵を描いた人とモデルを作った人の許可の範囲に、グッズや立体化が入っているかを確かめます。新しい衣装やポーズの品は、描いた人の許可が要ることが多い点にも注意しましょう。

グッズや立体化が許可の範囲か確かめる

事務所の社員が仕事として描いた場合などを除き、キャラクターの絵やモデルは、契約で決めていなければ描いた人や作った人が著作権を持つのが原則です。弁護士が監修した解説でも、許可の範囲に書かれていない使い方をすると、著作権の侵害を問われる可能性があるとしています。

確かめる相手は、絵を描いた人、Live2Dなどのモデルを作った人、所属していれば事務所の3つです。モデルの権利を譲り受けていても、元の絵を描いた人の了解がなければ自由に使えない場合もあるので注意が必要です。

新しいポーズや衣装は翻案になりやすい

同じキャラクターで新しいポーズや衣装を描くことは、元の絵を作り変える「翻案」に当たることが多く、著作権を持つ人の許可が必要になると文化庁は説明しています。文化庁は、キャラクターの絵から着ぐるみを作ることも、元の作品をもとにした新しい作品の例に挙げています。

他人のキャラクターは、権利者の許可なくグッズにできません。権利の考え方はぬいぐるみの著作権で紹介しています。

絵師に頼むときは権利の範囲を書面に残す

新しく絵を頼むなら、グッズや立体化に使えるかを、依頼のときに書面で決めておきましょう。事業として絵師などのフリーランスに頼むなら、公正取引委員会も、権利を譲り受けたり使ったりしたいときはその範囲を依頼の内容に明記する必要があると説明しています。

権利を譲り受けるなら、文化庁の説明のとおり、契約書に著作権法第27条と第28条の権利を含むと書いておきましょう。絵を意に反して変えられない権利(同一性保持権)など、描いた人に残る著作者人格権は譲れないため、その権利を使わない約束を入れる例もあります。

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VTuberグッズをRONECTで作る場合

RONECTは、オリジナルぬいぐるみやマスコットキーホルダーをはじめ、販売用のグッズをOEMで作る会社です。自分や自社のキャラクターなら、個人で活動するVTuberも1個から相談できます。

ぬいぐるみやマスコットは1個から相談できる

RONECTは、ぬいぐるみを1個から受けているのが特徴です。手元に置く1体から、受注販売でそろえる数まで相談できます。1個のときの料金は、絵と大きさをうかがって見積もる形です。

ぬいぐるみと一緒に、ぬいぐるみのストラップ・キーホルダーやアクリルスタンドの制作も、あわせて相談してみてください。RONECTの場合、アクリルスタンドも全体で約2〜3か月が目安です。

100個注文時の参考料金と期間の目安

RONECTのぬいぐるみの参考料金は、100個注文したときで高さ8〜15cmが1個1,500〜1,800円、20〜30cmが2,000〜3,000円です。約8cmで1個約1,000円の例もあり、マスコットの大きさを100個作るなら1個1,000〜1,800円ほどが目安になります。

料金は仕様や数量、為替によって変わり、サンプル代が別に20,000〜30,000円、配送費が別になる場合もあります。500個からは価格が安くなるので、数を変えた見積もりも取ってみてください。料金表はRONECTのぬいぐるみ制作のページに、数量ごとの考え方はぬいぐるみOEMの単価と頼み方にまとめています。

期間はRONECTの場合、サンプルから納品まで全体で約2〜3か月が目安で、仕様や修正の回数、輸送の状況で前後する点も見込んでおきましょう。

AIの完成イメージを絵師との相談に使える

RONECTでは、キャラクターの絵からAIで完成イメージの画像を無料で作っています。絵師の契約や規約でAIへの入力が認められているなら、ぬいぐるみにする許可を取るときの資料にも使えて便利です。

画像はあくまでイメージのため、実物とは形や色が違う場合があります。工場とのやり取りは中国語に対応できる日本人の担当者が受け持つので、顔や髪の細かな直しも日本語で伝えられるのが安心な点です。

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まとめ

VTuberグッズは、アクスタや缶バッジで小さく試し、記念日の目玉にファンに好まれるぬいぐるみを加えると無理なく始められます。初回は受注生産にし、届く時期と返品の条件を販売ページに書き、絵師やモデラーの許可の範囲も確かめましょう。

まずは次の記念配信の日を決め、その3〜4か月前に立ち絵と作りたい数をそろえて相談してみてください。

株式会社RONECTでは、ご自身や事務所のVTuber・配信者のキャラクターのぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。企画段階のご相談もお気軽にどうぞ。

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