「卒業や周年の記念に、オリジナルのテディベアをオーダーメイドしたいけれど、どこに頼めばいいのだろう」。名前を入れるだけでいいのか、ユニフォームや制服まで着せられるのか、何体からいくらで作れるのかも分かりにくいですよね。記念の日に間に合うのかも、気になるところです。
そこで本記事では、テディベアの基本と由来から、オーダーメイドの3つの方法、記念品のアイデア、費用と期間の目安までを順に紹介します。目的と数に合う作り方が、きっと選べるはずです。
あわせて、チームのマークや校章を入れるときの許可と、赤ちゃんに贈るときの安全も同じ流れで解説します。
オーダーメイドのテディベアとは
オーダーメイドのテディベアは、くまのぬいぐるみを、名前や服、形まで自分たちの希望に合わせて作ってもらうものです。首と手足が動く作りが本来の特徴ですが、記念品なら手足を縫い付けた作りを選ぶこともできます。
テディベアの名前は米国大統領の愛称から
テディベアは、辞書では「縫いぐるみの熊」と説明される、くまのぬいぐるみです。名前は、米国の第26代大統領セオドア・ルーズベルトの愛称「テディ」から来ています。
1902年11月、熊狩りで追い詰められた熊を撃たなかった大統領の話が漫画で広まり、くまのぬいぐるみの呼び名になりました。米国とドイツで同じころにくまのぬいぐるみが作られ、世界に広がっていったとされています。
首と手足が動くジョイントが本来の作り
昔からのテディベアは、首と肩、腰の部分で頭と手足が動く「ジョイント」の作りが特徴です。英国のヴィクトリア&アルバート博物館が持つ1900年代初めのドイツ製のベアも、首・肩・腰で動く作りでした。
熊本県のキャラクター「くまモン」のテディベアも、2013年にモヘアの生地で、手足と頭を動かせる作りで作られています。一方、前の節で紹介した辞書の説明は、手足が動くことまでは条件にしていません。数をそろえる記念品なら、手足を縫い付けた作りも候補になるでしょう。
テディベアの文字をグッズ名にするときの注意
くまのぬいぐるみを「テディベア」と呼ぶこと自体は、辞書にも載った一般の呼び名です。2009年の知的財産高等裁判所の判決が引く特許庁の判断でも、日本で「独特の形をした小熊のぬいぐるみ」を指す言葉として知られているとされています。
ただし、2009年の判決の時点では、服や布の小物、寝具などに「テディベアー/TEDDYBEAR」の登録商標があり、裁判でも登録は無効にされませんでした。ベアと一緒に配るタオルやTシャツに、この文字を商品名やロゴとして入れるなら、今も登録が続いているかを含めて先に確かめましょう。
テディベアをオーダーメイドする3つの方法
テディベアのオーダーメイドには、既製のベアに名前やロゴを入れる、毛の色や服を選んで組み合わせる、型紙から形や顔まで作る、の3つの方法があります。どこまで自分たちらしくしたいかと、数と日数で選びましょう。
名入れ・組み合わせ・型紙からの早見表
3つの方法を、変えられる範囲と日数で比べると次のとおりです。
| 方法 | 変えられる範囲 | 日数 |
|---|---|---|
| 既製のベアに名入れ | 名前・日付・ロゴ | 短め |
| 選んで組み合わせる | 毛の色・服・小物 | 中くらい |
| 型紙から作る | 形・顔・大きさ・服まで | 長め |
名前やロゴが入れば十分なら名入れ、チームや会社らしい見た目にしたいなら組み合わせか型紙から、と考えると選びやすくなります。
既製のベアに名前やロゴを入れる
決まった形のベアや、ベアに着せたTシャツに、名前や日付、ロゴを刺繍やプリントで入れる方法です。型紙を起こさないので早く仕上がり、少ない数でも頼みやすいのが利点です。
閉校する小学校の記念に、手のひらサイズのベアのTシャツへ校章と学校名をプリントし、全員に配った例もあります。一方で、形や顔は既製のままなので、「うちだけのベア」にはなりにくい点は知っておきましょう。
毛の色や服を選んで組み合わせる
用意された型の中から、毛の色や目、リボン、服などを選んで組み合わせる方法です。形は既製の範囲ですが、チームカラーや会社の色を取り入れて、らしさを出せます。
FC東京が会員向けに受注生産した「ユニフォームベア」も、選手の背番号や袖のロゴを選べる形でした。決まったベアにその年のユニフォームを着せる作り方は、毎年の記念品にも向いています。
型紙から形や顔まで作る
形や顔、大きさ、服まで一から決めるなら、型紙から作る方法です。会社や学校のマスコットに似せたベアや、自分たちが権利を持つくまのキャラクターを、そのままテディベアにすることもできます。
そのぶん、型紙を起こし、サンプルを見て直す手間と日数がかかります。数がまとまるほど準備の費用が1体あたりに薄まるので、配る数が多いほど選びやすい方法です。絵を立体にする手順は、キャラクターのぬいぐるみの作り方で紹介しています。
記念品にするオリジナルテディベアのアイデア
オリジナルのテディベアが向いているのは、卒業・周年・チームの記念や、出産・結婚の贈り物です。場面ごとに、着せる服や入れる文字を変えると、その記念らしさが出ます。
卒業記念は袴や学生服に年度を添える
卒業記念のベアなら、袴や学生服を着せたり、卒業証書を抱えた姿にしたりすると、その日の記憶と結びつくでしょう。RONECTの卒業祝いのページでも、名前や卒業年度、短いメッセージを刺繍で入れる案を紹介しています。卒業生やチームの全員に配るなら、1体ずつ違う名前や背番号を入れられるか、その費用も見積もりで確かめてください。
学校のロゴや色を取り入れるのも一つの方法です。記念品全体の選び方は、卒業記念品の選び方で紹介しています。
周年記念は会社の制服やロゴの色で作る
会社の周年記念なら、社員の制服を着せたベアや、ロゴの色を毛やリボンに使ったベアが、その会社らしい記念品になります。全日本空輸(ANA)は、客室乗務員の制服を着たテディベアを自社のオリジナル商品として扱い、2021年には公式の通販でも売り出しました。
取引先やお客さまに配るなら、社名やロゴは控えめに入れ、飾っておきたくなる見た目を優先するのが一案です。相手別の選び方は周年記念品の選び方にまとめています。
チームの記念はユニフォームと背番号で
プロのサッカークラブにも、ユニフォームを着せたベアを会員向けに作った例があります。前の章で紹介したFC東京のユニフォームベアが、その一つです。
2023年に発売されたプロ野球の球団マスコットのベアには、ユニフォームに背番号と名前を入れ、足の裏に球団のマークを刺繍した例もあります。少年野球や部活の卒団記念なら、ユニフォームぬいぐるみの作り方も参考になります。
出産や結婚の贈り物は体重や名前を合わせる
出産や結婚の贈り物なら、生まれたときの体重と同じ重さに作る「ウェイトベア」も一つの選び方です。厚生労働省の人口動態統計では、2025年に生まれた赤ちゃんの平均体重は、男の子3.04kg、女の子2.95kgでした。
重さに加えて、名前や生年月日を刺繍で入れれば、世界に一つの贈り物になります。重さをぴったり合わせられるかは、見積もりのときに制作会社に確かめてください。
RONECTのくまの商品ページでは、子どもの名前や生年月日、二人の記念日を刺繍する案を紹介しています。くわしい頼み方は、ウェイトベアの選び方と頼み方の記事をご覧ください。
テディベアのオーダーメイドの費用と期間
テディベアのオーダーメイドの費用は、型紙やサンプルなど準備の費用と、1体ごとの単価で決まり、数が多いほど1体あたりは下がります。期間は、デザインを決めてから届くまで2〜3か月ほどを見ておくと安心です。
1体だけだと準備の費用が重くなる
型紙から作るベアには、型紙を起こしてサンプルを作る準備が欠かせません。刺繍を入れるなら、刺繍のデータも必要です。この準備の費用は作る数にかかわらずかかるため、1体だけだと1体あたりの負担が大きくなります。
反対に、数を増やすと1体あたりは下がりますが、支払う総額と在庫は増えます。配る人数に予備を少し足した数で、総額を比べて決めましょう。費用の内訳はぬいぐるみの作成費用の記事でくわしく紹介しています。
25cm前後は100個で1個2,000円台から
RONECTが公開している、100個注文したときの参考料金は次のとおりです。大きさは高さで数えます。
| 大きさ | 1個あたりの参考料金 |
|---|---|
| 8〜15cm | 1,500〜1,800円 |
| 20〜30cm | 2,000〜3,000円 |
| 40cm | 3,000〜4,000円 |
| 80cm | 15,000円〜 |
棚に飾って楽しむ20〜30cmほどなら、1個2,000〜3,000円が目安です。サンプル代は別に20,000〜30,000円が必要で、服や刺繍の量、数によって料金は変わります。表はRONECTのぬいぐるみ制作のページに載っています。なお100個は料金の条件で、注文できる最低の数ではありません。
締め切りから届くまで約2か月かかる
デザインが決まっていても、数をそろえて作るには時間が必要です。FC東京の2025年のユニフォームベアは、2月10日に注文を締め切り、届くのは4月上旬〜下旬の予定とされていました。
デザインから作るなら、さらにサンプルの日数が加わります。RONECTの場合、サンプルは約2週間、量産は約30〜40日、全体で約2〜3か月が目安です。卒業式や周年行事に配るなら、3か月以上前に相談を始めましょう。流れの全体はオリジナルぬいぐるみ制作の流れと費用にまとめています。
テディベアを頼む前に確かめる権利と安全
チームのマークや校章、キャラクターをベアに入れるなら、持ち主の許可を先に確かめましょう。赤ちゃんや小さな子どもに贈るベアは、外れる部品を減らすことが大切です。
チームのマークや選手名はクラブに確かめる
プロのクラブのエンブレムや選手の名前を入れたベアを作るなら、クラブの許可が要ると考えるのが安全です。Jリーグも、各クラブの商標権や著作権、肖像権は各クラブにあり、使い方は各クラブに問い合わせるよう案内しています。
自分たちのチームのマークでも、デザインを人に頼んで作ったなら、立体にしてよいかを確かめておきましょう。ユニフォームのメーカーやスポンサーのロゴは外し、チームの色と背番号で、らしさを出すのが無難です。
校章や自治体のキャラクターは許可を取る
校章や学校名を入れるなら、学校の決まりを先に確かめます。東京学芸大学の規程は事前の申請を求め、岩手大学の要項は、ロゴマークの形を変えてはならないと定めています。
自治体のキャラクターも同じです。熊本県は、くまモンを売らない記念品に使う場合でも、通常の利用許諾の手続きが必要だとしています。他人のキャラクターを、許可なくベアにして配ったり売ったりするのはやめましょう。
赤ちゃんに贈るなら目を刺繍にする
出産祝いや卒園記念など、小さな子どもが手にするベアは、目や鼻を刺繍にして、外れる部品を減らすと安心です。消費者庁によると、3歳児の口の大きさは直径約4cmで、これより小さな部品は誤飲や窒息のおそれがあります。
また消費者庁は、窒息を防ぐため、赤ちゃんが寝るベビーベッドにぬいぐるみを入れないよう呼びかけています。3歳未満向けに作るおもちゃには、2025年12月25日から国の基準と表示の決まりも加わりました。6歳未満の子どもが遊ぶぬいぐるみには食品衛生法の「指定おもちゃ」として材料の決まりもあるので、対象年齢を決め、材料が基準に合うかも制作会社に確かめましょう。安全の基準はSTマークとぬいぐるみの安全基準で紹介しています。
RONECTでオリジナルのテディベアを作る場合
RONECTでは、くまのぬいぐるみのデザインを自由に決めて、1個から量産まで頼めます。手足が動く作りや生地の種類など、テディベアらしい仕様にできるかは、見積もりの相談で確かめてください。
くまのデザインを自由に決めて1個から頼める
RONECTのくまのぬいぐるみの商品ページでは、デザインは希望に合わせて自由に決められ、完成イメージを持ち込む形でも、デザイナーとゼロから考える形でもよいとしています。相談は、1体だけの記念品から、配るための量産までが対象です。
表情や毛並みの手ざわり、持たせる小物、色の選び方といったデザインのコツも、くまのぬいぐるみの制作のページで紹介しています。
AIの完成イメージで形を先に確かめられる
サンプルを作る前に、AIを使った完成イメージ画像を無料で作れます。仕上がりのイメージを画像で先に確かめられるので、社内や学校、チームでの相談にも使えるでしょう。
AIの画像はあくまでイメージで、実物とは形や色が違う場合がある点に注意しましょう。最後はサンプルの実物で、表情や大きさを確かめてから量産に進みます。
日本人の担当者が工場と直接やり取りする
中国の提携工場とやり取りするのは、中国語ができる日本人の担当者です。間に別の業者を挟まないので、余分な費用を抑えられます。
服の色や表情といった細かな直しも、担当者が内容をつかんで工場に直接伝えます。サンプルから検品、輸入、国内の指定先への納品までを一括で任せられるのも利点です。
まとめ
オリジナルのテディベアは、既製のベアへの名入れ、毛の色や服の組み合わせ、型紙から作る方法の3つから選べます。記念品なら、服や入れる文字で記念らしさを出しましょう。RONECTの参考料金では、20〜30cmを100個頼むと1個2,000〜3,000円ほどです。
まずは配る人数と記念の日、入れたい名前やマークを決めて、3か月以上前に見積もりを頼んでみてください。
株式会社RONECTでは、オリジナルぬいぐるみを1個から、100個以上の量産まで承っています。お気軽にご相談ください。

